モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2018.9.1-2八方尾根から五竜岳②

唐松頂上山荘から五竜岳方面の尾根に入るとすぐ牛首という難所が現れる。


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ご覧のような天候だったので全容がわからないまま進んだのだが、
狭い足場と濡れた岩肌、素手で滑る鎖と効かない視界、という悪条件の中、
テン泊装備を背負って進むだけでも緊張するのに、
さらに加えて時折突風が強く吹き付けるのでバランスを崩しそうになり、
かなりの恐怖を感じながら進んだ。

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白馬岳方面から唐松岳の間は“不帰の剣”、
五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間は八峰キレット

という難所があることは知っていたが、
唐松岳から五竜岳は初級コースであると思っていたので、
かなりの高低差や足元の狭さなど、牛首の険しさはもっと周知されていいのでは?と思った。
悪天候がそう感じさせたのかもしれないが)

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振り返って牛首を臨む。
難所をなんとかクリアしたようだ。
しまっていたストックを出し、先へ進む。
しかしかなりの急斜面を下ることには変わりない。

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引き続き足元に注意して進む。すると!

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こんなたくさんの雷鳥の子供が!
唐松頂上山荘の手前でも雷鳥さんを見かけたが、こんなにたくさんの雷鳥がひとかたまりになっている様子はなんとも癒され、疲れと緊張で凝り固まっていた心がふんわりほぐれた。

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コースタイム約2時間30分。
視界の効かない中、高低差がなくなってゆるやかになったなー、と思ったら、

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山小屋発見!
もうすぐ午後4時、というギリギリの時間に、五竜山荘に到着。

入口前のベンチにリュックを下ろす。
雨は上がり、テン場には3つのテントが張られている。

「どーするー?」

私たちは悩んでいた。
今のコンディションなら張ることは出来ると思う。でも、

時折強風が吹く、ということと、
びしょびしょのカッパ、そしてリュック。
これらの扱いを考えると、

「小屋にお世話になろう。」


小屋に入り受付をする。
「テント、どうですかねー。」
↑思わずスタッフさんにこんなことを聞いてしまうほど迷ってはいたのだけれと、こんな迷惑な質問は無い。猛烈に反省(-_-;)


素泊まりということで自炊場などの説明を受け、部屋に入る。

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下段の大部屋、でも私たちしかいない。

ひとまず濡れたカッパなどを物干場に持って行く。
ここを使わせてもらえるだけでも小屋泊の意味がある。

着替えを済ませ、
私たちは今回のミッションを遂行しに売店へ向かった。


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そう、『山が好き酒が好き』Tシャツを購入するのである(°▽°)

シーズンも末期なのでサイズや色は棚にあるだけ、ということだったので、仲間同士お揃いの色を買うことは出来なかったが、
私はモスグリーン、友人は紺色を、今回来られなかった友人の分とお揃いで購入。

ミッションコンプリート!(°▽°)

サイズに若干の不安があったので部屋に入って早速試着。
なんとか着られる(笑)
よし、明日はこれを着て山頂アタックするぞー!

とモチベーションが上がったところで、夕飯の支度。

自炊場は若干物置のようになっているが(笑)、綺麗なテーブルが置かれ、全く問題無い。

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メニューはアルファ米フリーズドライのカレー。
友人はサラダを、私はカクテキを。


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辛いものは闘争心を掻き立てられる感じが山に向いている(笑)

売店で買った1本600円のビールで乾杯し、体を解いていく。

午後6時を過ぎ、ビールもあっという間に空き、
気がつくと霧が晴れ、素晴らしい夕焼けのショーが始まっていた。

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何枚も何枚も同じようなショットを撮ってしまう。

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明日登る五竜岳
待ってろよー!


部屋に入ると

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こんな素敵なお部屋でお酒が飲めるなんて!
感動しながら宴会を続けた(笑)

日も落ちると冷え込んで来た。
午後7時を回って持ち込んだ梅酒も無くなったのでそろそろお開きとする。

結局自炊場は私たちだけしかおらず、とても自由に楽しませてもらった。

そしてお部屋も結局私たちだけの貸切状態だったので、贅沢に部屋の真ん中にお布団を敷き、目一杯体を伸ばしながら眠りについたのであった。