モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2020.7.12茅ヶ岳

友人ご夫婦が1年以上前に購入していた自動車が予定より半年遅れでやっと納車された。

これで行動範囲も広がる、と2人とも大喜び。

 

そんなお2人に日曜日の予定を遠慮がちに尋ねたところ、「ぜひ山に行きたい!」と嬉しい返事。

一向に良くならない空模様のちょっとした晴れ間を探して、選んだのはこちら。

 

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このお山は2013年の秋に一度挑戦している。

その時は天候に恵まれたこともあり、山頂の絶景に大興奮したのを覚えている。

 

今回は始発で東京駅に向かい、ご夫婦の新車に拾ってもらって中央高速で韮崎まで。

インターから近いのもこのお山のポイント。

 

途中コンビニに寄ったりしたが、7時30分には深田久弥記念公園駐車場に到着出来た。

20台ほど停められそうなところに、12台ほど。

キレイなお手洗いで用を済ませて7時47分登山開始。

駐車場から公園に向けて数メートル歩くと、登山道の入口に登山ポスト有り。

 

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しばらくはなだらかな歩きやすい道を行く。

登りの行程約3時間の約半分はこのような緩やかな道だ。

倒木が通せんぼをしていたがまたいで通行する。

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7年前もあった廃屋。

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10分ほど進み、林道を横断。

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苔の具合が北八ヶ岳の風情。

緑の匂いを深く吸い込んでどんどん歩く。

50 分ほど歩くと地図にも載っている水場に到着。

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しかし、ここは湧水でやや舞い上がった土などが含まれているので(目に見える)、ひしゃくは置かれていたものの、少し味見をするだけにとどめておく。

 

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緩やかではあるが確実に高度をあげ、

8時55分、女岩分岐に到着。

樹林帯の湿度もあり、すでに全身汗をかいている。

ここで補給休憩をとる。

遠くに水の落ちる音が聞こえるが、女岩は立ち入り禁止となっている。

 

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5分ほど足を休めたあと、ここから始まる急登に取り付く。

上の方からどうやら団体さんの賑やかな声が聞こえる。

 

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時折り深く沈むぬかるみがあるが、カブトムシの飼育を思い出させるような懐かしい匂いを楽しみながら進む。

 

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尾根に出るまでは果てしないつづらの斜面をひたすらジグザグ登る。

団体さんの賑やかな声が近付いてくる。

なんと、幼稚園の子供たちと保護者の方々だった。

20人くらいはいただろうか。

 

道を譲ってもらい、先へ。

そしてさらに尾根を30分ほど歩くと、深田久弥さんの終焉の地に到着。

 

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しばらく手を合わせ、こうして山歩きを楽しむことが出来ることをの感謝をお伝えした。

 

 

さて、ここから山頂はあとわずか。

シンプルな急登に体力を奪われながらもだんだん空が近づいているのがわかる。

 

樹林帯を抜けた、と思って振り返ると。

 

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「おお!」

ここであのお方に出会うと絶対声が出ちゃう(笑)

 

 

青空ではなかったけれど、くっきりと姿を現してくれた富士山に、最後の気力が立ち上がる。

 

10時、山頂到着。数人の登山者が景色を楽しんでいた。

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西に八ヶ岳、南に富士山、北東には雲を被った奥秩父の山々をぐるっと見渡すことが出来た。

(方角は適当です)

 

 

ひとしきり写真を撮影したあと、ランチタイム。

今日はご主人がジェットボイルを持って来てくれたので、久しぶりにカップラーメンにした。

 

愛用の収束型のイスに座っていると、絞られた汗が足元に滴っていてビックリ💦お、お漏らしでありません‼️

 

 

30分ほど休憩していると、先程の幼稚園児グループが到着したようで、山頂が賑やかになった。

食事を終えると私たちは速やかに下山を開始。

 

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深田公園という矢印に従い下りるが、下山は少し違うルートを辿る。

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しばらく急な樹林帯を下る。

たしか下山コースは、ゲレンデのような?幅の広い斜面を下った記憶があり、そんな話をしていると、

 

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すっかり草葉が伸びているが、記憶は正しかった。

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しかしゲレンデのような平らな斜面ではなく、時折り大きな岩を巻くような感じで角度のある斜面を下って行く。

自粛明け初登山の友人ご夫婦はこの長い下りが膝に来た、と言っていた。

 

思ったより長く歩いて、登りでも横断した林道に出る。

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あとは来た緩い道を戻るだけ。

登山口に12時20分ころ到着し、少し舗装路を登って深田久弥記念公園まで。

 

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百の頂に百の悦びあり。

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予定通り韮崎インター近くの温泉でさっぱり汗を流して、中央高速の渋滞に巻き込まれることなく順調に帰宅することが出来た。

 

全ての行程で雨に降られることもなく、景色もじゅうぶん楽しむことが出来て、今日も最高の登山だった。

しかし、近くの山でも標高が2000メートルを越える山は雲がかかり、また少し下山の時間が遅れたら雨に降られていたところだったので、

今回は計画の勝利だったと思いたいところだ。

今後も慎重に山と向き合っていきたいと思った。