久しぶりに体幹オバケの友人を誘った。
なぜなら彼女はもうすぐ誕生日。ちょっとしたサプライズをしたかった。
小田急線新松田駅から8時10分発地蔵堂行きバスに乗る。この時間なら直行で登山口までいけるのだ。
約40分ほどで登山口である矢倉沢に到着。
バス停からすぐのところにある公民館に公衆トイレあり。
地元の神様にお参りして
裏山、といった感じで山の中へ。
獣よけのゲート。
針葉樹と広葉樹が美しいコラボレーション。
しかし足元は地味に傾斜があってなかなかの登り応え。
苦しくなったら顔をあげて新緑のパワーをもらうのだ。
面白いオブジェ。
登山道は途中眺望が開けるところはなく、
神社から歩き続けて1時間40分ほど、
10時50分山頂到着。
残念ながら空模様は芳しくなかったが、それでも休憩している人が10人ほどいた。
さて。
体幹オバケの友人がコーヒーを振る舞ってくれ、
私はお誕生日が近い彼女へちょっとしたサプライズ。
リュック を倒さないように注意して運んで来た甲斐があった。
本当は正面に聳える富士山の姿もプレゼントしたかったのだけど。
心の目で見てもらう。
スーパーで買ったケーキだったけど、ドリップコーヒーと山頂でいただけば、どんなカフェにも劣らない美味しさで、彼女にも喜んでもらえた。
厚い雲からパラパラと落ちて来始めたので、休憩を終えて先へ。
まずは21世紀の森を目指す。
急斜面に作られた階段も、いつかの大雨でだいぶ流れてしまっていた。
21世紀の森までは杉林の中を進む。
そのあたりはどうやら中世に建てられた浜居場城という山城の跡地のようだった。
山城を過ぎると足元が良くなった。
21世紀の森の敷地に入ったかな。
山頂から約1時間30分。
12時55分休憩舎到着。お手洗いを拝借し、きれいな建物の中で再びコーヒーブレイク。
持ち寄ったお菓子と温かいコーヒーで気持ちをほぐす。
この後は最終目的地“洒水の滝(しゃすいのたき)まで一息だ。
小さな展望台からも景色はなく。
そのまま公園内のルートを辿ろうとしたが、
前情報通り、途中工事のため通行止めの区間あり。
私たちはYAMAPの地図を眺めながら、舗装路の間を抜けて行くルートに入った。
エントリーは違ったようだが、地図を確認し、この先で波線とぶつかるので柔らかい足元に気をつけながら結構な斜面を下った。
そんな冒険も、バディが体幹オバケの友人だったからこそ(笑)。
それらしい道に出て、安心したのも束の間、
この先も手入れのされていない公園内の道をバキバキと進んだ。
そして展望台から約50分、13時40分に洒水の滝へつながる林道に出た。
林道からは大野山がきれいに見えた。
砂防ダムの修繕工事箇所をぬけ、
シャガが見事に咲き誇る斜面を過ぎると
洒水の滝入口!
時刻は15時を回っていた。
今日の目的はもう一つあった。
洒水の滝にあるリニューアルしたばかりのカフェで食事する、ということだった。
時間が気になったが
ちゃんとバターチキンカレーを注文することが出来た。
店内からは滝はもちろん、水の豊富な沢も眺めることができ、
流れるJAZZと相まってとてもくつろぐことが出来た。
少し時間がかかったが、提供されたバターチキンカレーは見た目がオシャレなだけでなく、
ほろほろとほぐれる柔らかいチキンとパンチの効いたスパイシーさで瞬く間に平らげてしまった。
神奈川県の端っこのさびれた観光地にあるとは思えないクオリティだった。
約40分ほど滞在し、いよいよ洒水の滝へ。
新しく作られた階段をヒイヒイと登る。
226段の先に見事な滝。
3段からなり、合わせると落差100メートルほどになるのでは?
マイナスイオンをたくさん浴び、階段を降りたところにある名水をいただき
ゴールである山北駅へ。
ところが。
ここで私はまたしても地図を読み間違えた。
迂回するような車道コースより、距離の短そうなルートに向かったのである。
時刻はすでに午後4時30分を回っている。
私が向かおうとしていたルートは山を越える道だった⤵︎
ここに来てこんなに汗をかくはずではなかった…と友人に詫びを入れながら、河村城跡を越える。
駅からこの山を登るだけでも充分では?と言いながら、
山北駅に到着したときにはもう午後5時30分になっていた。
幸い、駅前の桜の湯はまだ営業していたので、帰りの電車の時間に合わせて汗を流してさっぱりする。
10キロ以上歩いた後の予想外の山越え(笑)に、最後まで気の抜けない一日だった。