モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2016.9.11乾徳山

夏休みも終わり、やっといつもの生活に戻ったところ。
また週一のペースで登りたい、と思って選んだのは、山梨にある乾徳山
急登あり草原あり鎖場ありのバラエティに富んだコースが魅力の二百名山である。

残念ながら、同行する人が見つからず、久しぶりの単独行となった。
となると自動車は贅沢すぎて使えないので、
始発から2本目の電車で東京の東の端っこから2時間40分かけて塩山駅へ向かった。
東京はシトシト雨模様だったが、こちらは
なんとか大丈夫そう。
バス会社の係員さんが、“今日は東京の天気悪いから人少ないよ”と話していたが確かにそう。8時30分のバスに乗ったのは登山客4人と地元の方らしき人が2人。

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ほぼ時間通り乾徳山登山口のバス停に着き、乾徳公園でお手洗いを済ませ、
9時15分、登山開始。



しばらく林道を歩く。
乾徳神社に本日の無事を祈る。

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約20分、登山口到着。
ここから本格的な登山道が始まる。

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確かに岩のゴロゴロした道だったが、どうやらこの山は岩で出来ているらしく、
こんな珍しい斜面に出くわした。

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そして、こんな群生も。

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一つだけでもその大きさに驚くのに、こんなにたくさん!


途中、銀晶水、錦晶水という水場を通過する。
銀の方はチョロチョロだったが、錦の方は豊かに溢れ、沢のようになっていた。

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錦晶水まで約1時間40分。
リュックを降ろし、冷たい水で喉を潤し、補給。


ちょうど今日の行程の半分ほどだろうか。
地図を確認すると、国師ケ原まであと少し。

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十字路のところで空が開けたが、目指す乾徳山は雲の中。
道標の案内通り、私は直進して有名な鎖場を目指した。

左手奥には避難小屋的なヒュッテも見えた。
そして4頭の鹿さんたち。

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ソロの私はすっかりアウェイな気分(笑)。

登山道が森の中へ入って行ったかと思うと、右脇に石仏が。

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左の奥にも祠のようなものがあつたらしい。


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月見岩到着。ススキの原っぱになっていた。

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ここは扇平。
標高は1800を超え、そんなところにこんな原っぱがあるなんて。
本当はここでのんびりしたかったのだけど、余裕なし(笑)
虫もブンブン飛んでいたし。


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さあ、頂上目指してあと1時間!
岩のゴロゴロした森の中へ入って行く。


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やがて鎖場が現れ始める。
私も3箇所目くらいの鎖場でストックを畳んだ。

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まだこの辺りの鎖場は足場もしっかり付いていて登りやすかった。
しかし、これまで標高差約1000メートルを登ってきた疲労が、体を重くする。


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振り返ったら何も見えず(笑)

扇平から約50分。本日のメイン、鳳岩に到着。
今日は本当に人が少なく、貸切で集中して挑めた。

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最初の2メートルくらいが足場も手の置き場も無く鎖に頼ったが、そこから上はちゃんと足場も手の置き場もあって、無事な登ることが出来た。
ここは6~7メートルあるのかな?
(訂正。↑20メートルの一枚岩だそうです。グレートトラバース2より。)




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12時35分山頂到着。
思いの外登山客が休憩していて驚いた。
しかし、山頂は狭くてゴツゴツしていたので私は少し戻ったところで休憩することにする。


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なんとなく、ビッグサイズのカップヌードル、そしてロング缶(笑)


日差しはまだ強かったが流れる風はクールダウンにちょうど良かった。
汗拭きタオルは絞れるほどに(笑)



そんなにゆっくり出来ないので、サクッと食べてゴクッと飲んで、下山する。
扇平はこんなに気持ちよい景色。

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帰りは月見岩から道満尾根を下るコースを選択。

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最初のうちこそ清々しい尾根道だったが、高度を下げるごとに斜面も急になり、ガレ場やツルツルした土に足を取られながら緊張して進む。


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15時04分、舗装路に到着。

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ここからバス停まで15分と地図に書いてあったので、
15時08分のバスには間に合わないや、とのんびり歩いていたら、
バスが止まっているのが見えるではないか!
間に合う??とそこからダッシュしてみたが、運転手さんへのアピールは届かず、あと1歩というところでバスは出発してしまった。
少し残念だったが、次のバスは30分ほどあとに来るので、それまで落ち着いて着替えたり片付けをしたり出来たので、それも良かった。


乾徳山
仲間と予定が合わず、単独行になってしまったが、
次に来るときは仲間とワイワイ言いながら登りたいな、と思った面白いお山だった。