今年の夏は行きたかったところに登れたにも関わらず、自分の体力の無さに打ちのめされ落ち込んでいた。
自分の身の丈に合った近場の低山でまったり山ご飯や温泉を楽しむだけで十分ではないのか?
そんな問いかけの答えを求めるため、私はマイホームマウンテン丹沢の大山に登ることにした。
大山も昨年7月に登り真夏の低山の洗礼を受けバテバテになっており、それ以来となる。
もともと楽には登れない山ではあったが、自分の中でコースタイムを設け、朝9時40分スタート。
水曜日のこま参道は観光客の出足も遅く静か。
約10分でケーブルカー乗り場に到着。
秋の始まりの風はカラッとしていて、緑もクッキリと目に映る。
金木犀の香りも優しい。
紅葉はまだまだ。
時折吹く風が汗ばんだ体をクールダウンしてくれ、思ったより順調に10時35分阿夫利神社に到着。
相模湾がきれいに見渡せる。
龍神の泉で水をいただき、
入山料をお納めして10時48分山頂に向けて出発。
樹林帯に差し込むキラキラの日差しのコントラストが素晴らしい。
改めて登山道を見上げると結構な斜面だ。
14丁目の牡丹岩
15丁目の天狗の鼻突き岩を過ぎると
16丁目の追分分岐。だいたいここが中間地点。
約40分で辿り着くことが出来た。
お?予想以上にいいペース。
昨年7月に登った時は牡丹岩までがとても長く感じたことを思い出す。
広場のベンチに腰を下ろしてしばし休憩。
木道が整備された登山道を進み、20丁目富士見台に到着。
もう少し早い時間だったらきれいに見えたことだろう。
しかし、なかなか出会えない富士山に会えてテンションも上がる。
険しい登山道はもう少し続き、
12時10分山頂到着。
予想以上の時間に登って来られて大満足。
しばらく山頂の工事が続いているが、あの丸い山頂標は撤去されてしまったのかしら。
東側を見渡せるベンチでおにぎりランチ。
快調に登って来られたとはいえ、やはり全身ビシヨビショで、ベンチにはお尻の跡がくっきり。(写真は自粛)
さあ、見晴台に向けて12時30分下山を開始する。
階段の隙間にお花。
相模湾が美しい。
ほぼ階段が設置されている斜面をなるべく膝にダメージを残さないよう柔らかいイメージで下りていく。
13時20分見晴台到着。
ここは来るたびに手が加わっている気がする。
ここまではケーブルカーで来た観光客も気安く来られるからか。
その分事故も多いらしいが。
13時45分神社下社まで来られた。
この上には上がらずこのまま下山。
選んだのは険しい階段が続く男坂。
ここまで順調に下りて来られたとはいえ、だいぶ足もガクガクしている。
転倒しないよう引き続き慎重に。
14時20分第二駐車場まで下山。
トータル4時間30分の旅であった。
思ったとおりに歩くことが出来、やはり山登りは楽しいと心から思えた。
マイホームマウンテンは、まだまだ楽しい山がたくさんあるよ、と私に教えてくれた。
今日ここに登りに来てよかった。
嬉しい気持ちを反芻しながら東海大学前駅近くにある秦野天然温泉さざんかで汗を流した。