一昨年、友人と唐松岳〜五竜岳の1泊縦走に挑戦した時、実は踏んでいなかったこの山。
山頂に行くつもりで山バッヂまで買っておきながら、悪天候により断念したという経緯だったが、ずっと心残りだった。
そして今年に入っても、予約した夜行バスを2回変更しても天気に恵まれず、結局キャンセルした矢先、友人たちと自家用車でアタックすることができた。
前夜23時に東京駅に集合し、拾ってもらって関越道から上信越道へと暗闇の中をひた走る。
途中ゲリラ豪雨に見舞われるもなんとか4時前には白馬八方黒菱駐車場に到着出来た。
2時間ほど仮眠し、明るくなって周りざわめき出した頃から準備を始める。
ここのリフトの営業は6時45分からだったが特に行列でもなかったのでまったりと乗り場に向かう。
チケットを買う前に人定事項の記入があった。
そのためか少し滞っていたが、リフトなのでストレスフリー。
ご覧の通り、ガスの中の八方池山荘。
ここでお手洗いを済ませて7時35分登山開始。
お手洗いのすぐ横から木道のコースがはじまるのだが、我々はその奥の登山コースを歩く。
割とすぐ斜面が始まる。
設置された歩きやすい階段を上がっていると
ふんわりと青い空が。
右手に広がる雲の向こうには憧れの白馬三山。
奇跡的に雲が晴れて八方池では美しい鏡面が。
これだけの景色に出会えれば今日はもう優勝。
しばらく写真を撮ったりして休憩。
8時40分八方池出発。
しばらく尾根を歩いて、樹林帯へ。
この日は登山者が多く、自分たちの歩く写真を振り返って撮ることが出来ず、全く知らない人の後ろ姿ばかり撮っていた(笑)
切れ落ちた斜面や、樹林帯を進んでいくと
9時24分扇雪溪到着。
白い斜面は反射して眩しいが、なんとなく涼しげなのでここで休憩。
15分ほど休憩し、丸山を目指して出発。
ジグザグだが確実に高さを消化する。
ガスが晴れると赤い色を全て吸収した青空が広がり、足元には可憐な花々。
アルプスというイメージそのものの景色が広がる。
丸山を通過して山頂を目指す。
唐松岳の山頂らしきシルエットからは難関コースの不帰ノ嶮（かえらずのけん）の稜線が。
登山道の幅が狭くなると山頂が近づいた証拠。
山荘を巻いて唐松岳山頂を目指す。
ここにきての最後の登りがシビれるほど辛い(笑)
11時15分、山頂到着。
残念ながらガスに覆われ少し寒かったが、ここでランチ休憩をとる。
次から次へと訪れる登山者に山頂を譲り、イスを広げてお湯を沸かす。
刻一刻と変わる景色。
白馬山から不帰ノ嶮を通ったのか、テン泊装備の猛者が何人かこの方向から登ってきた。
体も冷えて来たので下山を開始。
途中、山小屋に寄って友人は山バッヂを購入。
ピストンなので来た道を黙々と下っていくのだが、距離の長さなのか、体力の無さなのか、なかなか疲れてしまった。
丸山の下の雪溪で顔を洗う。冷たくてシビれる。
帰りは登山者も分散され、静かに歩くことができた。
すっかりガスに覆われた八方池に着いたのは14時。
ガクガクして来た足をしっかり休めて、ラストスパート。
15時八方池山荘リフト乗り場到着。お疲れ様でした(^^)
混んでそうな八方温泉を避け、少し車を走らせて向かったみみずくの湯。
小さかったけど中は広くて、露天風呂からは山々も見え、心からさっぱりすることが出来た。
帰りの車中でこの日長かった梅雨が明けたのを知った。
帰りも関越経由で渋滞もなく21時に東京駅に着くことが出来た。
今回もキツい登山だったが、心残りが一つ減って嬉しい1日だった。
