毎年恒例のイベント、テン泊納め。
雲取山近くの三条の湯で盛り上がるのが楽しみだったが、
今年は、昨年の台風の余波で地盤が弱くなっていたからか、5月の大雨時に土砂崩れが起き、後山林道が全面通行止めとなってしまった。
他のアプローチも考えたが、ここはひとつ、新しいスタイルで行ってみようということになり、出かけたのはこちら。
道志エリアのキャンプ場から近くの山に“軽く”登って、夜は宴会で盛り上がろう、と思ったわけ。
一日目、まだ暗いうちから車で拾ってもらい、道の駅道志に7時過ぎに到着。
支度を整えて歩き始める。
朝の空気はひんやりとしていたが、インナー+トレーナーというスタイルで大丈夫。
登山口のある道志の森キャンプ場まで約20分。
三連休最終日、各サイトから煙が上がり、キャンプ場は早くも賑わっていた。
さらに歩くこと15分ほどでキャンプ場の中にある登山口に到着。
いきなりの急斜面におののく。
落ち葉でわかりにくかったが一応ロープが張られたりしてルートが付けられている。
アキレス腱が伸び切るような斜面をゆっくり登っていく。
この山は道の駅からピストンすることも出来たが、情報によると山頂直下がかなりの急斜面らしく、私たちは大回りするコースを選んだ。
まずは雑木の頭というピークを目指す。
急斜面だが、空が近いので割とすぐ登り切る。
そこからまた違う尾根の斜面が始まる、というのを何回か繰り返す。
朝日が当たる尾根に出ると東側の山並みが静かに見渡せた。
反対側にはあのお方!
9時10分、雑木の頭到着。
樹木に囲まれたピークは今の時期だからこその眺望。
「サクッと登るんじゃなかったっけ?」と笑いながら意外と手応えのあるこのコースに大汗を絞られる。
ここから鳥ノ胸山まで約40分。
そして夢のような素敵な尾根道が待っていた。
サクサクと乾いた音を鳴らしながら落ち葉に埋もれた山道を行く。
風もなく眺望も良くて、ずっとこの場所にいたい、なんならここでテン泊したい、と思うほどの快適な尾根道。
最後に少しだけ登り返したら
10時56分山頂到着。
さっきまでキレイに見えていた富士山は残念ながら雲隠れ。
でも心の目で見ながら軽く補給タイム。
今日はキャンプというイベントが待っているので、山ランチはお預け。
30分ほど休んだあと下山を開始する。
ここから噂の激急坂なので各自足元に気をつけて慎重に。
こんな斜面が30分以上続く。
登りだったら倍くらいかかりそうだ。
11時10分林道出合到着。
下り斜面はまだ続く。
すると砂防ダムが見えて来た。
ここで山道は終わり、白く舗装された急な林道を歩いていく。
11時20分グリーンロッジ口到着。
グリーンロッジとはどんな施設なのかはわからなかったが、ここからのんびり歩いて11時40分道の駅にゴール。
さて。
これからがメイン?のキャンプだ。
好天に恵まれた連休最後のこの日、道の駅はライダーで大賑わい。
道の駅ては特に目欲しいものは無かったが、薪が安かったので2束買っていく。
時刻はちょうど正午を回った。
私たちは汗を流しに山中湖近くの温泉【石割の湯】まで足を伸ばした。
ここは石割山登山の時に何度か寄ったことのある温泉。
気持ちよく汗を流し、次は買い物へ。
少し迷ったが、肉、野菜、お酒と整ったスーパーでワイワイと買い物をして、道志村まで戻りいよいよチェックイン。
設営の前にまずは一杯。
飲みながらワイワイ設営。
本日の城も無事完成。
焚火にハマっているメンズは早速火を起こす。
それを見ながら飲んでいるとあっという間に…
この日、キャンプ場にはコテージに数組のお客さんがいて、テント組は私たちだけ。
あまり気を遣わずに夜を楽しむことが出来た。
夜も更け、冷え込みが厳しくなったのでテントの中で飲む。
酔っ払ってお酒をこぼしたりしたが(笑)、そのうちバタバタと撃沈。
翌朝浮腫んだ顔でお互いの健闘を笑い合う(^^)
そして。
このキャンプ場は朝もお風呂に入ることが出来たので、入りに行った。
トタン造りではあったが、キレイなジャグジー。
さっぱりして朝食。
ミル挽きのコーヒーにホットサンドは定番になりつつある。
11時のチェックアウトまでのんびり過ごし、
テントも完全乾燥が出来て、
渋滞にもはまらず無事に帰宅することが出来た。
大人の酒飲みキャンプが楽しすぎて、果たしてこれがテン泊納めになるのだろうか?と疑問は残るが(笑)
こんなに楽しいことがまだ味わえるんだと思うと、人生って素晴らしい!と思ったのだった。