今年は開花が早かったせいか、桜を満喫出来なかった。
しかし、奥武蔵の山と高原地図のすみっこに載っているこの山は名前のせいか季節になるといつも気になっていたのではるばる行ってみた。
登山口に近い鬼石郵便局前で下車。
桜の見頃を過ぎたためか日曜日なのに登山客は私だけ。
ここから車道を30分くらい歩く。
1週間前なら賑わっていたんだろうな、という感じ。
車の入口を通り過ぎて、8時50分登山道へ。
民家の横を歩いて荒れ気味の登山道を進む。
南側の明るい斜面だが、メインは駐車場の方なのだろう、踏み跡はあまり無く、足元は荒れ気味だった。
しかし桜山公園、という名前の通り、山全体が公園のようらしく、案内板は細かく設置されていた。
人工的に植えられたのか野生なのか、本当にたくさんの桜の花が咲いたに違いない。
満開の様子を想像しながら、目の前に続く春の入口のような緑の山道に心ときめく。
9時28分、山頂付近の分岐に到着。この辺りからぐるっと散策路が作られているようだ。
もちろん私は“急な階段”のコースへ(笑)。
桜だけではなく、つばきやツツジも咲いている。
周りの新緑がほとんど桜の樹だと気づいた時、振り返ると見事な絶景が広がっていた。
奥武蔵比企三山の特徴ある山容。
これからはツツジの季節だな。
絶景を楽しむベンチもたくさん。
10時過ぎ、山頂到着。石碑があったがそれらしい山頂標はわからなかった。
木陰になったベンチで秩父の山並みを眺めながら、持参したサンドイッチを半分いただく。
今日は休憩もちゃんと取るのが目的。
10時20分、先へ向けて出発する。
まずは第一駐車場を目指して階段を下る。
最後のひと登りを喘ぎながら登ってくる大勢のトレイルランナーとすれ違う。
有名?な展望台。
駐車場近くには日本庭園。
この辺りは観光客もたくさんいた。
ここからは八塩温泉を目指して進んで行く。
おやおや。倒れたお地蔵さま?
それにしても気持ち良い天気だ。
開拓された駐車場付近を過ぎると再び山道へ。
ところどころにトレランのコース案内が貼られていた。
水場にかかる橋。
途中集落を抜ける。
緩やかなアップダウン。
たまに危険なところも。
緩やかな歩きやすい道を1時間20分ほど歩き、
弁天山到着。
ここからは群馬の町並みが広がる。
肉眼では浅間山も見えた。
この東屋でお昼休憩をとる。
ここまで来ればあとは1.5キロほど下るだけ。
今日はアルコールストーブでお湯をわかし、体をしっかり休めるのだ。
ガスバーナーに比べると時間がかかるが、温かい飲み物をいただくと、目の前の絶景と相まって最高に贅沢な時間を過ごしていることを実感する。
なんとここで40分も休憩し、12時25分下山を始める。
下ったすぐのところがいっぷく平。
かわいい名前(^^)
途中には炭焼き?みたいな穴窯。
若葉の鶯色が美しい。
約20分ほどで林道に出た。
神社には珍しい装飾が。
12時50分、八塩温泉側登山口無事下山。
低山だったがよく整った歩きやすいトレッキングだった。
トレランコースになるのも納得。
さて。八塩温泉郷となっているが、近くには日帰り入浴の施設はなく、私は目の前の神川の向こう側にある【白寿の湯】という日帰り温泉に向かった。
地図ての直線距離はほんのわずか。
しかし、ルートを検索してみると、反対側へ渡るには橋まで大きく回らなければならなかった。
結局3キロ約50分ほど歩き(笑)到着。
ちょっとした誤算だったが(笑)、濃厚な温泉はとても気持ちよく、ここまで歩いた甲斐があったというものだった。
帰りのバスの時間に合わせて温泉を楽しみ、
本庄から長い電車の旅を楽しんだのであった。