モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2020.8.7-8雨飾山①キャンプ編

 

テント泊の予定で休みを入れていたこの日、目的の山域は天候が優れなかった。

場所を変えて行き先を探す。

一泊出来るから、少し遠いところでも大丈夫なはず。

天気予報とにらめっこして選んだのはこちら。

 

 

f:id:jzm02454:20200824101021j:image

 

2週続けて白馬方面という(笑)結果になり、さらに天気予報は外れて厳しい登山となったが、

念願の仲間とのキャンプも楽しめたので、忘れられない山となった。

 

 

 

1日目はキャンプ場にチェックインするだけだったので、朝8時に東京駅に集合。

しかし、茨城から来る友人が早速渋滞にハマってしまったらしい。

先に着いた私たちは場違いな格好で出勤する人々の姿をのんびり見ていた。

f:id:jzm02454:20200825080420j:image

 

 

約1時間遅れ、9時15分東京駅を出発し、今回は中央道から安曇野を目指す。

都内はまだ渋滞が残っていたが、なんとか流れに乗って、途中運転交代などしながら、11時30分諏訪湖で昼食休憩。

 

さらに車を進めて、白馬のスーパーで買い出し。

f:id:jzm02454:20200824102306j:image

今回泊まる雨飾高原キャンプ場は登山口にあるため、登山者用の簡易テント場(700円/1名)もあるが、

私たちはオートキャンプ場を予約し、がっつりキャンプを楽しむことにしていたので、

重さとか関係なく、食べたいもの飲みたいものをガンガンカゴに入れていく。

 

贅沢な買い物を済ませ、午後3時15分いざキャンプ場へ。

f:id:jzm02454:20200824102607j:image

 

平日ということもあり、のんびりした受付で親切なお兄さんから丁寧に説明をしてもらい、一番入口に近いサイトにテントを張る。

 

今回は車を提供してくれた友人が家族で使っているテントとタープを提供してくれた。

我が家のものとは違うのでいささか戸惑ったが、なんとかキレイに張ることが出来た。

f:id:jzm02454:20200824103019j:image

 

今回は料理にこだわりのある友人が、手打ちうどんを振る舞ってくれることになっていた。

それに伴い、私もキャンプで初めて挑戦する天ぷらを作ることに。

その他、イカゲソや、砂肝など、こだわりの食材を控え、とりあえず乾杯(^^)

 

のんびりと炭が落ち着くのを待つ。

そして。

 

f:id:jzm02454:20200824104657j:image
f:id:jzm02454:20200824104704j:image
f:id:jzm02454:20200824104701j:image

 

さらに、酒好きな我々は、食べ物に合わせてワインだの日本酒だの、とガンガン空けていく。

コロナで自粛していた飲み会の空白を埋めるように(笑)。

 

f:id:jzm02454:20200824104946j:image

出汁まで自宅で準備してくれた豪華肉うどんをぺろりと平らげ、

 

皮のまま焼くこだわりのとうもろこしをデザート代わりに

f:id:jzm02454:20200824104949j:image

 

明日のことなどすっかり忘れて(笑)

楽しい夜が更けて行くのであった。


f:id:jzm02454:20200824104953j:image

f:id:jzm02454:20200824105245j:image



 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.8.1唐松岳

 

一昨年、友人と唐松岳五竜岳の1泊縦走に挑戦した時、実は踏んでいなかったこの山。

山頂に行くつもりで山バッヂまで買っておきながら、悪天候により断念したという経緯だったが、ずっと心残りだった。

 

そして今年に入っても、予約した夜行バスを2回変更しても天気に恵まれず、結局キャンセルした矢先、友人たちと自家用車でアタックすることができた。

 

f:id:jzm02454:20200817111231j:image

 

前夜23時に東京駅に集合し、拾ってもらって関越道から上信越道へと暗闇の中をひた走る。

途中ゲリラ豪雨に見舞われるもなんとか4時前には白馬八方黒菱駐車場に到着出来た。

2時間ほど仮眠し、明るくなって周りざわめき出した頃から準備を始める。

ここのリフトの営業は6時45分からだったが特に行列でもなかったのでまったりと乗り場に向かう。

 

f:id:jzm02454:20200817132634j:image

チケットを買う前に人定事項の記入があった。

そのためか少し滞っていたが、リフトなのでストレスフリー。

f:id:jzm02454:20200817132834j:image

ご覧の通り、ガスの中の八方池山荘。

ここでお手洗いを済ませて7時35分登山開始。

f:id:jzm02454:20200817133054j:image

お手洗いのすぐ横から木道のコースがはじまるのだが、我々はその奥の登山コースを歩く。

割とすぐ斜面が始まる。 

f:id:jzm02454:20200817133259j:image

設置された歩きやすい階段を上がっていると

 

f:id:jzm02454:20200817133415j:image

 

