親しい山仲間が行ったことが無いという宝登山が、ロウバイの季節を迎えている。
今年こそロウバイを愛でたいということで計画したところ、
仲間が仲間を連れて来て…と、6人というちょっとしたパーティとなり、楽しい山歩きとなった。
長瀞方面は、単線の秩父鉄道のダイヤの関係で、かなりアクセスに時間がかかる。
私は東武東上線周りで秩父鉄道の急行を利用した。
急行券は寄居駅のホームで駅員さんが売り歩いていた。
(乗換時間に余裕があった私は一度改札を出て購入)
素朴な野上駅から登山道まで20分ほど。
登山口目安となる萬福寺横には立派な観光トイレもあった。
ここから裏山風情の長瀞アルプスに入っていく。
数日前に降った雪は、秩父地方ではそんなに積もらなかったようだが、
山道はどうだろうか。
雪というより凍結が厳しく、
最初の数メートルで軽アイゼン装着(笑)
時折雪の無くなる場所もあったものの、結局私たちは山頂までアイゼンを装着したまま歩いた。
すると、こんなポストが。
「環境整備協力金」
聞いたこと無かったし、他の人のレポートにも触れられていなかったが、
まあ、チップだと思って寄付して、凍った雪の斜面をガシガシ歩いた。
就職のため上京し、山に興味を持って初めて登る、という若者が、
今日のために用意した4本爪の軽アイゼンが、装着してすぐ破損、という悲劇に会い、
片方のアイゼンを貸そうか、と話していたところ、
なんと彼の出身が北海道ということが判明し(笑)、
「じゃ、大丈夫だねー!(°▽°)」
なんてワイワイ話していたら、“小鳥峠”に着き、
すぐ林道歩き。
林道は、宝登山関係者しか入れないようで、ずいぶんと雪も氷も残っていた。
予想より長く15分ほど歩いて、
宝登山山頂までラストの斜面に取り付く。
噂によると、階段地獄らしい(°▽°)
コースタイム通り、野上駅から約2時間で宝登山到着。
予想通りたくさんの人だかり。
咲きはじめたロウバイと、その向こうに広がる秩父の町並みを眺めながら私たちはランチをした。
食事の後、宝登山奥の院にお参りをし、五分咲きほどのロウバイを鑑賞して、
さあ、下りようか…、というところで。
「ロープウェイにする?」
(笑)
悪魔のささやき(笑)。
何を隠そう、今日はこの後、西武秩父駅に新しく出来た“祭りの湯”で汗を流した後、特急レッドアローにて優雅に帰宅する予定となっている。
「ロープウェイを使えば、お風呂でも一杯🍺やれるんじゃない?(°▽°)」
満場一致でロープウェイ。
早く下りて来た分しっかりと宝登山でお参りし、
長瀞駅までの参道をのんびり歩いた。
この寒さでかき氷も溶けない(笑)
20分ほどコトコト揺られ、祭りの湯へ。
午後1時半を過ぎ、これから混んでくる予感。
男性陣とレストランで待ち合わせをし、
計画通り特急の時間まで生ビールで乾杯。
そして、気持ちも温まったところで、
最後まですっかり楽しい大人の遠足の一日だった。