西丹沢は、小田急線だけでなくJRでも行けるのだ、ということに今更ながら気付いた私。
朝一番のバスに乗ることが出来るとわかり、さっそく行き先を定めた。
天気予報は曇り。でもこの山は眺望や絶景が目的ではないので、構わずに単独で決行する。
東京駅5時40分発の東海道線に乗る。
大野山に行った時に営業エリアをまたぐPASMO決済について学習したので、
国府津駅まで1時間14分。
乗り換え時にお手洗いを済ませて御殿場線に乗る。
海沿いの道を快調に電車は走る。
すると西丹沢ビシターセンター行きのバスを追い越した。
予定通り7時37分に到着。
無人駅なのでスマートに車掌さんに切符を手渡す。
バスの乗り換え時間が近いのだ。
しかしバスは7時41分のはずが10分たっても来ない。
まさか、早く通過してしまったなんてことはあるだろうか?
ドキドキして待っていると、反対車線のバスがやってきた。
私は運転手さんに聞いた。
「ビジターセンター行きを待っているのですが、途中すれ違いましたか?」
答えはNOだったのでそのまま待つことに。
7時58分、なんと17分遅れでバスはやってきた。とりあえずホッとする。
丹沢湖周辺を巡ってここからさらに50分ほどかけて終点西丹沢ビジターセンターに到着。
降りた乗客は女性がもう1人。
ビジターセンターで、最近売り始めた?らしい山バッヂを購入。(過去に2度登ったことのある檜洞丸も)
支度を整えて登山スタート。
しばらく豊かに流れる沢沿いに登山道は続く。
さらには大きな滝もあるらしい。
大きな砂防堤を4回乗り換え、橋のあるところないところと何度も渡渉しながら進む。
3年前の大雨で流された橋もいくつかあった。
スタートして約40分。
ちょっとした広場に到着。ベンチも設置されていて、ここらで沢の音を聞きながら休憩するのも悪くなさそう。
ここからすぐ、下棚(しもんたな)分岐。
本ルートから逸れること5分、下棚の滝到着。
思いの外大きくて声を出して感動する。
動画や写真を撮って本ルートに戻る。
すると少し先に同じバスに乗っていた女性の姿が。
気配がなかったので別の山に登ったのかと思っていた。
彼女の後を、距離を保ちながら進む。
さらに10分ほどで本棚(ほんだな)分岐に到着。
どうやら先行の女性は滝には立ち寄らないようだ。
結構スリリングな岩壁をクリアして、
目の前に現れたのは、高さはあるものの水量が少なめな滝だった。
(下棚の方が迫力あったな…)と思いながら進むと
どん!
迫力ありありの本棚の滝がすぐそこに!
正面に見えたのは、秘密の滝のようで、
雨上がりなどに現れる涸れ滝だそうだ。
5〜60メートルほどありそうな大きな滝。
ドローンで上から見てみたいなー、と思うような地形である。
ここをゴールにしてランチを楽しんでもいいな、と思いながらマイナスイオンを全身に浴びて今日のところは本ルートへ戻る。
この2つの滝はそんなに離れていないのでぜひ見ておくべきだな、と思うスケールである。
さて。
本ルートに戻り沢沿いを歩き進む。
だんだんと水量が減り、道も険しくなってきた。
本棚の分岐から10分ほど歩くと、登山道は沢を離れて斜面に取り付くようになる。
花崗岩がベースの登山道は濡れていても歩きやすい。
途中、ベンチの設けられた場所を通り過ぎ、珍しく崩れていない階段をヒイヒイ登り、また下り、と繰り返して
11時08分善六のタワ到着。
ここから山頂まであと1時間ほどかな。
登山レポートなどを読み、皆さんがおっしゃるとおり、滝を越えてからの山道がエグいほどきつい(笑)
標高も1000メートルを越え、だんだん霧の中に入ってきたので、
足元のキノコや植物などに慰めてもらいながら登った。
山頂直下のこの辺りはシロヤシオの群生地かもしれない。
幻想的な森をどんどん進むと
12時04分山頂到着〜!
確かに樹林に囲まれて眺望はない(笑)
記念写真を撮り、ここからすぐの避難小屋へ向かって休憩をとることにする。
建て替えられたばかりの小屋は明るく新しく、
先行の女性が中で休憩をしていた。
私は外のベンチで休憩。
大きめに握ってきたおにぎりでエネルギー補給。
しぼれるほど汗をかき、またもやベンチにお尻の跡がつく(笑)
山頂から北側に下山すると道志界隈に降りられるようだ。
20分ほど足を休め、大滝バス停に向けて下山開始。
山頂直下は階段が設置されていたが、
ご機嫌で下りていると驚くような崩落箇所に出くわした。
危ない危ない。
痩せ尾根もあり、このエリアが脆いことを実感させられる。
霧の中を慎重に下山してゆく。
下山を開始して約30分。大滝峠上の分岐に到着。
大滝、というのがあるのかどうかはわからなかった。
霧が晴れたので、標高もだいぶ低くなってきたのだろう。
しばらく歩くと沢の音が近づいてきた。
東海自然歩道の黄色い道標が現れる。
まだバス停まで3.8キロもあるのか💦
こちら側の沢は結構荒れていた。
緩やかな沢をなめるように水が流れていく。
流されたままの橋のそばに
一軒屋避難小屋を発見。
窓がなく暗くて重たげな空気のここは本当に緊急事態用だろう。
まだまだ沢沿いの道は続く。
山肌に沿って作られた脆く崩れた斜面を慎重に歩く。
本棚側の沢に比べると放置された橋も多く、ヒヤッとする渡渉もあった。
14時15分、林道に合流する。
ゲートを越え、
14時28分、大滝バス停に到着。
結構長い距離を歩き、ヘトヘトになったが、
バスの時間まで30分ほどあったので、このまま中川温泉ぶなの湯まで歩くことにする。
約25分歩いてぶなの湯到着。
次のバスの時間までゆっくりと汗を流し、
売店で購入したこちらでクールダウン。
予定通りに乗ったバスには、
来た時と同じ先行の女性が乗っていたのだった(笑)