続々とテン泊登山者が到着するざわめきの中、午後2時にアラームが鳴る。
わずかな時間だったが深く体を寝めることが出来たようだ。
アタックザックに水とカッパと行動食を入れ、地蔵岳に向けて出発する。
足元は花崗岩なのか、白く粗い砂つぶが見て取れる。
燕岳を思い出す。
広い樹林帯の中を印を目印に30分ほど進むと
噂に聞く砂浜のような斜面にたどり着く。
柔らかい砂に足を取られ、思うように登れない。
そんな斜面が200メートルくらい続く。
富士山の大砂走りを登っているような感覚だ。
見上げれば憧れのオベリスク。
テン場から約1時間で山頂到着。
お地蔵様に手を合わせ、オベリスクや甲府の街並みを眺めて感無量。
あの中央道からいつも誓っていたオベリスクについにたどり着いた(≧∇≦)
午後3時を過ぎていたのでそんなに登山者はいなかったが、
それでもオベリスクに挑戦する強者はいた。
西側から湧き上がる雲にたびたび視界を遮られるも、
ふわーっと広がる景色が本当に幻想的。
雲が晴れて目の前に雄々しく立ちはだかる甲斐駒ケ岳にも心を奪われる。
明日登る予定の観音岳のとなりに富士山の姿も収めることが出来、
オベリスクの岩岩を頬ずりするほど味わって
満足して下山。
名残惜しい。
小屋に到着したのは午後4時30分過ぎ。
小屋の前の広いベンチは自炊する人たちで埋まり賑やか。
私たちはテント場で夕食(宴会)をすることに。
幸いテントの前が通路になっているので、なんとかスペースを確保することが出来た。
↑よそ様のヤマレコに写ってました(≧∇≦)
軽量化のため食事はアルファ米&フリーズドライ。
友人は五目おこわに牛丼を、
私はピラフにカレーをそれぞれトッピングして
美味しくいただいた。
日が落ちるにつれ気温も下がっていく。
持ち込んだ梅酒で体温を上げるも追いつかず、アルコールバーナーをストーブとして使う。
ウインナーをつまみに梅酒を飲み干し
そろそろ就寝の時間。
午後7時30分まだまだ賑やかなテン場であったが、私たちはほどよいアルコールのおかげで吸い込まれるように眠りにつくことが出来たのだった。