長らくの間念願だった北岳と間ノ岳を最高のコンディションで登頂し、充実感にあふれていた私。
その背中を押すように、次の週末もお天気が良いようだ、と予報されたので友人に声をかけてみた。
すると、いつもの仲間がひとり賛同。
なんと、富士山の山小屋で働いているフォロワーさんの激励に行きたいという。
そういう理由付け大好き❤️
行先を富士山吉田口ルートに決め、前夜迎えに来てもらい、スバルライン入口の駐車場を目指す。
午前3時ころに到着するも、警備員が配置されナイター設備で明るく照らされた駐車場は、夏の富士山に来た!という気持ちにさせてくれる。
午前4時ころには付近が騒がしくなる。
始発バスのチケットを買うために並ぶのだ。
バスは何台も用意され、私たちは4時30分始発2台目に乗ることが出来た。
約40分ほどで五合目まで運ばれてゆく。
気圧の変化で耳がツンとする。
久しぶりに来た吉田口。
設備が整っていて大勢の人で賑わっている。
席の埋まった待合室の隙間にイスを広げて朝食をとりながら高度順応。
午前6時、協力金(1000円/1人)を支払って歩き始める。
長くゆるい下り坂(下山時に最後の最後で登りになる(笑))を歩きながら、帰りの最終バス(午後5時30分)に間に合うように戻ってこられますように、と祈る。
約15分ほどで上りの登山口に到着。
まだこの辺りは森のような緑に包まれている。
午前6時40分六合目到着。
上着を脱いだり靴紐を調整したりして先へ。
ご覧の通りの最高のお天気。
2年前、日焼けで首の後ろを真っ赤にした教訓から、帽子のツバを広めにして太陽の攻撃を抑える。
午前7時30七合目到着。
意外と早いじゃん?と喜んだのも束の間。
七合目、って結構いくつも小屋があるのねー💦
ソーシャルディスタンスを保ちながら休憩。
この辺りから足元が険しくなる。
登山靴じゃないと歩きづらいだろうな。
午前8時40分八合目到着。
吉田口にはこのほかに本八合目というのもあって、
頂上はまだまだ先だ。
1時間に1回は必ず腰を下ろして補給休憩を取るようにする。
八合目も山小屋が点在。
3000メートルをこえたあたりになると雲の中に入る。
レモンの砂糖漬けがしびれるほど上手い。
さて。
本日の大事なミッション。
友人の友達?が働く小屋が近づいてきた。
小屋を覗いて見るが、どうやら不在らしい。
迷惑になることを心配して友人は通り過ぎようとした。
しかし、SNSのダイレクトメッセージを活用し、なんとか会うことが出来、無事差し入れをお渡しすることが出来た。
晴れやかな気持ちで改めて山頂を目指す。
懐かしい本八合目に到着。
私の富士山デビューとなった山小屋だ。
ぎゅうぎゅう詰めで、屋根裏みたいなところに寝かされたっけな。
ここまで来ればあと一息。
しかし疲れて足が上がらない。何度登ってもキツいのはキツいのだ。
歩きづらい砂礫の斜面から、岩のゴツゴツした階段のような坂道になると
鳥居が見えて、
午後1時、山頂到着。
最終バスの時間があるので、剣ヶ峰には行かず、補給休憩とトイレを済ませて下山を開始する。
すると、早々にスコールのような雨。
慌ててカッパを着る。
雲を抜けるとまた爽やかな夏空。
なかなか近づかない山小屋を一つひとつクリアしながら
なんとか午後4時30分、登山口に戻って来ることが出来た。
サクサク歩いて4時30分のバスに間に合ったのだが、
バス会社の手配ミスで全員乗ることが出来ず、
私たちは5時のバスまで待たされてしまった。
そんなこともあったけれど、最後までカッコいい姿を見せてくれた2年ぶりの富士山。
いつまでも簡単に登らせてもらえない、
誇り高い山であってほしい、と思った。