モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2018.11.3九鬼山

11月になると秋雨も一息つくというか、休日が秋晴れ、という日も増えてくる。

文化の日、すっかり晴天を信じて疑わず選んだお山は大月の先にあるこちら。


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アルプスシーズンが終わり、これからは近場で山ごはんや温泉などを楽しむ季節だと思い、
この日も食材とビールを担いで、
朝8時富士急行田野倉駅に降り立った。

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登り始める前に、買い出しのためコンビニへ。
駅前は何も無いが、すぐそばを走る国道139号線を富士山の方向へ数分歩くとコンビニが。

それぞれ足りないものを買い足し、お手洗いも済ませて腹ごしらえまでして(笑)、

歩き始めたのは9時近くになっていた(°▽°)


山と高原地図を見ながら登山道への取り付きを探す。
一度田野倉駅方向へ戻り、
富士急行としばらく並走しつつ目印の踏切まで15分ほど歩いたら小さな道標が。

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舗装路を道なりに進むと

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直接九鬼山に出る道との分岐点。
こちらは下山で使う道と合流するので、少し遠回りの札金峠経由の登山口まで進んだ。

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朝日がまぶしく樹々を照らしている。
紅葉にはいささか早かったが、黄色い木の葉も絵になるものだ。

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樹林帯に付けられた登山道を清々しい気分で進むと、
あっという間に札金峠。

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明確な道標はないのだが、

立山や中央線猿橋駅の方向と、九鬼山の方向を分けているのでおそらくそうであろう。

さらに斜面を登っていく。

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晴れの日が続いたからか、足元も弛むことなく歩きやすい。
今年の3月にこの近くの高川山を歩いた時は、霜柱が溶けてのぬかるみに苦しめられた。

秋はいいなあ!



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あまりにも清々しい気分だったから、綺麗にお姿を見せてくれるもの、と信じて疑わなかったのだが、

何故だろう?
富士山だけ雲の中。

しかし木漏れ日がどこまでも気持ちよく、

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枯葉のシャカシャカした音を聞きながら歩くことの楽しさを噛み締めた。


一汗かいたころ、尾根に出た。

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中央線大月駅方向の眺望が開けている。


さらに山頂へ向け斜面に付けられた道をじわじわと登って行く。

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そして、角度のついた斜面にたどり着くと山頂はこの先。

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10時40分、九鬼山登頂(^^)

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この山は山梨県の秀麗富嶽十二景に選ばれており、山頂からも富士山が見られるはずだったが、
目指す方角は樹々に囲まれ、はっきりしなかった。
もし、今回のような天気ではなく、はっきりと富士山がお顔をのぞかせていたら、
山頂からも見渡せたのかもしれない。

それにしても、中央線方面の眺望は素晴らしかった。


さて、私たちはさらに、少し下ったその名も“富士見平”というところまで進んだ。
そこで富士山を仰ぎながら山ごはん…のつもりだったが、


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(-.-;)


むむむ。
残念。

しかし気を取り直して支度を始める。
今日のメニューは、
キノコ、ブロッコリー、ウインナーのアヒージョと、鍋ラーメン。


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それぞれ持ち寄ったビールで乾杯!

久しぶりに持ってきたアルコールストーブも、アヒージョをやるにはちょうど良い。

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鍋ラーメンが出来るまで、アヒージョをつまみながら健闘を称え合う(笑)。


鍋ラーメンもいい具合に出来上がると、冷えてきた体に暖かいスープが染み渡る。


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楽しい時間は過ぎていった(^^)。




ここからは富士急行禾生駅に向かって下山する。
ほろ酔いの足元には少し酷な角度の斜面を慎重に慎重に下って行く。


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ひとしきり急な山道を下りてくると

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絶景ポイントへの案内版が。

斜面に付けられた道をわずかに進むと


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天狗岩ー!
そしてやっぱり富士山は雲の中ー(笑)

ジオラマのような町並みを愛おしく眺め、富士山が見えたらきっと特等席なんだろうな、とイメージ。

再び本線に戻り、樹林帯を下る。
冷えて来たと思ったら、なるほど雲が厚くなって来ている。

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よく紹介されている看板を発見。
私たちは新登山道を下って来たわけだが、それでも充分急坂だったし、
急坂登山道、と↑の示す先には道らしき踏み跡は見つけられなかった。



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低山らしい茂みの中を冒険している気持ちで歩く。
時折「ゴーーーーー」という飛行機のような音が聞こえるが、どうやらリニアモーターカー実験線が通過する音のようだ。

山道からその線路も一部見下ろせたが、走っているところは見られなかった。

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愛宕神社方面へ。

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舗装路から国道沿いの集落に出ると、
こちらもよく紹介されている水道橋が。

歴史を感じさせる。

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水道橋を流れる豊かな水は水力発電所に続いているそうだ。


その下を流れる川を渡って国道139号線を富士山方面に約10分。


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お世話になった九鬼山に見守られ、午後1時45分富士急行禾生駅に到着。午後2時の電車に乗ることが出来た。


今回は山ごはんが目的ということもあり、友人は物足りなかったようだったが、
今度は猿橋駅に向けて長いコースを歩いてみたいな、と思いながら中央線に揺られて帰路についた。