約3ヶ月間の県外移動自粛が解禁となり、
待ちにまった登山再開の日がやって来た。しかし季節は梅雨。なかなかいい行先が見当たらないな…と思っていたら、百名山ハンターの友人からお伺いが。
彼女の車を使わせてもらえれば選択の範囲は広がる。いくつか提案したところ、
「あそこは登りやすかったし、リハビリにはちょうどいいかも!」と賛同してくれたのがこちら。
彼女は本当は“八幡平”とか“鳥海山”とかに行きたかったみたいだが、さすがに日帰り(片道7時間とか!)なので遠慮させてもらった(笑)
終電で彼女の家の近くまで行く。午前1時に合流し、暗闇の中北へ車を走らせる。
久しぶり。
積もる話で車内も賑やか。順調に車は八方台駐車場へ到着。すでに空は白んでいたが、約1時間ほど仮眠をとったあと、腹ごしらえとお手洗いを済ませて午前6時登山開始。
最初は緩やかな林道のような感じで、体に優しい。
ブナの新緑がキラキラ輝き、鳥が競い合うように鳴いている。
視界に白い物が入ったので近付くと、ギンリョウソウ。
おー!
山にきたぜぇ!
調べたら約20年?くらい前まで営業していたと言う“中の湯”に到着。
ここまでの道は、物資の輸送用に車が通れたのかもしれない。
ロープがされているが入ろうと思えば行ける廃墟のそばの池はまだ温泉が湧いているらしい。
ここの周辺は木道が作られ、ちょっとした湿原。
お花は終わってしまいましたが。
木道の先の階段を上がると、裏磐梯登山口との合流点。
しかしここで間違える人がいるらしい。
山頂は“弘法清水”方面です。
だんだん山道らしくなる。基本的には樹林帯たが、時折見える桧原湖や赤沼の美しいこと!
樹林帯、絶景、というのをちょこちょこ繰り返しながら高度を上げていく。
この辺りから空気がひんやりしてきた。
途中、崩落箇所あり。
先ほどの分岐から歩くこと約1時間。
また分岐点が現れた。
花より団子…ではなくお水が気になったので迷わず右へ。そこから10分程度でお茶屋のある“弘法清水”に到着。
ここは四合目、とな。
しばし休憩。晴れ女ありがとう!
ここから山頂は500メートル。傾斜が高くなりすれ違いも難しくなるが、気を引き締めてラストスパート。
8時35分山頂到着。
思いの外多くの人で賑わっている。
しかし残念ながらガスってしまい、猪苗代湖は見えなかった。
クローズしている小屋の横で休憩し、おにぎりを頬張る。
友達はコーヒーを入れてくれた。
山専ボトルは保温が素晴らしい。
午前9時、体が冷える前に下山を開始。まだガスは晴れない。
登山者が多く、すれ違いのために何度も立ち止まりながら弘法清水に到着。友達は水をお土産に持ち帰るという。
日焼け止めを塗り直して、下山に備える。樹林帯だけど(笑)
お花畑には、ここから行くことが出来た。ここでしか見られない“バンダイクワガタ”を見つけ、シャッターをきる。
もっと咲いている場所があったのかもしれないが、ここしかわからなかった。
多くの登山者とすれ違いながら、午前11時15分、駐車場到着。
駐車場は満車、路駐もちらほら見受けられ、この山の人気を垣間見た。
入浴料550円、時間的にかガラガラで快適に汗を流すことが出来た。
帰りの常磐道も順調で、午後6時半には私も自宅に帰り着くことが出来た。
何から何まで最高の解禁登山であった。