今年はオンシーズン月イチでテント泊をする、というのを目標に掲げている。
第2回目はこちら。
まだ電車のない早朝、友人宅まで迎えに寄り、ガラガラの中央道を信州小淵沢で降りて約20分。
目的地の八ヶ岳山荘で車を停める。
若い団体さんが山荘の前でハイテンションに盛り上がっている。
時刻はまた7時前。
粛々と身支度を整え、それぞれ準備運動を済ませ、
7時、出発。
車高が低めの我が家の車は、この先の登山口までの林道を走るスペックがない。
朝もやの中、重い荷物に体をなじませながら、体温を上げていく。
美濃戸登山口の駐車場はすでに飽和状態。
美濃戸山荘でボトルの中身を新しい水に取り替えて、休まずに進むのは、林道の北沢コース。
特に危険個所のない道をゆるゆると登る。
砂利道が地味に歩きづらい(笑)。
確か本日テント泊予定の赤岳鉱泉まで、標高差は800メートルくらいあったはず。
堰堤の広場という、林道の最終地点までたどり着き小休止。
ここからは本格的な山道となる。
力強い沢の音をBGMに、朝もやと新緑のコントラストを楽しんでいると、
正面に現れた険しい山並み。
思わず話も途中にカメラを向ける。
足元には、いかにも!と言ったテイの赤い沢水。
標高は2000メートルを超えた。もう間もなく!と思っていると
赤岳鉱泉名物の“アイスキャンディ”の名残りが眩しく光っていた。
今日の私たちの行程は、まだまだ始まったばかり。
予定より少し早く到着したことに甘えず、サクサクとテント設営。
ウッドデッキ付近の南八ツ絶景ポジションはすでに埋まっていたので、私たちはトイレの近くの、やや傾斜のある林間部に張った。
テント設営もスムーズに出来るようになり、
荷物をサブザックに入れ替えて10時35分、予定より早く本日の目的地、赤岳へと向かう。
すでに7キロほど歩いてきている私たち。
1日目の今日は地蔵尾根から赤岳山頂をアタックし、
文三郎尾根でテント場へと戻って来る計画。
朝もやかと思っていたガスは結局スッキリしないまま、
目の前に立ちはだかる偉大な斜面に食らいつく。
お地蔵さまに手を合わせたあと、赤岳展望荘で補給休憩。
なんだかんだ言ってもちゃんと富士山も見えている。
赤岳山頂までの最後の急登を目前にし、武者震い(笑)。
赤岳山頂到着。
時折ガスにすっかり包まれてしまうようなお天気だったが、
山頂は賑わっていた。
んー!
森林限界を超えゴツゴツとした岩肌の風景に、「高い山に登っているな。」という実感。
風も穏やかで、実は登山者に優しい日だな、と感じながら下山を始める。
鎖を頼りにおっかなびっくり降りて行く。
角度も急だしボロボロ崩れるし、
高度感はたっぷりあるし(笑)
違う意味の汗をかきながら慎重に進む。
目指すは赤岳鉱泉の生ビール!
長い斜面を無事にクリアし、行者小屋から赤岳鉱泉のミニピークをフラフラになりながら超え(笑)、
クーッ!!
美味し!!
目の前にそびえるあのピークまでこの足で登ってきたんだ、という誇らしさが、
全身を包む。
本来はビール好きの3人。
このままここで根が生えてしまいそうになるのをなんとか奮い起たせ(笑)、
友人は山小屋で売っているワインを買って、場所をテン場に移して夜の部へ。
とはいえ、今日のメニューはアルファ米にレトルトカレー(笑)。
手間もかけずにお腹が満たされていく。
午後5時でもまだ高い夕陽を浴びながら、
ワインを空け、持参した梅酒も空け…。
山の夜が更けていった(笑)
2日目は続く。