モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2020.9.6-7尾瀬至仏山山ノ鼻キャンプ

9月6日から8日の二泊三日で北アルプスの難関百名山に挑戦するつもりだった。

しかし、巨大な勢力の台風10号が日本列島に上陸するという。

北アルプスとは離れているけれど、影響は受けるに違いない。

またしても行先を変更し、(中止、とならないところに妙な執着を感じる)なんとかテント 泊が出来そうな場所を探すと、一つだけ見つかった。

 

 

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尾瀬といえば至仏山と燧ヶ岳。

二泊三日で両方登る?とか無茶なことを考えたりもしたけれど、今回は私以外の3人が至仏山未登頂だったので、

尾瀬ヶ原(アヤメ平)と至仏山をめぐる二泊三日の旅を計画。

予約制の山ノ鼻キャンプ場、天気予報のせいか運良く予約が取れた。

前日夜11時に集合し、尾瀬戸倉駐車場に着いたのは深夜2時半ころ。

仮眠をしてシャトルバスの4時40分始発に乗る。

乗合タクシーは人数が8人揃うとバスより少し早く出発することがあるらしい。

 

 

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マイクロバスは満席で荷物を抱えて座るため、リュック に押しつぶされそうだった。

約30分くらい?で鳩待峠に到着。

どんよりとしているが、尾瀬ヶ原とは天気が違うことを私は知っている。

 

 

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5時40分、テン泊予定地である山ノ鼻に向かって緩い下りの木道を歩き始める。

夜中に降ったのか、かなり濡れていて滑りやすい。

 

歩きながら、今回の予定を確認する。

どうやら台風が最も近付く明日は一日中雨らしい。

ならば、今日のうちに至仏山に登っておき、明日は天気の様子を見て予定を決めようということになった。

 

 

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尾瀬は昔から熊の出没するところ。

今年もたくさん目撃されているらしく、見通しが良くなるよう伐採が行われた区間もあった。

 

コースタイムよりやや遅れて6時50 分テント 場到着。

至仏山荘にてチェックイン。

本来なら10時までテントを張ることが出来ないのだが、もうテン場には誰もいなかったので、許可が出た。

 

場所は先着順とのことだったので、至仏山に登る前にテントを張ることにする。

 

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アタックザックにお昼ご飯と諸々の荷物を移し、朝ごはんをお腹に入れて、

8時、登頂開始。

見事な青空!

 

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こりゃ、今日登って正解だね、と言いながら樹林帯の急登に取り付く。

 

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このところ続く不安定な天気のせいか、整備された登山道は溢れた水で沢のようになっていた。

ただでさえ滑りやすい蛇紋岩なので用心深く足を運ぶ。

 

登り始めて約50 分、森林限界というプレートを発見。

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尾瀬ヶ原から燧ヶ岳までキレイに見渡せる。

遥かな尾瀬

ここからは振り返ると絶景の気持ち良い登山道。

しかし、体はもうヘロヘロ。

30分おきに休憩を入れて息を整える。

 

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このところ、ほかの登山者に追い抜かれてはかりいて、自信を無くすばかり。

まあ、競争じゃないのだから、自分のペースで焦らず行こう。

 

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気がつくと見上げた先の空は白く、振り返るとすっかり尾瀬ヶ原も雲の下。

そろそろお昼だもんなぁ。

 

階段の先はニセ至仏。まだまだ続く階段に黙々と向かい合う。

滑りやすい岩場だけに、この階段はありがたい。

 

11時10分、山頂到着。

先客で賑わっていたが、記念写真に並ぶほどの多さではない。

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すっかりガスの中で風も時折強く吹く山頂の岩の影で、お昼ご飯にする。

 

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カップヌードルリフィルがジャストサイズ。これでガスボンベのハーフサイズが有ればいいのになー。

 

食べ始めるとガスが霧雨になり、やがて大きな雨粒に。

慌ててカッパを着込み、ヌードルを流し込む。

まあ、想定内だったけど。

短時間で休憩を済ませて下山を開始する。

至仏山は山ノ鼻からの登山道は登りの一方通過なので、ここから鳩待峠に向けて下っていく。

 

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ゴツゴツした岩場が続くので私はストックを仕舞い、両手を使って歩いた。

 

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雨が降ったりやんたりの中30分くらい歩き小至仏山

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階段が本当にありがたい。

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オヤマ沢田代の湿原は草紅葉が始まっていた。
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樹林帯が始まる。

ガスも抜けて日差しが出てくる。

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標高が下がったのを皮膚で感じながら、

 

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黙々と鳩待峠を目指す。

心の中で唱える言葉はただ一つ(^^)

 

午後2時20分、下山。

そして!

 

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下山後の生ビール幸せ!

ついおかわりしたくなってしまうが、ここからまた山ノ鼻まで1時間ほど歩かなければならないので、グッと堪える。

フワフワと夢見心地の足取りで本日2回目の木道を歩く。

木道は乾いていて、朝よりずっと歩きやすかった。

 

午後3時50分、テント 場に到着。

それぞれ身支度を整えて、売店にビールを調達に行く。

そして4時30分、楽しい宴の始まり!

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、21時にお開き。

ちなみにテント場はほかに2張りのみ。

大声を出さないように洗面を済ませて、翌朝の天気を想いながら就寝。

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翌朝7時に起こされる。

雨は降っていないが、風は強く唸っている。

山小屋の方に聞いたところ、今日はずっと雨と風の予報とのこと。

 

せっかくアヤメ平に登っても、ガスガスの強風だったら楽しくなさそう。

しかも。

 

「夜、熊の鳴き声聞いちゃった…」とビビっている人約1名。

熊の鳴き声ってどんな声?とか突っ込みながらも、本日はまったり撤収して下山することに。

 

強風、そして時折ザッと雨が降る中、荷物を屋根のある自炊場に置きながらテントを撤収。

仲間の1人は油断してテントを飛ばされた💦

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8時過ぎには撤収を完了し、隣にある休憩所で朝ごはん。

 

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10時20分のバスに乗りたいので、8時45分にはここを出発することに。

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黙々と歩き、約1時間で鳩待峠に到着。

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すると、この時間を待つことなく乗合タクシーが出てくれることに。

息を整える間もなくタクシーに乗り駐車場へ。

なんとか無事に帰ってこられたことを喜び、汗を流しに沼田方面へ車を走らせた。

 

昨年オープンしたという新しい温泉でさっぱりし、

そばの田園プラザでお昼ごはんと激安お野菜を買い求め、

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関越道を快適にドライブして帰宅したのであった。

 

あー、テント 泊って本当に楽しい(^^)

 

↓友達が聞いた熊の鳴き声はこれだったとのこと。

https://youtu.be/blmCwVPGFik