モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2018.12.1-2テン泊納め三条の湯

恒例行事、年末テント泊納め。
この時期でもテントを張れる標高の低い奥多摩の三条の湯に、今年も出かけた。

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新しい仲間も加え総勢5名。
5回目となる私たちが密かにベストポイントとしている場所にテントを張りたい、と思って今回は早目にスタート。

朝7時に東京駅に集合。
途中コンビニに寄ったりしながら後山林道のゲート手前の駐車場に着いたのは10時55分。

意外にも、停まっている車がゼロ。

ラッキー、と思いながら早めの昼食をそこで済ます。

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その間3組ほどが通り過ぎて行ったが、思ったより人が少ない感じ?

穏やかな日差しの中で食事を済ませて、11時30分、三条の湯に向け出発。
すっかり紅葉は終わっていたが、降り注ぐ日差しの輝きに心が浮き立つ。
8キロほどの長い林道歩きを、仲間とのおしゃべりでしのいでいく。


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途中一度荷物を降ろして休憩し、13時30分林道終点、そこから細い水源林の山道を歩いて、

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14時05分、三条の湯に到着!

ここまでの間に全く登山者と会わなかったというのに、テント場はとても賑わっていた。
そして残念なことに、私たちのベストポジションも、先客に取られてしまっていた。
残念。

気を取り直し、テントが3つ張れそうな場所を探すが、なかなかいいところが無い。
結局私たちは、
昨年も張った、沢沿いのテント場の中でも下流の、大きな古い切り株のそばに張ることにした。

昨年の楽しかった思い出が蘇る。

「まさか山の神様はもういないよねー。」

昨年、この場所に動物の頭のお骨が放置されていたので、丁重に切り株の上に置き直したのである。
あれからちょうど1年。

すると!


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激しい風雨雪を乗り越え、神様は静かにそこにいた。
感動。
誰ともなく、また今年もお世話になります、と手を合わせた。


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とはいえ、狭い場所にテントを2つ張るのは難しいか…と思ったが、
そこで思い出したのは今年の秋登った鳳凰三山のテント場。
大混雑のテント場では、張り縄を張らずに隣のテントと密着して張ったのだった。


フライシートをインナーテントにきっちりセットし、かろうじて背面をつなげる。

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入口のところだけペグを使って、本日のお宿の完成。

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スキルを上げたね、私たち(笑)。
テントを持たない仲間が受付を済ませてくれ、買ってきてくれたビールで、

かんぱーい(^^)


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今夜も楽しい夜になりそうだ(^^)

時刻はまた午後3時半。このまま眠ってしまいたい…という仲間もいたが、
乾杯ビールを空けたら、お風呂に入ることにする。

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こちらも上手い具合に貸切状態だったので、
熱い熱いトロッとした濃厚なお湯に、ゆっくり温まることが出来た。
お風呂は偉大だ。


さあ、宴会の準備だ。
今日のメニューは、恒例の叙々苑キムチ鍋と、白米から炊いたお米で“ぽんかす丼”。
こちらは人気漫画に登場したメニュー。
お米がうまく炊けるかがキモだが果たして…?!


今回は5人といういつもより多い人数だったので、
なんと、自宅からフツーに我が家が使っている両手鍋を持参した(笑)
4合という量を炊いたことがなかったので大きな挑戦だったが、どうだろう?


お米を炊きながら、お鍋も出来上がった。
今日は他に、旅行で大阪に行った者がお土産に“土手鍋”のレトルトを買ってきたくれ、そちらもいただく。

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これはお酒が進んじゃうパターン(^^)
持ち込んだロング缶のビールはあっという間に無くなり、私は梅酒に移る。
お風呂のおかげもあり、寒さを感じることはない。

さて、お米は炊けたかな?

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鍋の大きさに対して火加減が弱かったようで若干の炊きムラがある。
再度水分を加えて炊く。
この辺の微調整は、勘任せ。
でも、なんとか美味しく炊き上がった。

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天かすと干しエビ、そして味ぽんをかけて完成。
山でないと食べられない高エネルギーの一品。


うむ。悪くはないが、友人曰く「あと一味足りない」。

それは私が用意し忘れた薬味のネギでは(^_^;)

まあ、そんな感じで最後はリベンジ焚き火で盛り上がり、

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楽しい夜は更けていった。





翌朝は3時起床。
(ところが寝坊(^^;;)

出発が遅れ、3時45分に雲取山山頂に向けて出発。

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星空が綺麗だ。今まできた中で一番星が見える気がする。
これは山頂の眺望も期待出来そうだ。

暗闇の中を歩くこと1時間。
今年の夏の台風で崩落した登山道を迂回する地点に到着。
丁寧に整備された迂回路をツヅラで越えていく。

とてもキレイに整備されているので、今後はこの道がルートとなるんだろうな、と思いながら約30分、迂回部分を通過。

空も明るくなって来た。

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しかし、想像した空とは違っている。


6時30分三条ダルミに到着。

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東の空は雲に覆われ、今日のご来光は厳しそう。

最後の急登に入る。
振り返って見た富士山のあたりにはこんな吊るし雲。

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斜面と向き合って登ること約30分。
7時05分山頂到着。

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無言になる私たち(笑)。

山頂を堪能するより前に、私たちは避難小屋で朝ごはんをとることに。

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朝日を正面に受けるこの避難小屋は、晴れていればキラキラ明るく温かいはずなのだが、
今朝は薄暗い。

ちょっと残念な山頂になってしまったが、
ゆっくりカップラーメンを食べてコーヒーなぞをいただき優雅に過ごして、

山頂へ記念写真を撮りに行く。
小屋から出ると途端に肌を切るような冷たさ。
小屋の裏にはうっすらと。

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時折強い風も吹き、長居は無用、と8時30分下山開始。

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絶景はまたの機会に。

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山頂から標高を下げると雲を抜けたのかすつかり明るくなり、
キラキラ輝く落ち葉をサクサク踏みしめながら来た道を戻る。

迂回路、こんなにツヅラを登って来たのねー。

帰りは写真をワイワイ撮りながら歩き、11時45分テン場に戻って来た。

最後のお昼ご飯を用意していなかった私は、山小屋でイカフライのおつまみを買い、帰路に備えることに。

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テント場出発を12時30分に定め、それそれ撤収をする。
テントの片付けも早くなった。

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パッキングも、自分のやり方が決まり、もう迷うことはない。
ただ、今回は両手鍋があったので、帰りも重いー(笑)。

予定より早く支度が整い、12時15分テント場を後にする。
来年もまたよろしくお願いいたします(^^)


長い長い長い林道歩き。
私はラジオを聴きながら進む。
帰りのこの長い辛さも含めて三条の湯。
なんとか楽しんで歩きたいなー、と思う。

途中、鹿の猟をしていた方々が、仕留めた鹿をさばいている貴重な場面にも遭遇。
衝撃的だったけど、猟師の皆さんに感謝しかない。



午後2時30分駐車場到着。
今年も楽しいテント泊納めだった。
八王子インター手前のラーメン屋さんで空腹にラーメンをすすりこむ。
下山後のラーメンはなんでこんなに美味しいのだろ?

来年もまた楽しいテント泊が出来ますよーに!