去年忙しくてなかなか一緒に登れなかった仲間が、仕事が落ち着いたのでどこか連れて行って欲しい、ということで連絡を受けた。
彼も約1年ぶり、私もまだ仮免(笑)状態。
では、と選んだのがこちら。
台風が上陸するのでは?と迷っていたが、予報は前倒しに良くなって、決行を決めたのは前日の夕方。
台風の余韻を残す雨の中朝6時30分に上野駅に集合し、中央道をひた走る。
目指す山梨方向の空は明るく、この季節なかなかお目にかかれない富士山もくっきり。
「これは期待出来るかもね!」
勝沼で高速を下り、フルーツラインを通って上日川峠登山口にたどり着いたのは8時45分頃。
この天候のせいか、第2駐車場も空きがあり、難なく停めることが出来た。
支度をして9時、登山開始。
いつもはすぐ長兵衛小屋のすぐ横から山道に入るが、実は福ちゃん荘までは舗装路が続き、こちらの方が歩きやすいので、そちらで進む。
それでも緩やかな斜面はじんわりと汗をにじませる。
約20分歩いて福ちゃん荘到着。
小屋の前で記念撮影。
初めての百名山にワクワクが止まらない仲間。
眺望が開けない樹林帯の斜面を歩きながらも、「気持ちいい!気持ちいい!」と爽やかに歩いている。
一汗かいたころ、空が開けた。
しかし、富士山は…。
まあ、夏は仕方ないっすよ。
植林がだんだん低くなり、そよぐ風が気持ちよくなってくる。
標高1800メートルほど。
「あれが頂上ですか?」と見上げる雷岩。
残念!頂上はもう少し奥まったところにあるんですー。
福ちゃん荘からちょうど1時間で雷岩到着。
リュックをデポして山頂まで歩く。
誰もいない。
三脚を立てて記念撮影をし、雷岩で休憩しようか…と話しながら歩いていると!
若い鹿の親子がすぐそこに。
この山で鹿に出会ったのは初めて。
雷岩で少し早めのランチ休憩。
ややブンブン丸が煩わしかったが、穏やかな空気の中でほっこりすることができた。
もう一人の同行者は、新しい秘密兵器(ヘリノックス)を持参し、すっかり根が生えている(笑)
さて。
今日は下山してから温泉に入る予定なので、先に進むことに。
時折ガスが上がってくるが、概ね良好の視界のもと、介山荘へ向けて気持ちの良い稜線を進んでいく。
介山荘で山バッチを購入する若者。
百名山の手ぬぐいを見て「すごい!」と連発。
いつか挑戦するがよい(笑)
ここからは福ちゃん荘まで緩やかな道。
仕事のこと、家庭のこと、いろいろ聞いたり話したりしながら、
12時50分福ちゃん荘に戻って来た。
この調子でいくと、13時30分には【大菩薩の湯】に入れるのでは?と先を急いで、13時過ぎ、駐車場到着。
若い彼には少し物足りない行程だったかもしれないけれど、
1年ぶり、そして初めての百名山として、ちょうど良い登山だったのでは、と思っている。
予定通り、13時30分頃に温泉到着。
地元の方々で賑わったアットホームな温泉で心と体を解放し、
ノンアルコールで乾杯。
帰りの渋滞にもハマることなく、夕方6時には上野駅で解散したのであった。