モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2018.7.21-22立山ソロテン泊1日目浄土山

テン泊仲間と日程が合わず、だったら一人で行ってみよう、と思い立って挑戦した立山
今回も天候に恵まれ、最高の山歩きを堪能することが出来た。

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東京から立山登山の拠点室堂へ行くにはいくつか方法がある。

・毎日アルペン号の室堂直行夜行バス
・長野県扇沢から黒部ダムを経由する立山黒部アルペンルート
富山駅まで出てそこから夏山バス室堂直行便

私が選んだのは富山まで夜行バスで向かう3つ目の方法。
夜行バスの予約はすんなり出来たが、室堂直行便のバスは予約開始日(ひと月前)にかけたにもかかわらず、接続のいい便は満席、仕方なく2番目の便に乗ることに。


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朝5時20分。
予定より少し早く夜行バスは富山駅まで北口に到着した。
北口は閑散としている。
直行バスの乗り場を確認するも、それらしい乗り場がなく、少し彷徨う。
すると同じバスから降りた女性が電話で話してる声が聞こえ、
どうやら直行バスの乗り場は南口にあるらしいことがわかった。
(直行バス会社の説明地図には南北の記載無し)

地下道を通って南口へ。

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わお。
富山駅はこちらがメインなのねー。
一気に華やかな雰囲気。

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乗り場の確認も済ませて一安心。
私の取れた便は7時20分出発なのでまだ1時間以上余裕があった。

特に空腹だったわけではないが吸い込まれるようにこちらへ。

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コシのあるお蕎麦をゆっくり堪能する。
5人いるお客さんが全員女性。珍しい。

富山土産のお店に入り、明日山頂でいただくつもりの名産を買って、
別の駅ビルのお手洗いを拝借。


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まったりと時間をすごしてようやく7時20分、室堂直行バスが出発した。
ここから約1時間30分。

夜行バス明けでまだ眠かった私は、のんびり眠って過ごした。


ほぼ予定通り、室堂着。
すでに日差しが眩しく、すぐさま帽子を取り出す。

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バスのターミナルはホテルの中にあるような感じで、
降車場所から建物の中に入り登山届の提出をすませてか、2階、と案内されたところから外へ出ると、

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わお!
メインの広場は観光客でいっぱい!


私はそこでストックを出し、一路雷鳥沢キャンプ場を目指す。

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室堂平散策路はこのように石畳になっている。
そしてバスターミナルから雷鳥沢まで約標高200メートルほど降るので階段も多い。

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地獄谷のガスが時折強く匂い、喉がひりっと感じることもあったりして、
午前10時40分、テント場到着。

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管理棟にて受付を行う。ここにはお手洗いと水場がある。
お手洗いも和式だが水洗で、山の上なのにありがたいことだ。

張る場所は、やはり管理棟に近いところがいいと思い、


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ほぼ目の前(笑)
本日午後の行程に向け、早速昼食にする。

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カロリーを消費する時にしか食べられない袋麺の焼きそばを、
アルコールバーナーを使って調理。

今回テン泊中バーナーを使うのは2回の計算で燃料を用意してきたが、
あまりにもざっくりすぎて量が足りず、
タンクに半分くらいの燃料では10分ほどしか燃焼せず、焼きそばの水分を飛ばす前に切れてしまった。

お湯を捨てるわけにはいかないので、
今夜食べる予定だったアルファ米の山菜おこわをそれで戻すことに。

なんとかほぐれた焼きそばをフライパンごと手にしてわしゃわしゃ食べる。
下界からは雲が湧き上がって来ている。

12時30分、本日の目的地、浄土山に向かって登山を開始。



ちなみに、
立山とは「雄山」「大汝山」「富士の折立」の3つのピークの総称のことで、

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立山三山とは、室堂平を囲む「雄山」「別山」「浄土山」のことを呼ぶ。

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今回の旅では立山三山を縦走する目的だが、
いっぺんに踏破するにはスキルが足りないので、

初日に浄土山
2日目に雄山から別山を縦走する計画を立てたのであった。

まず、キャンプ場から階段を登ってみくりが池方向に向かう。

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立山山荘のあたりから浄土山へ向かう分岐が始まるので、

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この日本で最初に出来た山小屋の歴史ある佇まいをカメラに収め、

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午後1時20分、緩んだ雪渓を進んで行く。
ある程度は滑るがアイゼンは要らない。


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しばらくは足の積まれた階段のような道。
この先は室堂山に続いている。
振り返ると室堂バスターミナル。

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約30分ほどで浄土山登山口。

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ここからはハードな岩場が続いている。

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ガスで覆われているだろうと期待しなかったこの時間の山頂だったが、

午後2時30分山頂?到着。

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丁寧に積まれた石垣の軍人霊碑。

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浄土山山頂は広く、

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富山大学の施設もある。
しかし、はっきりとした山頂標が見つけられないまま、

午後2時50分、一ノ越に向けて下山を開始。

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山道は団体さんが歩いているようだ。

午後3時10分、山荘到着。

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あとはみくりが池方向へ緩やかに下って行く…はずが、

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雪渓は渋滞中(^^;

小学生の団体さんの横を通り抜けさせてもらって、
3時50分、バスターミナルに到着。
ダメ元で売店に燃料が無いか見に行ったけれど無かった⤵

気持ちを切り替えて、
この後お楽しみの温泉♨に入りに行く。
(着替えを持って山に行ったのだ(^^))

雷鳥沢キャンプ場から近い2軒の山荘では外来入浴をやっていて、

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どちらか迷ったがこちらへ。

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こじんまりとしていたが、濃厚な白濁のお湯に心も解かれていく。

お風呂上がりはもちろん、

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夕食用にもう1本買って、

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天然クーラーの雪渓の中の道をくぐり抜け、

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午後5時40分テント場に戻った。

早々に夕食の準備に取り掛かる。
今日はステーキ肉を持って来たのだ。
これがしっかり焼きあがるまで燃料は保つだろうか?
蓋をして熱を閉じ込め、肉を焼く。
いい匂いと音に喉がなる。

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なんとかお肉に火が通り、
フライパンの余熱があるうちに、昼間戻したアルファ米の山菜おこわをフライパンに移して
宴の始まり!

とは言っても1人なので(笑)、
浄土山の写真や動画を振り返りながら、夜の始まりをしみじみと味わった。

あっという間に午後7を回り、ビールと梅酒でご機嫌になった私は、

明日未明からの行動開始に備えて
心地よいテン場のざわめきの中シュラフに潜り込んだのであった。