ふんわりと青い空が。

右手に広がる雲の向こうには憧れの白馬三山。

f:id:jzm02454:20200817143301j:image


f:id:jzm02454:20200817133638j:image

 

奇跡的に雲が晴れて八方池では美しい鏡面が。

 

f:id:jzm02454:20200817133746j:image

 

これだけの景色に出会えれば今日はもう優勝。

しばらく写真を撮ったりして休憩。

8時40分八方池出発。

f:id:jzm02454:20200817134104j:image
f:id:jzm02454:20200817134059j:image

しばらく尾根を歩いて、樹林帯へ。

 

f:id:jzm02454:20200817134229j:image
f:id:jzm02454:20200817134223j:image

 

この日は登山者が多く、自分たちの歩く写真を振り返って撮ることが出来ず、全く知らない人の後ろ姿ばかり撮っていた(笑)

 

f:id:jzm02454:20200817134513j:image
f:id:jzm02454:20200817134518j:image

切れ落ちた斜面や、樹林帯を進んでいくと

f:id:jzm02454:20200817134636j:image

 

9時24分扇雪溪到着。

白い斜面は反射して眩しいが、なんとなく涼しげなのでここで休憩。

 

f:id:jzm02454:20200817134953j:image

 

15分ほど休憩し、丸山を目指して出発。

ジグザグだが確実に高さを消化する。

 

f:id:jzm02454:20200817135204j:image
f:id:jzm02454:20200817135215j:image
ガスが晴れると赤い色を全て吸収した青空が広がり、足元には可憐な花々。

アルプスというイメージそのものの景色が広がる。

 

f:id:jzm02454:20200817135430j:image

 

丸山を通過して山頂を目指す。

唐松岳の山頂らしきシルエットからは難関コースの不帰ノ嶮(かえらずのけん)の稜線が。

 

f:id:jzm02454:20200817142712j:image

登山道の幅が狭くなると山頂が近づいた証拠。

f:id:jzm02454:20200817140008j:image
f:id:jzm02454:20200817140003j:image

f:id:jzm02454:20200817142635j:image

f:id:jzm02454:20200817140136j:image

山荘を巻いて唐松岳山頂を目指す。

ここにきての最後の登りがシビれるほど辛い(笑)

 

 

f:id:jzm02454:20200817140335j:image
f:id:jzm02454:20200817140331j:image

 

11時15分、山頂到着。
f:id:jzm02454:20200817140514j:image

 

残念ながらガスに覆われ少し寒かったが、ここでランチ休憩をとる。

次から次へと訪れる登山者に山頂を譲り、イスを広げてお湯を沸かす。

 

f:id:jzm02454:20200817140714j:image

刻一刻と変わる景色。

白馬山から不帰ノ嶮を通ったのか、テン泊装備の猛者が何人かこの方向から登ってきた。

 

f:id:jzm02454:20200817140744j:image

 

体も冷えて来たので下山を開始。

途中、山小屋に寄って友人は山バッヂを購入。

 

f:id:jzm02454:20200817142114j:image

 

ピストンなので来た道を黙々と下っていくのだが、距離の長さなのか、体力の無さなのか、なかなか疲れてしまった。

 

 

f:id:jzm02454:20200817142317j:image
f:id:jzm02454:20200817142324j:image
f:id:jzm02454:20200817144217j:image

 

丸山の下の雪溪で顔を洗う。冷たくてシビれる。

 

f:id:jzm02454:20200817142611j:image

 

 

f:id:jzm02454:20200817142828j:image
f:id:jzm02454:20200817142821j:image

帰りは登山者も分散され、静かに歩くことができた。

すっかりガスに覆われた八方池に着いたのは14時。

ガクガクして来た足をしっかり休めて、ラストスパート。
f:id:jzm02454:20200817142825j:image

 

f:id:jzm02454:20200817143138j:image

f:id:jzm02454:20200817143143j:image

15時八方池山荘リフト乗り場到着。お疲れ様でした(^^)

f:id:jzm02454:20200817143432j:image

 

 

混んでそうな八方温泉を避け、少し車を走らせて向かったみみずくの湯。

小さかったけど中は広くて、露天風呂からは山々も見え、心からさっぱりすることが出来た。

f:id:jzm02454:20200817143547j:image

帰りの車中でこの日長かった梅雨が明けたのを知った。

帰りも関越経由で渋滞もなく21時に東京駅に着くことが出来た。

今回もキツい登山だったが、心残りが一つ減って嬉しい1日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.7.18四阿山・根子岳

