モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2017.8.3至仏山

8月とはいえ、なかなか休みが合わず、単独でどこか行きたいな(出来れば遠いお山)と思い、
夜行バスを使っての日帰り登山で上高地八ヶ岳を考えていたところ、
いずれも結構な値段がするので、
それならば自家用車で行けばいいじゃない、と道のわかりやすい尾瀬に行くことに。
幸い、天気予報も指数Aを指している。


自宅を朝4時過ぎに出発し、ガソリンを満タンにして首都高に乗る。
朝の高速道路は空いていて快適だ。
しかし、空はどんよりとした低い雲に覆われている。
そして戸倉の駐車場に着いた時は霧雨も降る有様だった。

“奮発して来たのに、コレ?”とちょっと凹んだが、せっかくなので先へ進む。

イカー規制中の鳩待峠へは、戸倉の駐車場からシャトルバスや乗り合いタクシーで向かうことになっている。
一応バスの時間を調べたが本数は少なく、7時過ぎに到着しても、7時50まで便は無かった。
しかし、案内の人から、“人が集まったら随時タクシーを出しますのでお待ち下さい”との説明が。
すぐに7人ほど集まり、タクシーで30分ほど揺られ、鳩待峠まで行くことが出来た。

イカー規制ノンストレス。
さすが尾瀬


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霧の中、支度を整えて入山。
至仏山へのコースは一部一方通行となっているので、鳩待峠から山の鼻へ向かう反時計回りで行く。

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歩きやすく整備された木道をひたすら歩く。
濡れていると滑るので最初は慎重に歩いていたが、
次第に空が明るくなって来た。


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約50分で山の鼻到着。
ビジターセンター前にあるテン場は賑やかだ。

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このころにはすっかり青空も覗き、天気予報の正確さに感謝。

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広く開放的な尾瀬ヶ原
一面の緑が黄金色に染まればそれも見応えがありそうだ。
広い草原を登山口まてとことこ歩く。
誰もいない。
平日万歳(笑)。
朝9時になろうとするころ、本格的な登山が始まった。


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最初の方こそ樹々のトンネルを進むようだったが、
約400メートルほど標高を上げた約1800メートルのあたりからは森林限界となり、
遮るもののない山の斜面をダイレクトに登った。

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振り返るとこんな感じ。

燧ケ岳の山頂は雲の中だったが、ここまでしっかり尾瀬ヶ原を見渡すことが出来れば御の字である。

よく滑る岩場を慎重にこなしながら、先に進もうとするも、
息が上がって とても苦しい。
持久力の無さを痛感。

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鎖場を越えると、またしても階段が現れ、
私たちを山頂まで導いてくれた。
しかし、山頂かと思っていたピークはニセモノ(笑)で、さらに標高100メートルほどをじわじわと登った。


11時25分、山頂到着。
団体さんで、賑やかな山頂、写真撮影の順番を待てなかった(笑)。

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空腹絶頂だったが、あまりにも人が多かったため、少し先に進んで休むことにする。

今日はハイドレーションを凍らせて来たのだが、
どうやら溶ける前に飲みきってしまい、水が足りなくなってしまった。
氷を溶かそうと岩の上に置いてみたいしたけれど焼け石に水

こうなったら早く下山して花豆ソフトでも食べよう、と休憩もそこそこに出発することに。


至仏山までの稜線は気持ち良いアップダウンだった。

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お花畑を愛でながら、

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至仏山到着。
ここも賑やかだった。

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昼をまわり、雲が上がって来た。見晴らしのいいうちに先へ進む。

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迫力ある岩稜帯の下には可憐な花々。
そして残雪も。


至仏山から見えた道の先のベンチから振り返って見上げれば、
たくさんのハイカーの姿。

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しばらく行くと小さな湿原が広がり、ワタスゲが静かに揺れていた。


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このあたりを過ぎるとあとは鳩待峠まで降りるだけ。

木道や小石の道、ぬかるんだ道と表情を変える足元に気をつけてながら標高を下げていく。

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13時40分、鳩待峠到着。
一路花豆ソフトクリームへ。

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あっと言う間に食べ終え、
自販機で水を1本購入し一気飲み(笑)。
(本当はビールが飲みたかったけれど(笑))

山バッチをバスのチケットを買って、数メートル下のバスタクシー乗り場へ。

順次タクシーを出してくれる、と言うことを知らない人たちが、鳩待峠の休憩所の前でのんびり時間調整をしているので、
タクシーの運転手さんが声をかけに来ていた。
すぐに人は集まり、私も無事戸倉の駐車場へ戻ることが出来た。

尾瀬
豊かな自然と、それを守るためにたくさんの努力と情熱が注がれている秘境。
今度は友人と一緒にこの素晴らしさを味わいたいな、と思ったのであった。