高尾・陣馬の登山地図を見ながら思い出した。
今年の初め、行こうと思ったけれど林道が冬季閉鎖のため先延ばしにしていた山があった。
すると、その林道は12月10日からまた冬季閉鎖になるらしい。
ギリギリ間に合った、と車を運転したい夫を誘い出かけたのは
大月の先にあるこちら。
大月で中央高速を降り、20号を少し笹子方面に進んで小金沢という林道に入る。
真木温泉がある集落を進み、グングンと標高を上げながら林道を進んで行く。
約30分で大峠という登山口に到着。
富士山の眺望が良く、かつて500円札にも採用された美しい姿を拝むことが出来る山、ということで少しばかり楽しみにして来たのだが、
その方向は残念ながら雲の中。
気を取り直して朝8時登山を始める。
落葉した山道は、そこを照らす太陽の光が無いとやはり寒々しい。
1500メートルの登山口ではしびれるような寒さを感じていたが、水場を見ても凍っていなかったので氷点下ではなかったようだ。
山の斜面に巻きつくように、登山道は続いている。
振り返ると反対側に黒岳や牛奥雁ヶ腹摺山が望めた。
あちらも気持ちの良い稜線が続いている。
角度のある滑りやすそうな斜面に鎖が付けられ
ていた。
まるで人工的に作られたかのような大きな四角い岩を越えると、
気持ち良い草原に出た。
ここは、姥子山への分岐点となっている。
そして、そこからすぐが山頂。
朝8時45分到着。
山頂はガスの中。
じっとしていると身体が冷えてくる。
写真を撮って下山する。
この先、姥子山まで縦走するつもりだったのだが、どうやら夫はこのガスの中、気が乗らないらしい。
まあ、このあと温泉にゆっくり入るのもアリなのかな、と思って、来た道を下ることにした。
いつかあの稜線も歩きたいなー、と反対側の山並みを望む。
樹木が生えていないのは、富士山の眺望のためなのか確かめたい。
朝9時30分には駐車場に戻って来られた。
この山は登山道もよく整備され、山頂も富士山が見られればのんびり休憩するにはもってこいのポイントだと思う。
季節を変えて登っても気持ちよさそうだ、と思いながら、林道を走る。
途中、樹々が伐採された箇所があり、
不思議だったので写真に収める。
午前10時には大月付近に降りて来ることが出来たので、少し足を伸ばして都留市にある【より道の湯】という温泉に向かった。
今年の4月にオープンしたとのことで、施設の新しさはもちろん、アメニティなど私が経験した入浴施設の中で一番充実していた。
さらに、帰りには夫の希望で“日本三大奇橋”の【猿橋】を観光。
思いのほか桂川の渓谷が美しく、
紅葉の季節にはさらに綺麗なんだろうな、と想像して、
なかなか充実した冬の休日を満喫したのであった。