梅雨が長引いている。

しかし諦めずにあらゆる方面の週末の天気予報をチェックする毎日。

 

今回も、なんとかこの山にAが着いたので、いつもの友人を誘って行ってきた。

 

f:id:jzm02454:20200731132401j:image

 

登山口の菅平は、我が家のスキー旅行で何度か訪れたことのある大好きな場所。

いつも宿泊を伴っていたから、この山に登る時も1泊した方がいいかと思っていたのだけれど、

 

夜中出発パターンを使えば日帰りも可能であることがわかり、終電で茨城の友達家に向かい、夜の関越道を北へ。

まだ暗い牧場の管理地をまっすぐ進み、約1時間ほど仮眠をとる。

 

朝5時、登山準備を始める。駐車場には2台のみ。

駐車料金(牧場入園料)は帰りに支払う。

f:id:jzm02454:20200731132731j:image
f:id:jzm02454:20200731132726j:image

 

駐車場にはトイレもあり、登山ポストも設置。

f:id:jzm02454:20200731133200j:image

思ったほど寒くもなく、高原の清々しい空気を深く吸い込んで、根子岳を目指して朝5時30分スタート。

しばらくは牧場横の階段を登っていく。

 

f:id:jzm02454:20200731133419j:image
f:id:jzm02454:20200731133413j:image

 

この時間からすでに放牧は始まっている。

 

最初に登る根子岳は花の百名山にも選ばれた山で、牧場横の階段沿いにたくさんの花々が咲いていた。

 

f:id:jzm02454:20200731134959j:image

 

 

f:id:jzm02454:20200731133737j:image

牧場を見下ろせる東屋まで来た。ここまでは観光客でも来られる感じ。

さて、ここからダケカンバの林に入っていく。

 

f:id:jzm02454:20200731133853j:image
f:id:jzm02454:20200731133859j:image

 

湿り気のある熊笹に体が触れると、ブワッと小さな虫たちが弾ける。慌てて頭部に虫除けをスプレーする。

私は過去に顔面をブヨに刺されて恐ろしい目に合った経験があり、虫には神経質なのだ。

 

f:id:jzm02454:20200731134954j:image
f:id:jzm02454:20200731134950j:image

 

スタートして約1時間ほど歩いて樹林帯を抜ける。

f:id:jzm02454:20200731135234j:image

 

もう牛たちの姿も見えない。

その代わり、山頂らしき稜線が朝日に浮かんでいる。

f:id:jzm02454:20200731135454j:image

 

スタートして約2時間。

7時30分根子岳登頂。

f:id:jzm02454:20200731135612j:image
f:id:jzm02454:20200731135606j:image

山頂はがれ場だが、広くて気持ち良かった。

 

f:id:jzm02454:20200731135931j:image

 

動物好きな友人は、この山を猫ちゃん、と言って興味を持ってくれていた。

「子猫ちゃんもあるよ」というと、当然そちらにも行く!となり、

 

往復45分をかけて小根子岳へ。

 

f:id:jzm02454:20200731141720j:image
f:id:jzm02454:20200731141723j:image
f:id:jzm02454:20200731141715j:image

高度をぐっと下げるのでちょいと気持ちが萎えるけれど、

こちらも静かで広々とした山頂だった。

やや冷たい風が吹いていたが、ミレー の忍者インナーが大活躍。

四阿山に行かないのであれば、ここでゆっくりコーヒーでも飲みたいところだ。

 

先を急ぐ私たちはそそくさと根子岳へと戻る。

f:id:jzm02454:20200805080701j:image

石に書かれた「ファイト」の文字が心強い。

 

再び根子岳を踏み、そこから四阿山へ向けてのコルヘと高度を下げていく。

四阿山山頂はガスの中だが、稜線はキレイに見渡すことが出来、興奮する。

 

f:id:jzm02454:20200805081004j:image
f:id:jzm02454:20200805081008j:image

振り返ると、えぐられた荒々しい山肌。

f:id:jzm02454:20200805081332j:image

 

f:id:jzm02454:20200805081425j:image

その稜線に下りる前にこんな岩場も。

f:id:jzm02454:20200805081540j:image

 

f:id:jzm02454:20200805081652j:image
f:id:jzm02454:20200805081648j:image

 

根子岳を振り返る。
f:id:jzm02454:20200805081655j:image

 

正面は四阿山

そしてこの土の路面には何種類かの動物の足跡が残されていた。

 

f:id:jzm02454:20200805081821j:image

 

