モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2022.4.9真木お伊勢山花咲山

雪がたくさん降った今年の冬。桜の開花も例年より遅い気がするが、山はどうだろう。

昨年同じ頃登った安曇野の光城山(https://jzm02454.hatenablog.com/entry/2021/06/07/120624)はまだつぼみらしい。

 

今年は桜のタイミングでの登山は難しいかな、とSNSをさまよっていたら、日帰り圏内に素敵な桜の山を見つけた。

 

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大月駅から徒歩約30分。真木という集落にある真木お伊勢山。

大月の秀麗富嶽十二景に選ばれている低山だ。

今まで全くノーマークだった。

 

山というより公園、といった感じだが、なんと植えられている樹木がほぼ桜!

その数3000本!

キラキラと咲き誇る桜の今しか見られない景色に、心が躍る。

単身初狩駅へ向かった。

都内の桜はもう散り始めていたが、小仏峠を超えるとまだまだ真っ盛り。

高尾駅から甲府駅行きの電車に無事座れると安心して私はウトウト…。

 

気がついたら「ここはどこ?」

降りる予定だった駅を2つも乗り過ごし、甲斐大和駅で慌てて下車。

“やってしまった!”と落ち込むのもつかの間、線路脇の大きな桜が悠然と咲いていて、

この桜に出会えただけでいいか、と穏やかな気持ちになれた。

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さて。戻る電車は何分後に来るだろう?と時刻表を見るとラッキーなことに約10分後だったので、静かに待った。

 

予定より30分ほど遅れ10時10分初狩駅スタート。

登山口は大月駅からより初狩駅からの方が近いような感じだったのでこのコースを選んだが、大型車がバンバン通る国道20号をひたすら歩いて行く。

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途中、作家山本周五郎さんの生家があった。
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いなだや、といういい雰囲気のお蕎麦屋?さんを通り過ぎるとすぐ真木集落への左折場所。

ここまで約30分,

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夏日になる予報の今日は歩き始めから夏のウェアリングでちょうど良い。

真木集落の野口健さんのお宅を通り過ぎて大峠に通じる道をさらに進んでいく。

実は登山口がよくわからなかったので、案内板など探しながら歩いた。

タイミングが合えば大月駅からバスを使ってアプローチするのもアリ。

ハマイバ行、本数少なし)

 

右手にこんもりとした桜の山が見えて来た。

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真木お伊勢山の五福参りの看板が出てくるとそろそろ登山口。

順路の看板に沿って近づいていく。

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この登り口を見過ごしてトンネルの方へ進んでしまったが、ご近所の方に聞いて無事お山に取り付くことが出来た。

 

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すぐに五福参りの一つ根神神社を通過。

お社が新しい。

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すぐに桜並木に出た。

青い空に薄ピンクの花びら。

これ以上ない美しさ。

滑りやすい足元に注意しながら桜の森を登っていく。

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桜の森のてっぺんには天満宮

振り返れば富士山!

 

360度に広がる桜の世界をのんびりゆっくり堪能する。

お手洗いもベンチもあってやはり公園の趣き。

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順路に従い先へ進むと天照大神大神社へ。

お参りをしてさらに先へ。

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4つめの愛宕神社を過ぎると山頂はすぐ。

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この場所から見る富士山が一番だ!と言った写真家のことが祀られてあるところがお伊勢山山頂。

私も山梨県側から見る富士山が好き。
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標高は550メートル。

ほぼ公園のようなので、気楽にお花見登山が楽しめるお山だと思った。

晴天を狙って来るとより楽しめるだろう。

 

 

さて。

五福参りの残りの一つ、福正寺に行こうかとルートを辿ったが、どうやら少し離れているらしいので今回はパス。

今日はもう一つ登る予定なのだ。

真木集落を少し戻り、トンネルを通って登山口を目指す。

 

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振り返るとお伊勢山がマルっとよく見えた。

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大月方面へ抜ける車道を少し進むと登山口。

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ちょうど正午のチャイムを聴きなからお山に入る。

花咲山。

中央線線路沿いにあり大月駅からアプローチ出来るのにあまり名前を聞かない山。

それは、やはり富士山が見えないからなのかな。

意外と急登!というレポートにドキドキしながら静かな山を歩く。

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お伊勢山が小さくなっていく。

 

またストックを使わずに挑戦したので斜面がとてもキツい。

よく踏まれてはいるものの、階段などがあるわけではないので、

アキレス腱が伸びるのを感じながら稜線のアップダウンに向き合う。

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右側には眼下に大月市内と花咲CC。
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左側は真木の集落とおそらく雁ヶ腹摺山などの山山が。
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北側の眺望が開ける女幕岩。ここまで約38分。
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団体さんがお昼休憩しているところを通り抜け

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難路となっているルートを辿る。

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道なき道を進むような切れ落ちたところを後ろ向きに降りる。
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トラロープが設置されているが若干不安だった。

慎重に難所をクリアし、またまた訪れるアップダウンに息が上がる。

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地図に載っている通過ポイントを2つクリアしたのでそろそろ…と思ったら

 

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13時05分花咲山到着。

葉っぱが落ちているので見晴らしも良い。

ここで休憩をとることに。

椅子を出して大月方面を眺めながらおにぎりを頬張る。

気温が高いせいか水の消費も多く、今日500mlを1本しか持ってこなかったことを激しく後悔した。

 

今日は下山したら足を伸ばして都留市駅近くの日帰り温泉でリフレッシュすることにしていた。

富士急の時刻表を見る。

 

んー。本数が1時間に1本…。

ここから急いで下山しても間に合うかは微妙だ。

どんな山道かもわからないから、ここはゆっくり歩きながら進むことにしよう。

 

休憩を終え、下山を再開する。

思った通り、下山路だがザレて歩き辛くペースは落ちた。

ここでケガをしたくはないから、慎重に進もう。

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地図を見て、もう下るだけかと思ったルートだったが、まだまだアップダウンは続いた。

登りになると途端にペースが落ちて笑えた。

 

右手に見えるゴルフ場がだんだん近づいて来る。

 

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植生が変わると
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14時08分無事浅利集落へ下山することが出来た。


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高速の下にショートカットルートがあるはずなのだが、

すっかり自然に返ってしまっていたので引き返したり。

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すっかり水を飲み干し、自販機を探しながら大月駅へ向かう。

桂川を越えやっと見つけた自販機で炭酸水を飲み干す。

冬は終わったんだな、と実感。
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14時50分大月駅に到着。お手洗いなどを済ませて14時19分発の富士急行に乗り

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よりみちの湯でリフレッシュ。

でも帰りの電車も本数少なくてその時間に合わせての入浴だったので、

少し慌ただしくなってしまったのは仕方がない。

 

また来年も晴天を狙ってストックを使って(笑)

このルートを歩きたい、と思ったのであった。