モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2021.7.18-20北岳白根御池テント泊②

北岳山頂を攻める2日目は、昨日登った道よりさらに急登の草すべりコースを選択。

あわよくば間ノ岳も行きたかった私は目覚ましを2時30分にセットし、3時前にテントを出発した。

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ヘッドライトが照らす、ほんの直径2メートルくらいの光の中だけを見つめながら、

急登と名高い草すべりの斜面を登る。

大きな岩や、木の根っこ、さらには整備された木段などがつづらに続き、高度が上がっていくのは実感出来る。

 

歩き始めて1時間半。

東の空が明るくなってきた。
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鳳凰三山の向こう側から朝日が登る。

誰もいないのをいいことに、三脚を立ててご来光写真の撮影タイム。
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今まで暗かったから感じなかった距離感が、朝日によって明らかにされていく。

しかしここまでなんとか登れた自分を励ましながら、小太郎尾根に到着。
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雲一つ無い空。早起きしたご褒美。
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左に目を向けると静かに富士山が。
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賑わいの声が近づくと

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北岳肩の小屋到着。時刻はまだ6時前。

山の時間は早い。

小屋に泊まった団体さんたちが賑やかに支度を整えている。

ここまで疲労度に対して順調に来ているので、行動食の菓子パンを頬張り、しばし休憩。

 

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有名な看板の鐘を鳴らし、先へ進む。

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ここからは岩場が続く。
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登頂した人の姿がシルエットに浮かぶ。
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6時45分山頂到着!
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富士山!
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間ノ岳

この稜線を見たら、行くしかない!
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狭い山頂で少し休み、先を急ぐことにする。

北岳山荘への山頂直下の登山道は、せっかく設置された階段も崩れて、山の厳しい気候がしのばれる。

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崩れやすい斜面を慎重に降り、山頂を見上げる。登り返すのは厳しいなあ(笑)

見えているけど遠い赤い屋根の北岳山頂に到着したのは8時過ぎ。

ハードな道のりに悲鳴をあげ始めた足に、テーピングを施す。

お手洗いを済ませて定番のモーニング。

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ここに泊まれば間ノ岳往復はほんの4時間ほどで行けるらしい。

最高の日差しを浴びて支度をする団体さんたちが次々と出発して行った。

 

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休憩を終えて間ノ岳に向け8時45分出発。


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最初のピーク中白峰山到着。

この山頂標は数年前の落雷が直撃したそうで、縦に割れていた。

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3000メートルの天空の稜線ははるか遠くまで見渡せる爽快さ。
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実は花の名山でもある。
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いくつかケルンが設置されているのは、ガスに巻かれてしまうことも多いからだろう。
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険しい岩陵帯を進み、


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10時45分間ノ岳山頂到着!
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思いのほか広い山頂では、ゆっくり休憩を楽しむ先客が2人ほどいらした。

三脚を立てて自撮りを納め、私は来た道を戻る。


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離れて見るとその大きさと険しさが際立つ北岳

すぐそこに見える赤い屋根の北岳山荘を目指し、天空の稜線歩きを楽しむ。

12時30分、山荘到着。

あとはテント場へ下るだけ、と思ってコーラを買って少し休憩。
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帰りは難所と名高い八本歯のコルを経由し、大樺沢を二股分岐まで下り、テント場へ戻る予定。

北岳山荘から巻道を登って行く。

この登りがじわじわきつい。
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実は切れ落ちた斜面に作られたスリル溢れる巻き道。
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八本歯、って、はしごが連続している所を指すと思っていたら、違った。

大きな岩が重なる急斜面を慎重に下る。

これ、雨だったら厳しいと思う。

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コルに着いたらここからがはしごの嵐。


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後ろ向きじゃないと危ないはしごの連続。

ここは登るのもキツいぞー。

手足を滑らせないようゆっくりと下り、

大樺沢にでる。


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さすがスケールが大きいなぁ。

二股分岐や、白根御池が、見えるのに、歩けど歩けど辿り着かない。

しかもガレた足元は歩きづらく、

ここまで12時間ほど歩いてきた疲労も重なり、

何度か尻餅をついてしまった。
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1時間ちょっとガレ場と格闘し、午後4時10分二股分岐到着。
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テン場まであと少し。
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森の登山道を30分ほど歩いて
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テン場到着!

長い1日だった。

乳酸というより、足の裏とかの痛みがそれを物語っていた。
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2日目のテント場代を支払い、ビールを買って戻る。

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素晴らしい天気に後押しされ、ハードなロングコースを完歩出来たことを称えながら最後の夜をうっとり過ごした。

 

 

つづく