近づくほどにそびえ立つ四阿山

登山道から景観は望めそうにない。

急斜面に見えるけど、つづらになっていたら歩きやすいね、なんて思ったら、

 

f:id:jzm02454:20200805082134j:image
f:id:jzm02454:20200805082137j:image
f:id:jzm02454:20200805082131j:image

見事な直登(笑)。

 

木の根も歩き辛く、山頂まであと1.3キロの距離がなかなか縮まらない。

たまらず途中の斜面で補給休憩をとる。

体力の無さを痛感しなからなんとか10時05分に稜線に到着。

さらにガスの中に続くゆるやかな道を山頂に向けて進む。

f:id:jzm02454:20200805082715j:image
f:id:jzm02454:20200805082709j:image
f:id:jzm02454:20200805082712j:image

 

やや崩れた階段を登り切ると

f:id:jzm02454:20200805155919j:image

祠があり、どうやら山頂到着?

 

リュック を置いて休憩しようとしたら、後から来た登山者が、「まだ先があるみたいてすよ」と教えてくれて…。

 

f:id:jzm02454:20200805160117j:image

 

10時30分、山頂到着(笑)

歴史のあるこの山は、古くから信仰を集めており、山頂には信州(長野県)と上州(群馬県)を向いた2つの祠があったのだ。

危く見逃すところだった。

登山者さま、ありがとうございました。

 

石の組まれた一角で荷を下ろしてランチにする。

塩気の効いた梅おにぎりがなんとも美味い。

 

気がつくとブンブンと周りを飛び回っている虫の数が増えて来たような。30分ほど休んで、下山する。

山頂を分岐点まで戻り、菅平牧場へ下りる道を進む。

 

f:id:jzm02454:20200805161125j:image
f:id:jzm02454:20200805160959j:image

中四阿、小四阿といくつかピークを越えるようだが、下りはやっぱり楽チンだ。

 

f:id:jzm02454:20200805161322j:image
f:id:jzm02454:20200805161319j:image

四阿山を振り返る。ガスは晴れたようだ。

f:id:jzm02454:20200805161433j:image

 

中四阿のピーク。遠くから見た時より高低差はなかった。

f:id:jzm02454:20200805161542j:image

標高が下がってくると、またダケカンバの林に入る。

 

f:id:jzm02454:20200805161749j:image
f:id:jzm02454:20200805161745j:image

 

クネクネと樹林帯を下る。

f:id:jzm02454:20200805161946j:image
f:id:jzm02454:20200805161949j:image

牧場の近くまで下りて来たかな、と感じる道。

f:id:jzm02454:20200805170025j:image

すると、最後のキモ、渡渉の沢にたどり着いた。

ここ最近の降雨のため、水量が増えてどこを渡ったらいいのかわからなくなっている。

 

慎重にルートを選び、勇気を出してなんとか渡ることができた。ドキドキした。

 

f:id:jzm02454:20200805162329j:image

酪農の匂いがして牧場が見えた。ゴールはすぐそこ。

f:id:jzm02454:20200805162506j:image

牧場内の道を駐車場に向けて歩く。

この先にあるのはお手洗いだ。
f:id:jzm02454:20200805162501j:image

長閑な牧場の風景。
f:id:jzm02454:20200805162509j:image

 

13時22分、下山。

コロナ対策で簡素化された売店だったが、山バッヂとソフトクリームは売られていた。

意外と長かった下山路でくたびれ尽くした体に冷たさと甘さが染み渡る。
f:id:jzm02454:20200805162513j:image

 

トイレのところに靴洗い場がある、という情報だったが、見つけられず、そのまま汗を流しに温泉へ。


f:id:jzm02454:20200805162518j:image

 

ずっと気になっていたこの山に来られたことは大満足だったが、やはり登る前に少し知識を得てからの方がいいな、と反省したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

2020.7.12茅ヶ岳

友人ご夫婦が1年以上前に購入していた自動車が予定より半年遅れでやっと納車された。

これで行動範囲も広がる、と2人とも大喜び。

 

そんなお2人に日曜日の予定を遠慮がちに尋ねたところ、「ぜひ山に行きたい!」と嬉しい返事。

一向に良くならない空模様のちょっとした晴れ間を探して、選んだのはこちら。

 

f:id:jzm02454:20200727125905j:image

 

このお山は2013年の秋に一度挑戦している。

その時は天候に恵まれたこともあり、山頂の絶景に大興奮したのを覚えている。

 

