モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2016.5.3天城縦走

決して百名山ハンターではないが、ずーっと気になっていた山があった。
伊豆半島中央部に位置する万三郎岳である。
しかしここは天城山と行った方が馴染みがあるかもしれない。(天城山という山は実は存在しない。)

近いのか遠いのか微妙な距離で、やはり日帰りは無理なのかなー、と調べると、どうやら行けそうな雰囲気。

ここは、ゴールデンウイークに家族揃って実家に帰るのを、私だけとりやめにし、
行くしかない!と昨日決めた(笑)。



朝5時20分の東京始発の東海道線に乗るため、自宅よりちょっと先の駅まで自転車。
綿密に計画された電車の乗り継ぎは、代わりがきかないので要注意。


予定通り電車は伊東駅に到着。
7時55分発の東急リゾート行きシャトルバスに乗る。
(行先は天城高原ゴルフ場、ではなくなっていた。)
20人ほど並んでいたが、全員座れた。

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ここから約1時間。
終点も、バスの中の案内板は“天城高原ゴルフ場”となっているのに、車内アナウンスは“天城山縦走登山口”となっている。

要注意。


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ゴルフ場のクラブハウスにてバッヂを購入。

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予定通り9時05分スタート。
バスに乗って来た人たちの他に、マイカーや、宿泊した人たちが大勢登り始めた。

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情報通り、石がゴロゴロした歩きにくい道。
そして現れるちょっと変わった樹、ヒメシャラ。

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どうやらこの樹は神奈川県より北には野生していないそうな。

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石がゴロゴロしたかと思うと、土が流されえぐれた箇所も。
せっかく作られた階段も流されてしまうようだ。
自然の力の偉大さよ。
と、この階段を上がってちょっとで万二郎岳到着。

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写真を撮っていそいそと次の目標へ。


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ここは、アセビだとか豆サクラとかが咲いていて、気持ちよく歩けた。
道としては急な斜面をグンと下がり、また登り返すのだけれど。


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アセビのトンネル。
小さな花なので、遠いとわからないが近くで見ると本当に可愛い。

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シャクナゲの群生、そして最後の斜面を上がると

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サクラの下のベンチは満席。
この後もたくさんの人がここを目標に頑張って登って来るだろう。
眺望はない。
ここも写真を撮りすぐ移動。

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急坂を下りると、天城高原ゴルフ場へ戻るシャクナゲコースと八丁池方面に進む縦走コースとの分岐点に出る。
もちろん八丁池を目指して緩やかな斜面を下っていく。

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広いブナの林の中を進む。気をつけないと道を誤りそうになる。
このまま下るのかと思ったら大違い。
急ではないが登り返すとそこは小岳。
ベンチもあり、森の中で気持ちよく休めそうだ。
ここまで時間を巻きながら順調に来ている。
まだお腹も空かないので先を急ぐ。

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広くて明るい森の中を進む。
一人で歩いているのに寂しくない。
不思議。

そして、こんなところも。

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根っこごと倒れている樹はよく見かけるが、こんなに集中しているのは珍しい気がする。

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本当に明るい森で、不思議なくらい怖くなかった。
白田峠というところでベンチに腰掛け休憩。
持って来たおにぎりとドーナツを食べる。
ここまで10キロ近く。さすがに腰を伸ばしたくなる。

樹々が密集していないからか、緩やかな斜面に広がる森は遠くまで見渡せた。
決して新しいわけではなく、生えている樹はどれも年輪を重ねた立派なものばかり。
同じように森が有名な北八ヶ岳との違いはどこなのだろう。
なんて考えていたら八丁池に到着。
芝が植えられた湖畔は休憩にもってこいで、数グループがランチを食べていた。

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実はこの湖畔でテント泊をしようかと考えていたのだが、
ここはテン場ではなく、国定公園内なので禁止されていることがわかり、やめた。
しかし、テント泊をしたら静かな八丁池と手が届きそうな夜空を拝めたのだろうな、と思うと、もったいない気もする。

さて、私は休憩せずに先を進む。
ここには循環式の水洗トイレもあったので拝借。

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トイレの向かい側には展望台もあるので余裕があったら寄りたいところだ。

ここからしばらく高度を下げる道が続く。

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この辺りからは森の中というより山の斜面を巻くような道を進んでいく。
ところどころに道標があるので不安にはならないが、そろそろ疲れもたまってくる。
すると、本日の行程で初めての沢の音が!
近づいてくると、それがわさび田であることがわかる。

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そう、このコースには、水場が無いのだ。
沢のような谷はいくつも越えたのだが、どれも枯れていて、水というものが全く無い。
だから動物もいなくて、怖くないのかもしれないな、と思った。

ゴール地点の天城峠まであと1キロ、というところでまた登り返し。

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キツい!


この辺りに来ると帰りのバスの時間も視野に入ってくる。
天城峠までの時間を見ると、かなり余裕があるようだ。
ホッとして進む。
しかし!

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道標に描かれていた天城峠とは、本当の峠のことで(笑)、
私が目指すバス停はまだまだ先と知る。
若干焦りつつ進む。
ここに来てまた緩やかな登りが足腰に来る。
この辺りは親切に分単位で道標に距離と時間が描かれてあるのでとても助かった。


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そして車の音が聞こえるようになったところで旧天城隧道に到着。

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ここは有名な観光地なのでたくさん人がいた。
私もずっと昔に観光に来たが、トンネルの横にこんな登山道があったなんて気がつかなかった。

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サッと着替えた後、さらにバス停まで下っていく。
0.3キロ約10分。

バスの時間にも間に合った。

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天城峠のバス停から修善寺駅までバスに乗る。
本来なら40分単位でほどで到着するそうだが、季節はGW。
駅に近づくにつれ渋滞になり、
結局1時間ほどかかった。
修善寺からは三島に出る。
やっとここで駅のコンビニで買ったビールで緊張を解いた。

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