モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2022.2.23大野山

 

天皇誕生日の祝日。

よく晴れる予報だったので梅見か富士見か検討した結果、こちらに決定。

 

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そしてその選択は大正解だった。

 

西丹沢に位置するこの山は、駅から歩くことの出来る貴重な場所にある。

それなのになかなかご縁が無く、今回初めて御殿場線に乗り、登山口のある谷峨駅まで出かけた。

 

もっと遠いかと思っていたが意外と早く着くらしい。

東京駅から始発の東海道線国府津駅で降りて乗り換え。

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交通系ICカードではJRの営業区分が変わるため御殿場線の駅ではピッと下車出来ないそうで、車内で車掌さんに精算してもらう。

 

7時39分谷峨駅到着。

とんがり屋根の駅舎は無人駅で、電車が出発してしまうと静かなシンとした空気に包まれた。

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登山口までは案内板が随所にあり、迷うことは無い。

 

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日の当たらない舗装路を30分ほど登ると登山口。

歩きやすい道には階段が設置されている。

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獣避けの柵を過ぎるとすぐに樹林がひらける。見上げる空は真っ青だ。
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ご機嫌で駅近登山を楽しんでいるが、この山は山頂まで車で行くことが出来るので、全体的に公園のような感じがする。

 

歩きやすいが山道はずっと上り。木々の隙間から山頂らしき草原が見渡せるが、所要時間はなかなか縮まらない。

 

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丹沢といえばヒル。その心配をしないで歩けるのは本当に今だけ。獣避けの柵がいくつもあるのできっと鹿もたくさんいるのだろう。

 

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今日は本当に清々しい登山日和。澄んだ空気で肺をいっぱいに満たしながらサクサクと歩く。

二つ目の舗装路横断をすると、無人の販売所?コンテナが置かれた東屋が。

箱を覗くと梅ジャムなど加工品が10個くらいづつ陳列されていた。

モノは新しいように見えた。
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この東屋を過ぎると登山道は草原帯になり、一気に眺望がひらける。

 

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スカイツリーと同じ高さですって。
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大野山の牧場。動物は見えない。
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ツヅラでてっぺんまで登り切るとそこは私有地なのか?

柵が設けられた歩道をぐるっと回って

 

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遮るものが何もない富士山とご対面。

ちょうど良い場所に東屋とベンチがいくつもあって、山頂じゃなくてもいいなぁ、と思った。
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山頂はすぐそこ、と思ったら、もう少し遊歩道を歩いて

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9時30分山頂到着。

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広い山頂は登ったらバーンと富士山が見えるのかと思ったら違った(笑)

 

南側には相模湾

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北側には丹沢湖

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こちらの向きにたくさんベンチがあったので、不思議に感じていたら、

ちょっと左(西側)視線を向けると

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バン!

富士山が。

誰にも邪魔されない絶景を堪能しながらカップラーメン休憩を取る。

 

ベンチのちょうど目の前には昨年登った丹沢湖畔のミツバ岳も見えた。

よく見るとうっすら白くなっている。

ミツマタが咲き始めたのかな。

 

山頂には大きな桜の樹もあった。

これが咲いたらまた見事だろう。

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20分ほど休憩して、9時50分山北駅方向へ下山を始める。

山頂にはミツマタも植えられていたがこちらはまだつぼみ。

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牧場の敷地は厳しく管理されていた。

そしてググッと高度を下げる階段が続く。

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急な階段を下ると、樹林帯に入り、

補修工事された斜面が現れた。

そういえばこの辺りは数年前の台風?大雨?でかなり崩落ししばらく通行止めになっていたのだった。

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たしかに、補修は終わっても頭上から小石がパラパラと降ってくるので、注意しながら進んだ。

 

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えぐれたり削れたりしている丹沢の脆い山肌を下って行く。

地蔵岩コース、の地蔵岩はまだかな?と思いながら進むと可愛らしい看板。

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登るとすぐに小さな地蔵堂が2つあった。

岩、ではなかった。本当のお地蔵さまだった。

手を合わせ、下山する。

 

ここは山北駅側の登山口からすぐのところだった。

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山道はここまで。

あとは舗装路を下って行くだけ。

しかし地図で確認すると少し長そう。

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道沿いにあるお店や文化財などに感心しながら割とすぐ集落に出た。

公衆トイレをお借りし、廃校になった小学校を過ぎる。

校舎の奥には大野山。

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斜面に作られた集落を歩いていると思わぬ再会に声を上げてしまった!

 

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そうだ!塔ノ岳大倉尾根登山口からいつの間にか姿を消してしまった丹沢クリステル&キャサリン姉妹が大野山で再び登山者の道案内をしているらしい、という噂を聞いてはいたが、まさしくお2人がお色直しをされ揃って登山者を激励していた。

 

さらに、2人のガチャまであって…。

ネックウォーマーや手袋までして、大切にお世話をして下さる方のもとに来られたようで嬉しかった。

 

心がホッコリし、長い舗装路に元気が出てきた。

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11時15分山北駅側登山口到着。

さらにここから駅までは30分ほど歩くのだ。

道端には木彫りの動物たちがひょっこり現れたりして退屈しなかったが、私はこの後の行程ついて考えていた。

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当初は山北駅前にある銭湯で汗を流すつもりであったが、下山するうちに汗は引いてしまつた。さらには、現在駅前の銭湯さくらの湯は工事中で縮小して営業しているらしい、とのこと。

 

だったら、山北駅から松田駅まで行って河津桜でも見て、小田急線で帰ろうかなー、と思うに至った。

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そして、たしか新松田駅までの路線バスも通っていたはず、と思って国道のバス停を探した。

 

山北駅まであと15分くらいのところだろうか。

富士急バスの樋口橋というバス停を見つけた。そして運のいいことに、あと13分でバスが来るようだ。

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私はこのバスに乗ることに決め、ここを本日のゴールにした。

 

後続のハイカーはげげんそうな顔で私を追い抜いていくが、私はしてやったり(笑)。

11時46分、時間通りに来たバスに乗り、12時過ぎに新松田駅(JR松田駅と連絡)に到着。

 

途中、松田山の桜まつりののぼり旗が見えたので視線を向けると、まだまだ咲いていなかった。

本来なら斜面いっぱいがピンクのカーペットを敷いたように見えるはずなのに、まだ今年はどこが群生地かわからないくらい。

これなら寄り道しても意味ない、と思って素直に帰宅。

 

14時半には帰宅という素晴らしい駅近登山を楽しんだのであった。

 

松田山桜まつりの記事はこちら↓

https://jzm02454.hatenablog.com/entry/2020/02/29/183337