アルプスの短い夏が終わり、近郊低山の季節がやって来たかと思うと、テン泊納めをどこにしようか焦りだす。
先日の荒船山は、キャンプが寒すぎ、翌日も雨に降られて不完全燃焼に終わってしまった。
誰ともなく「来週土日暇だけど?」と声が上がり、いつもの4人で向かったのはこちら。
目の前にどーんと構えるのが櫛形山だ。
今回は櫛形山のふもとのキャンプ場に泊まる予定なので、一番標高の高い池の茶屋登山口を目指して山道を進んだ。
渋滞にはまり、到着したのが10時30分。
もう下山した人がいるようで駐車場には空きがあった。
10時45分、登山スタート。
鹿よけのゲートを開いて山の中へ。
割とすぐに尾根に出る。
しかし尾根はそこからまだ先へ。
途中、南アルプスの山並みを展望出来るベンチがあった。
長い斜面をクリアすると山頂は台地になっていて、秋の彩りに溢れた森を堪能出来た。
まず最初に現れる三角点に11時20分ころ到着。
さらに森を辿って行くと
11時35分、山頂到着。
樹林帯で眺望はなかったが、ファミリーがひと組休憩していた。ここで折り返す予定だったが、
評判の良いテント場があるとのことだったので、
休憩時間を省略してそちらへ向かう。
またしても豊かな森を歩く。深呼吸して樹々から放たれるエネルギーを全身に取り込む。
滑りそうな斜面をググッと降りて行くと12時15分ほこら避難小屋に到着。
お手洗いも併設。とても手入れの行き届いた施設だった。
ほこら小屋のある反対側には広いテント場。
こんな山の中にこんな芝生のキレイな広場があるなんて…とザクザク歩いて行くと、
実は細かな隆起がたくさんあってデコボコし、そのくぼみにシカのフンが溜まっていたりして(苦笑😅)
でもキレイなトイレと水場がある山の中のテント場は魅力的だな、とドキドキ。
さて、ここから駐車場に向け戻ろうと思い、地図を確認すると、どうやら巻道で帰れるようだったので、そちらを選択。
開けた眺望のところには丁寧に植林されていて、この景色もいつかは見えなくなってしまうのだな、と焼き付ける。
この巻道は【管理歩道】と名付けられていて、公園のように歩きやすかった。
しかし、あまり歩かれている様子はなかった。
もったいない。
巻道なのでかなりくねくねしていたが、
南側になればご覧のように紅葉が美しく、みんなで撮影タイム。
およそ3キロメートルを歩いて駐車場に到着したのは14時を回っていた。
今日も楽しい山歩きができたことを讃えあい、
富士川方面まで下山しキャンプのための買い出しをする。
そして貸切状態のキャンプ場でワイワイ宴を楽しんだのであった。