今回は始発で東京駅に向かい、ご夫婦の新車に拾ってもらって中央高速で韮崎まで。

インターから近いのもこのお山のポイント。

 

途中コンビニに寄ったりしたが、7時30分には深田久弥記念公園駐車場に到着出来た。

20台ほど停められそうなところに、12台ほど。

キレイなお手洗いで用を済ませて7時47分登山開始。

駐車場から公園に向けて数メートル歩くと、登山道の入口に登山ポスト有り。

 

f:id:jzm02454:20200727130458j:image

しばらくはなだらかな歩きやすい道を行く。

登りの行程約3時間の約半分はこのような緩やかな道だ。

倒木が通せんぼをしていたがまたいで通行する。

f:id:jzm02454:20200727130851j:image
f:id:jzm02454:20200727130847j:image

 

7年前もあった廃屋。

f:id:jzm02454:20200727131331j:image

10分ほど進み、林道を横断。

f:id:jzm02454:20200727131639j:image
f:id:jzm02454:20200727131642j:image

苔の具合が北八ヶ岳の風情。

緑の匂いを深く吸い込んでどんどん歩く。

50 分ほど歩くと地図にも載っている水場に到着。

f:id:jzm02454:20200727131940j:image

 

しかし、ここは湧水でやや舞い上がった土などが含まれているので(目に見える)、ひしゃくは置かれていたものの、少し味見をするだけにとどめておく。

 

f:id:jzm02454:20200727132141j:image

緩やかではあるが確実に高度をあげ、

8時55分、女岩分岐に到着。

樹林帯の湿度もあり、すでに全身汗をかいている。

ここで補給休憩をとる。

遠くに水の落ちる音が聞こえるが、女岩は立ち入り禁止となっている。

 

f:id:jzm02454:20200727132634j:image

5分ほど足を休めたあと、ここから始まる急登に取り付く。

上の方からどうやら団体さんの賑やかな声が聞こえる。

 

f:id:jzm02454:20200727132915j:image
f:id:jzm02454:20200727132919j:image
f:id:jzm02454:20200727132922j:image

 

時折り深く沈むぬかるみがあるが、カブトムシの飼育を思い出させるような懐かしい匂いを楽しみながら進む。

 

f:id:jzm02454:20200727133046j:image

尾根に出るまでは果てしないつづらの斜面をひたすらジグザグ登る。

団体さんの賑やかな声が近付いてくる。

なんと、幼稚園の子供たちと保護者の方々だった。

20人くらいはいただろうか。

 

道を譲ってもらい、先へ。

そしてさらに尾根を30分ほど歩くと、深田久弥さんの終焉の地に到着。

 

f:id:jzm02454:20200727133538j:image
f:id:jzm02454:20200727133534j:image

しばらく手を合わせ、こうして山歩きを楽しむことが出来ることをの感謝をお伝えした。

 

 

さて、ここから山頂はあとわずか。

シンプルな急登に体力を奪われながらもだんだん空が近づいているのがわかる。

 

樹林帯を抜けた、と思って振り返ると。

 

f:id:jzm02454:20200727133923j:image

「おお!」

ここであのお方に出会うと絶対声が出ちゃう(笑)

 

 

青空ではなかったけれど、くっきりと姿を現してくれた富士山に、最後の気力が立ち上がる。

 

10時、山頂到着。数人の登山者が景色を楽しんでいた。

f:id:jzm02454:20200727134210j:image
f:id:jzm02454:20200727134215j:image

 

西に八ヶ岳、南に富士山、北東には雲を被った奥秩父の山々をぐるっと見渡すことが出来た。

(方角は適当です)

 

 

ひとしきり写真を撮影したあと、ランチタイム。

今日はご主人がジェットボイルを持って来てくれたので、久しぶりにカップラーメンにした。

 

愛用の収束型のイスに座っていると、絞られた汗が足元に滴っていてビックリ💦お、お漏らしでありません‼️

 

 

30分ほど休憩していると、先程の幼稚園児グループが到着したようで、山頂が賑やかになった。

食事を終えると私たちは速やかに下山を開始。

 

f:id:jzm02454:20200727134821j:image

深田公園という矢印に従い下りるが、下山は少し違うルートを辿る。

f:id:jzm02454:20200727135019j:image

f:id:jzm02454:20200727135509j:image
f:id:jzm02454:20200727135514j:image

しばらく急な樹林帯を下る。

たしか下山コースは、ゲレンデのような?幅の広い斜面を下った記憶があり、そんな話をしていると、

 

f:id:jzm02454:20200727135746j:image

すっかり草葉が伸びているが、記憶は正しかった。

f:id:jzm02454:20200727135946j:image
f:id:jzm02454:20200727135950j:image

 

