モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2022.7.20-21テント泊白馬岳

 

早かった梅雨明けをあざ笑うかのような天気が続いている。

そんな中、平日に取れた休みで計画したのは誰もが一度は歩いてみたいと憧れるこちら。

 

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白馬岳は、杓子岳、鑓ケ岳と合わせ三山と呼ばれるだとか、

大雪渓がメインルートだとか、

ロープウェイで楽が出来るとか、

 

集めた情報は多岐にわたり、ルートを決めるのに迷いまくった。

 

しかも、天気予報は直前まで悪く、実は一度予約をキャンセルしてもいた。

2日前になり、なんとか天気がもちそうだと腹を括り、ルートを決定。

 

栂池高原スキー場からゴンドラとロープウェイで標高を稼ぎ、白馬大池山荘でテント泊。

2日目早朝から小蓮華岳、白馬岳と稜線を歩き、大雪渓を下って猿倉へ下山。

 

2日目の行程が長く、レポートによると頂上宿舎でもう1泊する人が多かったが、

私は1泊しか出来ず、また初日に頂上宿舎までいく案もあったが、初日は天気がそこまで回復しないという予報だった。

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23時05分発の白馬栂池高原行き夜行バスが新宿を出る。

座席は半分ほど埋まり、2席分使えたのでゆとりがあった。

 

SAで時間調整をしながら明け方安曇野インターを降りる。

カーテンをめくると外はどんより曇り空。

そこからまだ2時間近く下道を走り、終点まで乗っていたのは私だけ。

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予定より早く到着し、私はこの待合所でランチパックと野菜ジュースの朝ごはんをとり、

7時のゴンドラ始発を待った。

 

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6時45分にチケット売り場が開き、7時、乗り場のシャッターが上がった。

ゴンドラは雲の中へ吸い込まれて行く。

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約20分で栂の森駅に到着、数分歩いてロープウェイに乗り換える。

 

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始発は7時30分。

そのあと20分間隔で運行しているとのこと。

 

約8分で山頂の自然園駅到着。

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数分歩くと栂池ヒュッテ、自然園入口のビジターセンターに到着。
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ここが登山口だ。手前のトイレを拝借し、ビジターセンターでハイドレーションに水を汲む。

今回は水に溶かすクエン酸を持って来たので別のボトルに用意する。

一気にザックが重くなる。

 

支度をしているとサーーーッとひと雨降り出した。

カッパの上と帽子を取り出し、身につける。

午前8時、登山開始。

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最初のうちは樹林の中を登っていく。

 

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20分くらいで木段が終わると、ゴロゴロした石の斜面となる。

今の時期は雪渓の雪解け水が溢れて川のようになっている箇所もあった。

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45分ほど歩くと視界が開ける。

また雲に隠れてしまうかもしれない風景を焼き付ける。

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9時15分、小さな雪渓に出た。

ここは心配なく通過。

 

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ここを過ぎるとすぐに木道が現れ、9時25分天狗原到着。

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広い湿原は散策路が整備されている。

このベンチで荷物を下ろして休憩を取る。

登り始めに大汗をかいたが、2000メートルを超えると吹き抜ける風がひんやりと冷たく、私は先ほど脱いだカッパをもう一度着た。

 

目の前の台地のような山が白馬乗鞍岳。

次はあの斜面を登るのだ。

雪渓もまだ残っている。

10分ほど休憩し、出発。

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これは水芭蕉
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風吹大池への分岐を過ぎるとすぐに木道は終わり、川のようになった石の道を滑らないよう気をつけて進む。
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周りの樹木の丈が低くなり、振り返ると
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先ほどの天狗原がよく見渡せた。
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ジオラマのような景色が楽しくて、何度も振り返ってしまう。

気がつくと雪が残った斜面まで来ていた。

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乗鞍岳の雪渓ってここかな?

と思いながらツボ足で歩く。

ロープもあるし、アイゼンもいらないんじゃない?

