モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2016.4.29-30両神山テント泊

4月から仕事が変わり、平日にお山に行くことが出来なかった。
さらに、土日に重なる悪天候で、気がついたら前回からこんなに間が開いてのお山行きになっていた。

GWは連休になり、これは気合を入れて山を選ぶぞ!と思っていたところ、
幸運なことに奇跡的にお山仲間の同期たちのお休みが合うことを知る。

これは!とすぐさまテント泊を計画。
季節的なものとGWということを考慮し、選んだのは日本百名山の一つでもある両神山
交通機関を使ってのアクセスが不便なのでそんなに混んでないかな、と期待してのテント泊だった。




1日目は北風が強く、車窓から見える山肌もかなりなびいていた。
バスを2本乗り継ぎたどり着いた日向大谷登山口も、時折ゴーッと風が通り過ぎる。

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登山届を提出し、すぐに始まる登山道は、すれ違うのが難しいけれどよく整備された歩き安い道だった。

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鳥居で無事の登山を祈り手をあわせる。




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最初の休憩、ここは七滝沢コースとの分岐点。
ここまで45分ほどかかっている。
荷物の重さとバランス感覚を思い出しながら、新緑と小さいけど勢いのある滝からパワーをもらい、進む。


登山スタートはちょうど正午。
今日のゴールは登山口から約3.8キロメートルのところにある両神清滝避難小屋のテント場まで。
親切な道標に残りの距離を教えてもらいながら歩く。
とにかく新緑の輝きが素晴らしく見事で、シャッターを押しまくるから、いつも私たちの山歩きはコースタイム+2時間(笑)


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沢沿いに何度か渡渉しながら進むと、よく見かける石仏が。
確かにこのスプレー塗装は興が削がれる。

そんなに角度はないのだけれどじわじわと高度を上げるこの坂道が、身体中の水分を奪っていく。
しかし、時折吹く風が気持ち良い。


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面白い名前だと思って楽しみにしていたポイント。
別にピークでもなんでもなく(笑)、ここから清滝小屋まで地獄の斜面が始まる。


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鎖場も登場。
この重さを背負っての鎖場は初体験。
姿勢の変化で重さがグッと体にかかってくる。

この頃になるとみんな口数が減ってきて、
テント場で飲むビールのことだけ考えながら歩いていた(笑)

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弘法の井戸に到着。
計算通り水を補給する。
冷たくて滑らかで美味しい!
「でも飲みすぎるとビールが…(笑)」

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確か井戸から清滝小屋はすぐだったはず…と息も絶え絶え進むと、立派なログハウスが堂々とした佇まいで建っていた。
テン場には一張りのテント。
2人並んで張れる場所を贅沢に使って展張し、


とりあえず乾杯!

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くーっっ(≧∇≦)
さ、寒い!(笑)

標高約1200メートルのテント場は、午後3時を過ぎるとグッと冷え込む。
慌てて服装を着替える。
やっと気持ちよくビールが進む(笑)

今日着てきたファイントラックのドライレイヤーは、寒い時ほど効果を発揮する。
上に着た汗を吸ったシャツを着替えただけで、すっかり汗冷えがなくなり、とても快適だった。

今夜のメニューは水炊き。
下界は20度ほどあってもまだまだ寒い山の春。
野菜たっぷりの水炊きが本当に温かく美味しかった。

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美味しいお料理とお酒のおかげでゆっくり眠れ(少し寒かったけれど想定内)、
翌朝は4時に山頂へ向けてあるきはじめる。
清滝小屋からは地図の等高線も狭い急斜面をつづらに登っていく。

尾根に上がるころにはヘッドライトはいらないほど明るくなっていた。
そして日の出。

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さらに、このあたりはまだ氷が張り、滲み出る水はつららになっていた。

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朝日を浴びて輝く景色にまたシャッターが止まらない。
しかし山頂はまだまだ。

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神社を過ぎると、咲き始めのアカヤシオの花がちらほら現れる。
よく目をこらすと、この辺りの木はアカヤシオのつぼみだったらしい。
これが満開になったらさぞ荘厳だろうなー!


際どい尾根道を進み、最後の急斜面に入る。
鎖場もかなり現れ、慎重に進む。

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岩場をよじ登って5時55分山頂到着!

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贅沢なカップラーメンタイム。

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山頂からは山の隙間から富士山、そして八ヶ岳連峰が赤岳から蓼科山まで、また浅間山も堂々とした姿を見せてくれた。

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2日目の今日は、下山して薬師の湯でゆっくりするという行程。
そのために10時25分のバスに乗らなければならない。
従って気持ちの良い空気を深々と吸い、カップラーメンを平らげると、そそくさと下山を始めた。
でも登るより下る方が怖い鎖場、慎重に慎重に。

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両神神社では、狼の狛犬が富士山の方を向いていた。

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登りでは暗くて撮れなかった両神山と、テント場上のバイケイソウがぐんせした斜面。
そして朝日を浴びて光るテント。


8時前にテント場に戻って来られたので、8時45分出発を目標に撤収開始。
だいぶ慣れたのか、スムーズに片付けを終えられ、時間通りテント場を出発することが出来た。
自分たちに感動(笑)。
その時間には、もう清滝小屋のベンチやテーブルで休憩する日帰り組の皆さんが大勢いた。



さて。
下山はバスの時間を目標にサクサク行こうと思っていたのだが、
なんと登って来る登山者の多いこと!
すれ違うたびに立ち止まり道を譲っていると、予定よりだいぶ遅れていることがわかった。
昨日休憩をした七滝沢コース分岐点の時点でちょうど10時。
1.8キロメートルを25分でたどり着けるのか?
しかしそのバスを逃すと後の予定が大幅に崩れる。
なんとかして間に合いたかった私は、そこから全力で登山口まで駆け抜けた。
すれ違う方々にはご迷惑んかけたかもしれない。
どうもすみませんでした。

あと3分!というところで登山口が見え、
なんとか予定のバスに間に合うことができた。
人間、諦めなければなんとかなるものである。


バスを乗り継ぐ薬師の湯でのんびり体をほぐし、乾いた喉に冷えた生ビールが本当にご褒美。


山バッヂも購入、レッドアローのチケットもネットで購入し、
帰りはのんびり寝ながら帰って来ることがでした。

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