しかしゲレンデのような平らな斜面ではなく、時折り大きな岩を巻くような感じで角度のある斜面を下って行く。

自粛明け初登山の友人ご夫婦はこの長い下りが膝に来た、と言っていた。

 

思ったより長く歩いて、登りでも横断した林道に出る。

f:id:jzm02454:20200727140302j:image

 

あとは来た緩い道を戻るだけ。

登山口に12時20分ころ到着し、少し舗装路を登って深田久弥記念公園まで。

 

f:id:jzm02454:20200727140400j:image

 

百の頂に百の悦びあり。

f:id:jzm02454:20200727140530j:image

 

予定通り韮崎インター近くの温泉でさっぱり汗を流して、中央高速の渋滞に巻き込まれることなく順調に帰宅することが出来た。

 

全ての行程で雨に降られることもなく、景色もじゅうぶん楽しむことが出来て、今日も最高の登山だった。

しかし、近くの山でも標高が2000メートルを越える山は雲がかかり、また少し下山の時間が遅れたら雨に降られていたところだったので、

今回は計画の勝利だったと思いたいところだ。

今後も慎重に山と向き合っていきたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.7.7前十字靭帯断裂〜抜釘手術から4ヶ月

あの時期(3月2日)に手術が出来て良かったなー、とひしひしと思う。

 

4ヶ月がたち、診察日がやってきた。

今日のレントゲン撮影はいつもより種類が多いパターン。

 

◯起立した姿勢の下肢全体のもの

◯患部の横からのもの

◯患部にふくらはぎからの圧力をかけたもの

◯膝の裏からのもの

 

などなど。

f:id:jzm02454:20200824213436j:image

 

それらを見ながら先生の診察。

 

いつものように膝の屈伸の触診。

「全く問題無いですね。どこか不具合はありますか?」

 

私自身、とくに何もなかったので、「きわめて順調です。」と回答したら診察が終わった(笑)

 

「では、次回の診察ですが、半年後の1月に来ていただきます。ちょうど術後2年になりますので、その時異常がなければ通院は終了になります。どうぞ気をつけて生活して下さい。」

 

…みたいなことを言われ、ついに前十字靭帯断裂の怪我から卒業出来るのか、と感慨深く思った。(あと半年あるけど(笑))

 

 

 

2020.6.28焼岳

百名山ハンターの友人は、次に登る山を決めていた。

記念すべき50座目となるその山は北アルプスの入門山と言われ、日帰りでも挑戦しやすいあの山。

 

f:id:jzm02454:20200710134748j:image

 

最近多発する地震などから、“噴火警戒区域”が広まってしまう前に行きたい、とのことでまた夜茨城に集合し、夜の高速をひた走った。

 

梅雨に入り、雨の続く週末。

しかし、昨日見たてんくらでは、奇跡的にこの日この時間だけAという予報。

それを信じて沢渡駐車場に到着したのは深夜3時50分ころだった。

ところが。

時折ワイパーが効かなくなるほど強くなる雨と、雨雲レーダーの予報から、私たちが信じたてんくらの予報が崩れてきていることを知る。

f:id:jzm02454:20200710135104j:image

中止の判断を下すのはいつも難しい。

「明日温泉入って帰ろうか」

と慰め合いながらとりあえず仮眠をとることにした。

 

予定では日の出と共に中の湯登山口まで車を進めることにしていたが、夜があけても雨は降り続けていた。

 

さらに仮眠を続ける私たち。

 

すっかり熟睡し、気持ちよく目が覚めた7時30分。

空は明るくなっている。

洗面をしたりしながら雨雲レーダーを見ると、どうやら今日の天気は快方に向かっている感じ。

 

検討した結果、本来なら駐車場は満車となっているこの時間で、停められたら登る、停められなかったら引き返す、ということで、沢渡駐車場から車を出した。

 

f:id:jzm02454:20200710135748j:image

ヘアピンカーブが続く中の湯登山口に着くと車は8台ほど。準備をして8時45分歩き始めた。

 

f:id:jzm02454:20200710140004j:image

 

雨は小降りだったが、雨上がりの森はいろいろ降って来たりするのでカッパを装着。

涼しげで瑞々しい空気の中進んでいく。

森の番人の出迎えを受け神妙になる。

f:id:jzm02454:20200710140450j:image

すぐにランドマークである転覆した車を発見。

 

f:id:jzm02454:20200710140220j:image

スタジオジブリの世界観。

でもこんなところに不思議なものだ。

 

