今年は氷瀑の情報も多く目にするので、こちらはどんな塩梅だろう?と向かったのはこちら。
今回は、芦ヶ久保駅から丸山日向山を縦走して駅に戻り、氷柱を観光して、期間内の休日だけ運行されている無料循環バスで武甲温泉を堪能する、というプランを立てた。
雪が積もりそう、というのは後からわかったことで、もともとこの日は山に行くつもりだったので、雪山登山が味わえそうだ、というのはありがたき幸せだった。
期待に胸を膨らませて電車に乗る。
西武線正丸駅までは2日前に降った雪もほとんど残ってなかったのだが、芦ヶ久保手前の長いトンネルを抜けると絶賛雪景色!
北向きの駅前広場も凍ってツルツル!
除雪されていないところはこんな感じの国道を30分ほど歩いて
9時20分登山口到着。
ここで来ていたダウンジャケットを脱ぐ。
5年前に歩いた時の写真を見返してみたが、あまり撮影していなかったようで。
と言うことは、あまり変化のない樹林帯の斜面なんだろうな、思いつつ山に入る。
思った以上雪が残っていたが、軽アイゼンを装着しなくても歩けるほどの寒さと角度だった。しかし1時間以上登って行くと“下山だったらアイゼン必要だなー”という感じになってきた。
10時40分大野峠到着。
ここは車道のはずだが、山頂方向は通行止になっていた。
東屋で腰を下ろして休憩する。
ここまで来れば丸山はもうひと登り。
さらに深くなった雪道をザクザクと登る。
するとパラグライダーの離陸場所に到着。
北東方面がよく見えて気持ちよかった。
雪のため斜面は危なくて足を踏み入れられない。
標高800メートルを超えたこのあたりまで登ると雪もまだまだ真っ白くてきれい❄️
明るい稜線を丸山目指して進む。
11時30分丸山山頂到着。
早速展望台へ。
雪の吹き込んだ階段を慎重に登ると真っ白な展望台。
秩父のシンボル武甲山はもちろん、両神山、八ヶ岳、浅間山、日光連山など噂通り360°の絶景を堪能し、補給休憩を取る。
誰かが残したダルマさんに思わずほっこり。
展望台下のテーブルはほぼ埋まってそれぞれランチを楽しんでいたのでやはり人気のある山なんだな、と思う。
11時55分、日向山に向けて出発。ここからは下りがメインになるので軽アイゼンを装着。
寒さのため溶けない雪は柔らかく、靴の裏にすぐ溜まってしまい歩きづらくなるのだが、久しぶりのアイゼン歩きにワクワクし、下り斜面をガシガシ下りていく。
思いの外長い緩やかな下り坂。
芦ヶ久保駅と日向山への分岐を過ぎ、
北向きのツヅラ杉林を下りると
13時、果樹公園側の丸山登山口到着。
公園内の舗装路を歩くが、標高も下がり南向きとなって雪も少なくなってきたのでアイゼンを外す。
木の子茶屋という食事所を過ぎるとトイレのある駐車場に着く。ここを登った先が日向山だ。
13時25分日向山到着。
南側の眺望がとてもよく、真下には芦ヶ久保駅や道の駅が見下ろせた。
荷物を下ろして補給休憩をとる。
日差しも温かくここでのんびりしたい気持ち。
しかし、今日の行程はまだまだ。15分ほど休んだあと13時40分下山開始。
こちら側は溶けた雪のためにぬかるみ出していた。
急な階段を滑らないように下りると獣避けネットに仕切られた琴平神社にたどり着いた。
ここまでの無事を感謝して手を合わせる。
このあたりまで来ると集落も近くなり、山道も里山の風情が濃くなってくる。
チョロチョロと流れる沢を超えると芦ヶ久保の大仏さま?が。
このお寺(霊園)のために舗装したのかな?という感じの急な斜面を下りて
14時30分道の駅あしがくぼに下山。
氷柱を見るための観光客の方々で大混雑。
荷物を下ろしてお手洗いの列に並び少し休憩。
どこもかしこも行列。だって今日は三連休中日だもんね。そう思い直して氷柱の入場券を購入し、
さらに10分ほど線路沿いを歩くと
氷柱会場に到着。
すっかり陽は傾いてしまったが、ひんやりした空気が氷柱のブルーを引き立たせているようだった。
ここは人口的に水を散布して作られた氷柱だが、ここ何年かは気温が高く上手く凍らなかったらしく、今年は久しぶりにこんな立派な氷柱が育ったらしい。
入場料に含まれる甘酒のサービスも嬉しい。
予想以上のスケールに、同行した友人も感激してくれた。
1時間に1本の循環バスの時間に合わせて会場を後にし、次は横瀬駅近くの温泉へ。
ここも、知ってはいたけれど初めて訪れる場所だった。
16時という時間のせいか、温泉を訪れる人は少なくのんびりと体をほぐすことができた。
温泉からも循環バスを利用して横瀬駅へ。
ちょうど良い時間に特急ラヴューが来たのでそれに乗車し、帰路に着いたのであった。
追伸
温泉のあとのお楽しみ、アルコールだが、温泉内の売店や食事所では現在マンボウ期間中の埼玉県の指導により販売が止められており、
買うことが出来なかった。
駅前にもコンビニや売店が無いらしい。
がっかりして横瀬駅に着いてみると、かろうじて開いていた駅前食堂という新しいお店でビールが販売されていた!
助かった!
命の水をなんとか入手することができ、池袋までの車中を快適に過ごすことができたのであった。