まだまだ寒い日が続く。
しかし季節は確実に巡り、一足早くこの花が春を届けてくれた。
このところ不安定だった空が、ドンピシャで晴れてくれた。
天候に恵まれず先延ばしにしたので見頃は若干過ぎてしまったが、まだまだ美しい景色を見せてくれていた。
河津桜は公園内にあり、眺めながら整備された通路を登って行くとあっという間に桜のトンネルは終わり。
小田原方面。
富士山を囲む額縁のように作られたブランコ。
自宅を出る時には風が強かったが、この辺りはほとんど無風で、この青空!
この景色に出会えただけで、もう今日の登山は大満足。
だけどまだ9時になったばかり。
私はこの先の【松田山】の山頂を目指して歩くことにした。
松田山は、3年前に来た時、辿り着けなかった山頂だったのでリベンジでもあった。
まずは最明寺史跡公園を目指して歩く。
舗装路が多く、歩きやすい記憶だったが、何げに斜面が急で(汗)、ヒィヒィ言いながらの舗装路歩きとなった。
秋にはコキアのお花畑になるそうだ。
最明寺史跡公園までは約1時間。
その間、出会った人は私を追い抜いて行った2人だけ。
10時05分公園到着。
結構山奥にあるこの公園、日が登らずまだ日影になっているエリアも多かった。
ここは、近くにゴルフ場があることもあり、車でアプローチも出来るらしい。
池を囲んでいる葉の落ちた樹木は桜のようなので、
見頃になったらさぞ美しいことだろう。
さあ、目的の松田山山頂はこの斜面の上にあるようだ。
先の台風で若干崩落の大きな箇所もあったが、山頂まで登ることが出来た。
山頂標はゴルフ場との境の樹林帯に置かれてあった。
寄までつながる登山道の途中という感じで、山頂感はゼロ。
とりあえず場所の確認だけして、そそくさと離れる。
このあとどうしようかと時計を見ると10時25分。
それではもう少し頑張って高松山まで歩きましょうか!
(とか言って、一応登山届にはこのルートで申請をしているので無計画というわけではない)
ここから、美しい富士山の姿を見ながらの縦走となる。約2時間といったところか。
しかしこの気持ち良い天気と初めて歩くルートに疲れも吹き飛びワクワク!
その前に腰を下ろしてしばし休憩。
途中には、このようなものも設置されていた。
あまり有名ではないルートにもかかわらずとても整備されて歩きやすかった。
一旦標高を下げ集落のようなところに出る。
(写真は廃墟)
そこからまた稜線に出ると
じゃん!
この時間になってもまだ雲一つない。感動。
約1時間歩き、11時25分、尺里峠に到着。
新しく出来たような祠のベンチで休憩する。
さて、ここからは稜線を歩いて山頂まで45分とのこと。
標高を知らせる案内板が目印になる。
今日もストックを使わないで歩いて来たので、この斜面は痺れる(笑)
男坂女坂のゴールはいよいよ山頂か?
ならば最後の一絞りで男坂(直進)へ。
そして私の一番好きな瞬間が訪れた。
12時15分山頂到着!
高松山の山頂は広くて眺望も良い、という情報通り、
とても気持ちの良い場所だった。
テーブルは一組だけ置かれてあり、先着のグループが山ランチを楽しんでいた。
私は少し離れたベンチに腰を掛け、富士山を正面に拝しながらサンドイッチをいただいた。
階段も設けられ、このコースも駅から登れる山として整備されているのだな、と歩いていると
約20分でビリ堂というポイントに到着。
湧き水があるようだったが、見つけられなかった。
遠くの方に新東名の工事現場が。
そういえばこの工事のため登山道もルートが変わっているという情報があったな…と思いながら歩いていると
ほらこの通り。
ここから登山口までずっとこのような簡易階段が設置され、かなりの急斜面を一気に下った。
登りだったらかなり心が折れるレベル(笑)。
13時40分、仮登山道入口到着。
本来の登山道はどこにあったのかわからないが、ここから農道を下り山北駅まで町中を歩いて行く。
この辺りから本来の登山道入口があったようだ。
国道沿を歩くこと約30分。
ハイキングスタイルの私に「どこ行ってきたの?」と声をかけてきた女性。
河津桜を見てから高松山に登って来たことを伝えると、
「お風呂は電車の時刻に合わせて入るといいよ」とアドバイス(笑)
ありがとうございます♨️
山北駅到着。16時13分の電車に合わせれば1時間ほどのんびり入浴出来るはず。
公営の清潔な施設でサッパリと汗を流し、
予定通りの電車で帰路に着いたのであった。