すぐに道は急登になってゆく。

f:id:jzm02454:20200710140624j:image
f:id:jzm02454:20200710140620j:image

 

カッパは暑い💦

歩き始めて30分ほどでもう体から湯気が出るほどだ。

f:id:jzm02454:20200710140906j:image
f:id:jzm02454:20200710140910j:image

特徴的な風景をカメラに収めつつ、容赦なく続く斜面に向かい続ける。

 

駐車場から山頂までの標高差は840メートルくらい。だけどずっと斜面だから体の休まるところがない。

体からいろんなものが吹き出してくる。

雨のせいなのか登山道が小川のようになっているところもあつた。

 

変わり映えのしない山道を2時間近く歩いてやっと木々の隙間から覗いたのが…

 

f:id:jzm02454:20200710141346j:image

10時35分“広場”到着。

f:id:jzm02454:20200710141528j:image

 

北岳山頂がはっきり青空に浮かんでいる!

登る決断をして正解だったようだ。

椅子を出し、軽く補給して第2ステージとなる斜面へ向かう。

ここからは眺望が開けた気持ちよいがれ場のはずだ。

 

f:id:jzm02454:20200710141919j:image
f:id:jzm02454:20200710141924j:image
f:id:jzm02454:20200710141927j:image

振り返って見えるのは霞沢岳。

焼岳の斜面の先にかろうじて見えたのは穂高連峰

北アルプス雄大さを全身で受け止めながら上を目指す。

 

f:id:jzm02454:20200710142109j:image
f:id:jzm02454:20200710142113j:image

イワカガミがたくさん咲いていた。

 

f:id:jzm02454:20200710142239j:image

 

ルートを示すペンキマークを見失わないように進む。

思ったよりも時間がかかってしまったが、

12時08分、お釜の池到着。

f:id:jzm02454:20200710142541j:image

正午を過ぎるとガスが上がってきた。あっという間に真っ白。

f:id:jzm02454:20200710142644j:image
f:id:jzm02454:20200710145137j:image

 

上高地側からの合流地点から荒々しいがれ場を登り、


f:id:jzm02454:20200710142809j:image

 

12時20分北岳北峰到着。

f:id:jzm02454:20200710142804j:image

f:id:jzm02454:20200710143313j:image

しかし、残念ながら視界はゼロ。

狭い山頂はランチ休憩をする人々で賑わっていたが、私たちは下って上高地との分岐点あたりで休むことにした。

 

f:id:jzm02454:20200710143425j:image

 

この場所から、本来なら大正池穂高連峰が見渡せるはずなのだが残念。しかし、無事50座目を達成した友人は

「温泉入って帰るだけかと思ったから、そう考えると大満足だよ!」と喜んでくれたようでよかった。

 

下山はピストン。

がれ場なのでスリップや捻挫に気をつけながらテンポ良く下る。

f:id:jzm02454:20200710143807j:image

13時47分に広場まで戻って来たが、ご覧のように山頂はすっかりガスの中。

 

さらに黙々と先へ。

スタートが遅かった分、ここで時間を稼いでなんとかお風呂を楽しみたい。

いつも思うのだが、「こんなとこ登ったっけー?」と言いながら午後3時、駐車場到着。

 

ここにはお手洗いはもちろん、水場もないので、なんとか友人の車を汚さないように残った水で靴の泥を落とす。

後片付けもほどほどに、中の湯温泉まで下る。

 

f:id:jzm02454:20200710144031j:image

山の斜面に建てられた秘湯の宿は、とても綺麗で居心地よく、お湯も柔らかくて気持ちよく汗を流すことができた。

ここで1泊するのも優雅で楽しいに違いない。

 

ノンアルコールビールで健闘を称え合い、帰路に着いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.6.21解禁登山磐梯山

約3ヶ月間の県外移動自粛が解禁となり、

待ちにまった登山再開の日がやって来た。しかし季節は梅雨。なかなかいい行先が見当たらないな…と思っていたら、百名山ハンターの友人からお伺いが。

 

彼女の車を使わせてもらえれば選択の範囲は広がる。いくつか提案したところ、

 

「あそこは登りやすかったし、リハビリにはちょうどいいかも!」と賛同してくれたのがこちら。

 

f:id:jzm02454:20200626125220j:image

 

彼女は本当は“八幡平”とか“鳥海山”とかに行きたかったみたいだが、さすがに日帰り(片道7時間とか!)なので遠慮させてもらった(笑)

 

 

終電で彼女の家の近くまで行く。午前1時に合流し、暗闇の中北へ車を走らせる。

久しぶり。

積もる話で車内も賑やか。順調に車は八方台駐車場へ到着。すでに空は白んでいたが、約1時間ほど仮眠をとったあと、腹ごしらえとお手洗いを済ませて午前6時登山開始。

 

f:id:jzm02454:20200626130258j:image
f:id:jzm02454:20200626130253j:image

f:id:jzm02454:20200626130321j:image

 

最初は緩やかな林道のような感じで、体に優しい。

ブナの新緑がキラキラ輝き、鳥が競い合うように鳴いている。

f:id:jzm02454:20200626131018j:image
f:id:jzm02454:20200626131013j:image

 

視界に白い物が入ったので近付くと、ギンリョウソウ。

おー!

