モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2019.11.3飯能アルプス天覧山から大高山

台風の被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

 

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今年の秋は本当に台風に泣かされた。

自分たちの山行が中止になっただけではなく、あまりの勢力の大きさに登山道やアクセス道路が大きな被害を受けたのである。

 

そんな状況だったので、しばらく様子を見て山行きを控えていたのだが、

三連休の中日、台風の影響も少なく、そこそこ混雑も回避できそうかな、と思ってトレーニングがてら選んだのはこちら。

 

 

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久しぶりに始発で自宅近くの駅を出発し、飯能駅へと向かう。あたりはまだ暗いが、上着を着込むほどではない。

 

飯能駅周辺がお祭りだったこともあり、私はゴールを吾野駅にしてじわじわと登るルートを選んだ。

 

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朝7時、飯能駅から歩いてまずは天覧山へと向かう。

地元の里山であるこの山も、まだ人影はない。

しかし、十六羅漢の辺りを過ぎた山頂直下の岩場でクライミングの練習をしている人がいた。

岩肌は意外にも険しかった。

 

公園のような道をサクサク登って

 

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7時38分、天覧山頂に到着。

ここで薄らと浮かぶ富士山を見ながら朝ごはんのおにぎりを頬ばる。

 

標高は低いが眺望は広がり、気持ち良い。

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さて、お腹も満たされたところで、次の目的地多峯主山(とうのすやま)へと向かう。

公園のように整備された山道を懐かしい気持ちになりながら歩く。

 

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山頂直下の石段を登ると

8時15分多峯主山頂に到着。

ここでは山の案内人のような男性がほかの登山者と喋っていた。

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休憩することなく先へ進む。

この山は以前、武蔵横手駅からハイキングした時に迷ってたどり着いた経験のある山。

今度はちゃんとメインのルートを歩きたいな、と思いながら地図を見て下山した…はずなのに!

 

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気がついたら見覚えのあるソーラー基地。

私はまたしてもマイナールートである西武不動産の宅地造成エリアに出てしまった。

 

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ここは、地図ではわかりにくいが高低差があり、

正しいルートに合流するためにはこの造成地を迂回しなければならなかった。

GPSで現在地を確認しながらぐるっと回りこんで多峯主山からの合流地点に到着。

 

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多峯主山、鬼門である。

 

 

さて。

ここからは地図の通り久須美坂を目指して裏山のような風情の山道を登っていく。

すぐ横には住宅が立ち並んでおり、不思議な感覚だ。

 

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しかしこのような斜面を登り続けるとやがて雑木林の森の中へと入っていく。

途中、“丘の公園?”と繋がる場所で数名のグループが休憩していた。

 

 

ここからは景色の変化のない雑木林の山道が続く。

しかも地味にアップダウンが繰り返される。

情報は得ていたので覚悟はしていたが、ラジオがなければ心が折れていたかもしれない(笑)

 

 

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久須美ケルン(永田山)、久須美山、とチェックポイントを超えていく。

風もなく、木漏れ日がキラキラした気持ち良い山道だ。

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よく紹介されている“ダンシング標識”にも出会えた。

 

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地図に記載されていた【釜戸山入口】を10時17分通過。

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次の目標は天覚山だ。

コースタイムによると約80分で着きそう。

凝りもせずにアップダウンが続くけど、頑張って歩くのだ。

 

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一つめの鉄塔を越え、林道を渡ると谷沿いの道を尾根道に向かって登る。

空がいくらか広くなり、尾根に着いた、と思ったそこは、

 

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去る今年の3月下旬に発生した山火事の現場だった。

焼け跡の生々しさを感じながら

 

11時32分天覚山頂到着。

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天覧山頂でおにぎりを食べてから4時間。

お腹も減るはずだ。

荷物からイスを出して座り、お昼ご飯にする。

 

その間三組ほどの登山者がたどり着いては先へ進んで行った。

私も音を立ててカップラーメンを啜り込んだ後、最終目的地大高山へと向かう。

 

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全くもって変わらない雑木林。

疲労も溜まり、アップダウンが体に堪える。

 

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天覚山をスタートして約70分。

13時06分大高山到着。

 

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南方の視界は開けているが、決して広くはない山頂で、ベンチも無いのでこのまま吾野駅に向かって下ることにする。

 

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分岐点である前坂までは、しつこくアップダウンが繰り返される。

しかし、前坂からはひたすら下りとなり、両方の膝がガクガクし始める。

 

計測アプリを開くとここまで14キロくらい歩いていた。

コースタイムを気にしてはいたが、そういえば総距離を意識しなかった。

どうやら今回はかなりのロングコースだったようだ。

 

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同じ山塊だからか、奥多摩の大岳山から奥多摩駅への下山ルートと似ているなー、なんて思いながら歩くこと40分。

法光寺の墓地が現れ、14時20分登山口到着。

目の前が西武秩父線吾野駅。なんて恵まれた登山口なのだろう!

 

さらにはここには湧水があり、

私は心置きなく水をガブ飲みし、顔を洗い、泥で汚れたストックの先をきれいにした。

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駅の改札口に行くため、線路の下に設けられた細いトンネルを通り、

駅舎にたどり着く。

次の列車まであと15分ほどだ。

着替えて荷物を整理し、ホームで残ったおにぎりを食べる。

西武秩父線は駅から駅を繋ぐ山歩きが出来るありがたい電車。

幸い今回のコースは台風による影響もなく、安全に歩くことが出来た。

まだまだほかにもいろんなコースを歩いてみたい、と改めて思った。

そして、この駅から送迎バスが出ている休暇村奥武蔵の日帰り温泉にも入ってみたいなー、と思ったのであった。

 

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