仲間と山に行く予定にしていた年度末のこの日。
前日に断りの連絡が入った。
ソロになったので見頃を迎えたミツマタを観に行く計画をやめ、どこかいいところはないかな、とネットの世界を彷徨っていると出会ってしまった!
今年2回目の東上線小川町駅から徒歩で向かうはその名も【小川町桃源郷】
今回は登山というよりハイキングに近い行程になりそうだ。
7時50分、駅をスタートし、いつも乗る白石車庫行きのバスと同じルートを進んで…
と思ったら、駅前の和菓子屋さんがもう開店していて、おにぎりや海苔巻などを販売していたので
迷わずゲット。
歩きながら朝ごはんをいただくとする。
粒だったお米の小ぶりなおにぎりが懐かしく美味しい。
小川町は江戸と秩父を結ぶ街道として古くから栄えた町ということで、車道には歴史のある家がまだ数件残っていた。
約30分ほどで、バス通りから道を左に分かれる。
アプリを見ながらのんびりと歩くと
8時37分、どうやら桃源郷に辿り着いたようだ。
しかし、町の観光課で宣伝しているにも関わらず、案内板などが全くなかったのは意外だった。
私有地で個人の方の作ったところだからかな?
徒歩でここから入る人は他にいなかったので、合っているのかな?と思いながら進むと
わお!
まさしく桃源郷!
桃の花が見頃を迎えていた。
どうやら私の入ったところの少し先に駐車スペースがあったようで、すぐにたくさんの見学者と遭遇した。
耕作放棄地に桃や桜、黄色なのはサンシュユなどの木を植えて、見事な桃源郷を作り上げたそう。
人工的とはいえ咲き誇る圧巻の花々であった。
約40分ほど滞在して花々のエネルギーを全身に浴び、次の目的地仙元山へと向かう。
途中、地酒の蔵元があったので戯れに入って見ると、直売所のオープンまであと10分。
それなら待ちましょう、とお酒の味を決める湧水をいただく。
9時のオープンより少し早く開けてくれ、思わずお酒を買ってしまった(笑)
そこから、のどかな風景の中を小川町駅方向へのんびりと歩いて行く。
バス通りから中に入った集落の道が新鮮だ。
10時、仙元山の登山口に到着。
低山とはいえひとたびその中に入ればそこは鬱そうとした樹林帯。
眺望はないが、深く息をすれば春の匂いがして、
ああ、山のシーズンが始まるなあ、と思いながら斜面と向きあった。
ここまで約6キロほど歩いて来たので、そこからの斜面は結構痺れる(笑)
コースタイムも意外と長く、約45分で山頂到着。
東側の一部だけ眺望が開けた山頂はたくさんの人で混雑していたので、私は【見晴らしの丘】を目指して進んだ。
そこまで頑張って歩いて、休憩だ。
途中、こんな展望ポイントも。
スカイツリーが見えるらしい。
11時見晴らしの丘公園到着。
そこはローラ滑り台(有料)が有名な公園だった。
お天気に恵まれ、多くの家族連れが楽しんでいた。
展望台の下の日影に腰を下ろし、ランチにする。
気温が上がり、大汗をかいた体にカップラーメンの塩気が染み渡る。
食後、展望台に登り、パノラマのような町の景色を堪能。
そして最後の目的地、カタクリの群生地へ向けて下山開始。
約15分ほどでカタクリの群生地に到着した。
↑休憩舎と↓オオムラサキ(蝶)の飼育小屋。
この斜面一体にカタクリが咲いている。
変わった形の植物に心を癒され、
最後、お馴染みの日帰り温泉【花和楽の湯】へ向けて車道を30分ほど歩き、汗を流したのであった。