山にきたぜぇ!

 

 

f:id:jzm02454:20200626131143j:image

 

調べたら約20年?くらい前まで営業していたと言う“中の湯”に到着。

ここまでの道は、物資の輸送用に車が通れたのかもしれない。

 

ロープがされているが入ろうと思えば行ける廃墟のそばの池はまだ温泉が湧いているらしい。

 

ここの周辺は木道が作られ、ちょっとした湿原。

お花は終わってしまいましたが。

f:id:jzm02454:20200626131435j:image

f:id:jzm02454:20200626131512j:image

 

木道の先の階段を上がると、裏磐梯登山口との合流点。

しかしここで間違える人がいるらしい。

山頂は“弘法清水”方面です。


f:id:jzm02454:20200626132150j:image

 

だんだん山道らしくなる。基本的には樹林帯たが、時折見える桧原湖赤沼の美しいこと!

 

f:id:jzm02454:20200626132235j:image
f:id:jzm02454:20200626132230j:image
f:id:jzm02454:20200626132239j:image

 

樹林帯、絶景、というのをちょこちょこ繰り返しながら高度を上げていく。

この辺りから空気がひんやりしてきた。

 

f:id:jzm02454:20200626132423j:image
f:id:jzm02454:20200626132427j:image
f:id:jzm02454:20200626132417j:image

途中、崩落箇所あり。

f:id:jzm02454:20200626132742j:image

 

先ほどの分岐から歩くこと約1時間。

また分岐点が現れた。

f:id:jzm02454:20200626132104j:image

 

花より団子…ではなくお水が気になったので迷わず右へ。そこから10分程度でお茶屋のある“弘法清水”に到着。

ここは四合目、とな。

 

f:id:jzm02454:20200626133657j:image
f:id:jzm02454:20200626133701j:image

f:id:jzm02454:20200626133747j:image

 

しばし休憩。晴れ女ありがとう!

 

f:id:jzm02454:20200626134045j:image

 

ここから山頂は500メートル。傾斜が高くなりすれ違いも難しくなるが、気を引き締めてラストスパート。


f:id:jzm02454:20200626134536j:image
f:id:jzm02454:20200626134759j:image
f:id:jzm02454:20200626134756j:image
f:id:jzm02454:20200626134752j:image

 

8時35分山頂到着。

思いの外多くの人で賑わっている。

しかし残念ながらガスってしまい、猪苗代湖は見えなかった。

f:id:jzm02454:20200626135216j:image

 

クローズしている小屋の横で休憩し、おにぎりを頬張る。

友達はコーヒーを入れてくれた。

山専ボトルは保温が素晴らしい。

 

午前9時、体が冷える前に下山を開始。まだガスは晴れない。

 

登山者が多く、すれ違いのために何度も立ち止まりながら弘法清水に到着。友達は水をお土産に持ち帰るという。

 

日焼け止めを塗り直して、下山に備える。樹林帯だけど(笑)

 

f:id:jzm02454:20200626135738j:image
f:id:jzm02454:20200626135734j:image
f:id:jzm02454:20200626135725j:image
f:id:jzm02454:20200626135730j:image

 

お花畑には、ここから行くことが出来た。ここでしか見られない“バンダイクワガタ”を見つけ、シャッターをきる。

 

もっと咲いている場所があったのかもしれないが、ここしかわからなかった。

 

f:id:jzm02454:20200626135958j:image

 

多くの登山者とすれ違いながら、午前11時15分、駐車場到着。

駐車場は満車、路駐もちらほら見受けられ、この山の人気を垣間見た。

 

帰りは裏磐梯の方へ車を進め、ラビスパ裏磐梯という施設へ。

 

入浴料550円、時間的にかガラガラで快適に汗を流すことが出来た。

 

f:id:jzm02454:20200626140149j:image

 

帰りの常磐道も順調で、午後6時半には私も自宅に帰り着くことが出来た。

何から何まで最高の解禁登山であった。