と思ったら、そのイワイワ帯を20分ほど登った先に

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本当の雪渓が現れた。

結構斜度もあり、先行者はアイゼンを付けずに歩いていたが、私は安全第一で軽アイゼンを装置して挑んだ。

 

アイゼンをつけなかった先行者は苦労していたようだったので、多少タイムロスがあってもガシガシ歩けて正解だったと思う。

乗鞍雪渓を5分ほどで渡り切り、樹林を抜けると広い乗鞍岳の山頂に辿り着いた。

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強い風が吹き抜ける。

一面に広がるハイマツの群生に、雷鳥さんたちお目見えしてくれないかな、と僅かに期待しつつ、

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11時06分白馬乗鞍岳山頂標到着。

奥に見えるのは船越の頭かな。

 

強風と呼べるほどの強い風が吹き荒れていたので長居はせずに先へ進む。

ケルンを過ぎるとすぐに眼下に白馬大池が見えた。

赤い小屋が山荘だ。

しかし、ここから長いことは予習している(笑)

大きな石の登山道で足をくじかないよう、気を引き締めて歩く。

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この時期、まだ溶け切らない雪渓がもう一箇所あった。

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歩きやすいように切ってくれてあるが、もし滑ったら池へポチャンだ。

反対側から来る人たちと譲り合いながらなんとかクリア。

 

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11時46分白馬大池山荘到着。

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ガラガラのテント場を見て安心して荷物を背負ったままチェックイン。

プリントアウトして来た宿帳のおかげでスムースだ。

テント場使用料3000円、ビールロング缶1000円を支払い、本日のお宿へ。

 

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テント場は山から池の方向で強風が吹いていた。

どの向きで設営しようか考えた結果、

池方に出入り口を向け、 

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こんな感じで設営完了。

水場は離れたがお手洗いも近く、ナイスポジション。

さあ、一息ついたらお昼ご飯だ。

あまりの強風のため、外でのランチは諦め、換気を確保してテントの中で乾杯。

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乗鞍岳の雪渓を越えたあたりからお腹がぐーぐー鳴っていたので、ひときわ美味しいチキンラーメンだった。

 

本日の行程はこれで終わり。

食休めで横になって一眠りしたあと、明るいうちに山荘周辺を散策。

ついでに山荘オリジナルの手ぬぐいを購入。

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大池の周辺は見事なお花畑だった。

写真で見るととても良い天気だが、実は結構な風がずっと吹いていた。

20分ほど散策すると私はテントに戻り、またゴロゴロと過ごした。

ネットは通じず、今日の写真を見返したりしながら寝ては起き、を繰り返して、

15時30分ころ、今夜の食事の下準備をする。

今日は米を炊こうと思っているのだ。

 

まず持ってきた0.7合くらいのお米を水に浸す。

日差しが当たり、テントの中は暑くなってくるが、風が強いせいか、我慢できないほどではない。

ウダウダと過ごし、16時30分テントの中で炊飯を開始する。

 

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フライパンを蓋代わりにして、その上でレトルトカレーを温める。

しかし、途中お湯がシューシューと吹きこぼれて焦った。

幸いテーブルの上で収まったのでそのまま押さえながら炊飯を続ける。

ふんわりと焦げた匂いがしたら火を止め、10分ほど蒸らして完成。

 

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なかなか良く炊けました✌️

量は多かったけど(笑)

持ち込んだ梅酒を飲みながらテントの中から池を眺めつつカレーを食べた。

 

そしてお腹いっぱいになりまたゴロンと一眠り。

なんて幸せなんだろう!

風がなければもっとよかったけど。

 

日が落ちてテントの中が冷えてきた。

すると不思議ともう一品食べられそうな気がして

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しめじのソテーを作った。

これで500cc持って来た梅酒も飲み干し、歯を磨いて寝んだのであった。   

 

 

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