モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2022.9.4-5高谷池ヒュッテ火打山妙高山②

個室も埋まり、約20人ほどの人々が休んでいた就寝スペースは、特にいびきや歯ぎしりがうるさい訳でもなく快適に眠ることが出来た。

 

そろそろ空が白んじてきた4時55分、お世話になった山小屋を後にする。

木道を妙高山方向へ分岐するとすぐに石のゴロゴロした斜面。

滑らないように気をつける。

 

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樹林に囲まれた道を15分ほど登ると空が開ける。

しかし今朝はガスが残って幻想的な雰囲気。
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一応太陽は登ったようだ。
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5時30分茶臼山山頂。
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ガスがなければどんな景色だったんだろう、と思いながら下りを道を30分ほど歩くと、

特徴的な黒沢池ヒュッテが見えて来た。
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小屋前のベンチをお借りして、デポる荷物を整理する。
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こちらにも10張りほどのテント場があるようだが、どうやら背の高い熊笹に囲まれているようだ。

お手洗いも拝借し、6時05分妙高山に向けて出発する。

 

まずは外輪山の稜線、大倉乗越まで歩きやすい斜面を登る。
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途中、大きく土がえぐれたところがあり、そこだけは難儀した。

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6時50分大倉乗越到着。

すると、目の前に妙高山がどーん!

いつの間にかガスもすっかり晴れていた。
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ここから地図にも危険マークが記されている急坂を激下り。

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妙高山の懐に入ると、革新部までの巻道が長く続いている。


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途中、崩落しているところもあって気が抜けない。
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約30分ほど歩くと水場に到着。

沢の新鮮な冷たい水をたらふくいただき、気合いを入れ直す。

 

 

7時50分長助池分岐到着。

木陰のベンチが気持ちいい。

ここでしっかり補給を入れる。
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8時、いよいよ妙高山山頂に向けて直登の急坂を出発する。

これが私には地獄の苦しみの始まりだった⤵︎
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せめてこのゴーロがツヅラだったら…と何度思ったことだろう。

現在位置を示す道標も、ちょっと休憩、なんていうスペースもなく、ひたすら壁のように立ちはだかる斜面に向き合う。

何人もの人々に追い抜かれ、足を動かしても全く進んでいる体感を得られず、
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途中、足元ばかり見ていたら頭を岩に強打したりして体力も気力も削がれまくったころ、

やっと眺望が開ける高さまで来た。

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↑昨日登った火打山

 

 

下山する方々が「北アルプスもキレイに見えましたよ😊」と励ましてくれたが、時刻はすでに9時を回り、ガスも上がってきている。

この調子だと、私の遅脚に合わせて登ってくれている山友が、絶景を見られないかもしれない💦と焦り出す。

 

疲れてヘトヘトだったが、最後の力を振り絞り、

9時24分山頂到着。
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北アルプスはガスがかかり始めていたが、なんとか360度の眺望を楽しむことが出来た。
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ここで荷物を下ろして大休憩をとる。

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山頂で写真撮影をたんまりとしたあと、約10分ほど歩いて北峰へ向かう。

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ガスがかかり始めてしまったが、後立山連峰剱岳立山も確認することが出来、苦しい中を登って来てよかった…と感動を噛みしめた。


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南峰に戻り10時15分下山を開始する。
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下山でもなかなかテンポ良く降りられないゴーロの登山道。
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11時25分長助池分岐までやっと辿り着く。

アプリのコースタイムと全然違って自分のスキルに疑問が生じ始める。


水分と行動食を入れ、ここからの登り返しに備える。

さらにまた水場で冷たい水をいただく。

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大倉乗越直下の急坂をヒイヒイとなんとかクリアし.

12時40分、黒沢池ヒュッテまで戻って来ることが出来た。
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あれ?予定ではもっと早く戻って来るはずじゃなかった?

まあ、登りで時間食っちゃったからね…

などと話しながら、お手洗いを拝借せ、デポった荷物を回収して、

13時、さらに7キロ先の登山口駐車場を目指して出発する。

ここからはほぼ下りだよね?

 

疲れた体に黒沢池の湿原が優しい風を運んでくれた。
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下りかと思っていた下山道は何気にアップダウンがあり…(泣)


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約1時間歩き、高谷池ヒュッテとの分岐点、富士見平に到着すると、数人のパーティーが休憩中だった。

私たちも腰を下ろして休む。

 

ここからは昨日も歩いた下山道だ。

しかし、ここまでの行程の激しさか、足の裏がどうも痛み出して来た。

一歩一歩踏み出すたびに息が止まってしまう。


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大きな石の歩きにくいところもあるかと思えば、

十二曲は階段が設置されていて歩きやすいはずなのだが、疲労のためかペースが上がらない。
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15時15分、黒沢橋の水場に到着。

登山口まで残すところあと1時間のところまで下りて来て、少し緊張も解けたはずなのだが、計画よりずっと遅い時間に自分が情けなくなって泣けて来た。
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山を歩いていて泣けて来たのは、日没までに下山出来なかった谷川岳馬蹄形を縦走した時以来。

https://jzm02454.hatenablog.com/entry/39147672

 

黒沢橋からは、傾斜も緩くなり、木道が設置されていて歩きやすかったので、少しでも時間を巻こうと思って頑張るが、

それでも他の人たちに追い抜かれてしまう。

なんで?足の長さ?

 

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木道のありがたさを噛みしめ、16時10分笹ヶ峰登山口駐車場に帰着。

登山靴から足を解放し、たまらず土踏まずをマッサージ。

紐の結び方がキツかったのかなあ⤵︎



帰りは、インター近く、地元の人に愛されるの苗名の湯にて汗を流して帰路に着いたのであった。


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追伸

帰りにどこかで夕食を済ませよう、と思ったが適当なお店がなく、

ではサービスエリアで…と思ったが18時で提供終了していたりして、

空腹を抱えながらサービスエリアを転々をしたのは今回の苦しかった旅を象徴しているかのような締まりの悪さだった⤵︎