モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2018.9.1-2八方尾根から五竜岳③

二段になった宿泊部分の下段、布団が15組セットしてある8畳ほどのスペースを2人で贅沢に使わせてもらい、
翌朝3時30分にアラームをセット。

速やかに荷物をまとめて小屋を出る。
私のスーパーの袋がシャカシャカうるさくて、申し訳なかった。対策を考えなくては。

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外は暗いが雨は降っていない。
荷物を小屋の外に置かせてもらい、アタックザックで五竜岳に向けて出発する。
コースタイムは60分。

暗いのでヘッデンが照らす足元だけを見て歩いていたが、
足を止めるとこんな景色が。

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次第に空が白んじてきたが、やはり山頂は雲の中。

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しかし、昨日歩いた稜線がはっきり見渡せたので、感動する。

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五竜山荘と唐松頂上山荘の灯りが見える。

五竜岳はというと、登り始めの尾根歩きが20分ほどて終わると、もうストックは必要ない岩場登りとなる。

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まだ薄暗いのでコースを示す○印を見つけるのが難義だったが、一つひとつ確認しながらテッペンを目指して行く。

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雲の中に入り、着いたのか?と思ったが山頂標はまだ先(笑)。

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着いたー!真っ白ー(笑)

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とりあえずお約束のTシャツ写真を撮影。
ちょうどいい場所に石が積み重なっていたので、
セルフタイマーを使う。

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すでに日の出時刻は過ぎていたが、山頂は貸切状態。何枚も後ろ姿の写真を撮って遊んでいたら…。

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剣サマがー!

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立山サマもー!

おお!諦めていた眺望に出会えて感激である。

「よし!剣サマをバックに後ろ姿撮るぞ!」と言ったら友人はもう寒くて上着を着てしまっていたので(^^;)、

速やかに下山することに(笑)

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鹿島槍ヶ岳は、猫耳だけ雲の中。

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下山は視界が効いて高度感溢れる岩場を落石させないように慎重に進んでいく。

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見渡せば白馬三山までよくわかる。
昨日歩いた稜線を改めて見て、自分たちを褒めてあげる(笑)

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下山では、いくつかのグループとすれ違った。
小屋で朝食を食べたチームだろう。

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振り返ると雲は晴れ、すれ違った人たちが岩場に張り付いているのが見える。

迫力あったな、五竜岳
登らせてくれてありがとう。

五竜岳を見上げながらご飯にする。

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私はすぐ食べられるように、と菓子パンを持ってきたが、流石にぺっちゃんこ。承知の上(笑)。

でも友人から温かいお味噌汁をもらうとやっぱり体がほぐれていくのを感じた。
温かい飲み物は正義!


途中すれ違った人たちも下山してくる。
そして唐松岳から来た人たちもいて山荘前が賑やかになって来た。


私たちはこれから下る遠見尾根を見下ろし、気合いを入れ直して7時30分下山開始。
まずは山荘の真後ろ、白岳を登り返す。

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後立山連峰雄大な山々の向こうに富山湾
ニッポンの背骨にいるなー、と感じる。

目を凝らすと五竜のゴンドラ乗り場も見える。
え?近い?

遠見尾根も白岳を過ぎるとすぐに急峻な鎖場が現れる。

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慎重になるほど背中の荷物が重くのしかかる。

五竜岳花崗岩だったがここは蛇紋岩なのか、やたらとソールが滑った。

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山荘前から見えた長い階段。

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ここを下りると雲の中に入ってしまった。
急峻な岩場を終えた安心感か、汗だくになったので、中に来ていた長袖を脱ぐ。

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9時45分大遠見山通過。

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この辺り池塘の名残というか水たまりがあり、木道が整備されていた。

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この先、中遠見山、小遠見山、と越えていく。

多分これがそうだけど雲の中。

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真っ赤な実をつけているのはオオカメノキ?

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階段を上って10時30分中遠見山。
ここで荷物を降ろして補給休憩。
それにしても、ここは本当に遭難ケルンが多い。

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狭い山頂なので隅っこにイスを出して休む。
残った缶詰めフルーツもここで食べきった。


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熊笹に襲われながら黙々と歩くと

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こんな看板が。
ゴンドラ乗り場が近づいて来た。

11時過ぎ小遠見山到着。
ここは絶景ポイントらしかったけれど…(笑)

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真っ白ー(笑)


(↓ちなみにこんな景色が見られるらしい。インターネットより。)

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ここまではゴンドラを降りて散策出来るコースになっており、
何人かの軽装の人たちとすれ違った。

それでもゴンドラまで1時間。
フラフラしながら整備された道を進む。

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ちょうど正午になったころ、地蔵の頭到着。
墓守りの蛇におののきながらも静かに手を合わせる。


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真っ白ー(笑)


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高山植物園の中を歩いて12時30分ゴンドラ乗り場に到着。

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お疲れ様でしたー。

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雲の中から下界へ。
ゴンドラではおしぼりのサービスがあり、さっぱり出来てありがたかった。


今日は15時発の毎日アルペン号に乗って帰る。
ゆとりがあったのでのんびり白竜の湯で汗を流し、エスカルプラザ内のレストランで手打ち蕎麦とガレットをいただきなから乾杯。

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時間があったものだからビールもホイホイ進んでしまい(笑)、

帰りのバスではすぐに熟睡だった(笑)
ちなみに帰りのアルペン号は私たちを含めて5人だけという贅沢さ。

絶景登山とはいかなかったけれど、悪天候ならではの特典も体験できた面白い山行だった。