モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2023.9.28-30涸沢テント泊奥穂北穂縦走④

奥穂北穂の岩稜帯縦走を無事に歩ききり、下山した涸沢小屋にて生ビールで祝杯をあげる。

 

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今シーズンも何人かの命が散ったこの山域に単独で挑む無謀さを否定せずに見守ってくれた親しい人達に感謝しかない。

見上げる稜線が、歩く前と今とで違って見えた。

 

心地よい疲労に包まれ、ここでも外来充電を受けていただき、お願いする。

 

 

ビールを飲み干し、缶ビールをテイクアウトしてテント場に戻る。

時刻は15時を過ぎていた。

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昨日とはうって変わって金曜日の今日は山日和ということもあり続々と登山者が登って来て賑やかだった。

 

テントの中で横になる。珍しく太ももの裏が攣りそうになるのを感じる。

今夜はパーティーだな、なんて思いながらウトウト。

しかし空腹と疲労のため眠れずに1時間ほどたち、私は早く宴会を始めることにした。

 

預けたスマホを引き取りに行くついでに、小屋の人気メニューモツ煮をコッヘルにテイクアウト。

なんと、スマホのバッテリーは96パーセントまで回復することができ、もう心配せずに使うことができそうだった。

涸沢小屋さんには感謝しかない。

ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

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そして山で初めて炊飯をした。

しっかり水に浸したからか、ちゃんと美味しそうに炊き上がった。
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憧れの稜線を見上げながらモツ煮定食で宴会。

1人だけどね。

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空腹とモツ煮の美味しさに、一合炊いたご飯が無くなりそう(笑)だったが、明日の朝ごはんの分を残してウイスキーでちびちび。
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ほどよく酔いが回り、とりあえず横になるか、と思ったらそのままトイレにも起きず朝まで爆睡だった。

 

 

 

翌朝。

モルゲンロートを狙うカメラマンたちの声で目が覚める。

うっすらと明るくなって来たようだ。

モルゲンロートが始まる前に、と焦ってトイレに行く。

東の空が明るくなって来た。
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5時45分頃ショーが始まった。

昨日の今頃はあの辺にいたんだな、と少し窪んだ穂高岳山荘の下あたりに目を凝らす。
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存分に堪能したあと朝ごはん。

昨日の残りのご飯にキムチとスープの素、そしてスライスチーズでキムチーズリゾット。

温かいご飯で体を目覚めさせていく。

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今日は上高地まで下山。

お風呂をどこで入ろうか考えながら、今日は3年前のように日帰り入浴の出来る場所が限られていないので余裕を持って下山できるな、と思っていた。

朝7時過ぎ、下山を開始する。

 

涸沢の紅葉はもう一息、というところだったが、

ご覧のように赤く染まった樹木もあり、なかなか印象的な写真を撮ることが出来た。
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朝7時半だというのに、登ってくる登山者の多いこと。

横尾とか徳澤で前泊したのかな?

譲り合いながら涸沢カールを下って行くが、2日前うねるように流れていた沢の水がすっかり枯れている。

驚いた。
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下りとはいえ、やはりテン泊装備は重く体にのしかかる。

ゆっくりゆっくり歩いてケガをしないように気をつける。

補充されたおかげで、音楽を聴きながら歩くことができたのも嬉しかった。


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朝9時本谷橋到着。

この辺りに来ると、下山する人より登ってくる人の方が多い感じだった。

休憩する場所もなかったのでそのまま横尾へ向け歩き続ける。
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9時55分横尾到着。

小屋の前はたくさんの人で賑わっていた。

木陰のベンチで残った行動食を食べ休憩。
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11時20分徳澤到着。

下山のお楽しみを頬張る。

あんなところにもベンチあるのかー、と目印になるくらいたくさんの人が休憩し、レストランでは並んで待っていた。
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エネルギーを蓄え、このまま上高地まで歩く。

午後1時30分河童橋到着。

若干薄暗くなってきたが、土曜の上高地は観光客でとても混雑していた。
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さて、15時発の高速バスまでにお風呂に入りたい。

しかし小梨平キャンプ場の外来入浴は14時からだった。

キャンプ場で30分待つのも憚られる。(熊も出没しているらしいし)

思ったより時間も体力も余裕が無かったので、上高地バスターミナルのインフォメーションセンターにあるシャワールームを利用しようと思い、ザックをおろして調べてみると、

なんと休止中⤵︎

 

そうこうしているうちにどんどん時間が過ぎていき、結局この時間に入れるお風呂ということで一番遠い上高地温泉ホテルまで歩くことにした。

(徒歩約20分)

バスが出発する10分前には戻って来ることを考えると、なんと入浴時間は15分しか取れなかったが(笑)、温かい温泉に体を浸からせ、新しい衣類に着替えたらとても気持ちよく、帰りの車内も快適に過ごすことが出来たのであった。

 

 


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ここに入るなら、帰りのバスの乗車バス停は【帝国ホテル前】にした方が近い、ということと、

 

小梨平キャンプ場のお風呂の方が全然近かった、ということを次回への参考事項とさせていただき、

長いレポートを終えることにする。