巷では新型コロナウィルスの感染拡大が深刻化し、ざわめいているが、
私は予定通り二泊三日の予定で脛骨に埋め込まれたボルトを抜く手術のため大学病院に入院した。
チェックインを一番遅い14時にして、自宅で入浴も済ませてから出かける。
二泊なので荷物も少なく、私は夫の付き添いも断って一人で病院へ向かった。
今回は5人部屋の一番出入り口に近いベッド。
暗いけどトイレも洗面も近いからイイや。
入院直後の血圧検温と、翌日の全身麻酔手術に向けての麻酔医からの説明、同意書の記入など、一通りのことを終えたら、
寝巻き代わりのジャージに着替えてゴロゴロ体制。
ウトウトしながらどうやら夕飯の時間。
明日の朝イチで手術なので、夕飯は無しかと思ったら、まだ食べられる時間だった。
この分量が私のベストなのだ、ということに驚きつつ(お味噌汁なんて、緑のコップに2センチくらい💦)
なるべく満足するためによく噛んでいただく。
就寝前の血圧検温を済ませると、朝食代わりの手術前の水分補給のものが運ばれて来た。
6時30分までに少しずつ飲み干しておくように、との指示。
楽しみは取っておこう(^^)
時間はまだ早いが、洗面と歯磨きを済ませてゴロゴロしながら就寝。
熟睡とまではいかないが、いつも起きる5時30分に目が覚め、ウトウトしていると6時を過ぎて、飲み物を慌てて飲む(笑)
少しずつ飲まなきゃいけないのに。
朝の血圧検温を済ませ、8時までにタイツと手術着に着替えておくように言われる。
洗面を済ませて支度を終える。
8時、サポートの方に呼ばれて手術室へ。
フツーに歩いて行くのが不思議な感じだ。
関係者しか入れない秘密の扉が開いて、入口にあるキャップを自分でかぶる。
外の様子がわかる窓は無く、医療機器に反射するLEDの光で煌々と照らされる廊下は宇宙船の中のよう。
並んだ手術室の一つに入ろうとすると、「まだ担当の看護師が確認に来てないので待って下さい。」と言われる。
無言で立ち尽くすこと数分(笑)
手術室に入る前に名前と生年月日を口頭で確認され、いよいよ手術台へ。
2回目なので「手術着を脱いで下さい」という指示に戸惑うこともなく、
仰向けになってマスクをつけられて深呼吸を数回繰り返していると…
気がついたら名前を呼ばれて手術は終わっていた。
ベッドのまま部屋に戻ったのは11時半ころだったと思う。
点滴やら、心電図のコードやらが体に絡みついて邪魔ではあるが、
靭帯再建手術の時に比べると全然痛みも無く、
麻酔の余韻を感じながらウトウトと午後の時間を過ごした。
お手洗いに行きたくなり、顔を出した看護師さんに声をかける。
点滴の台を支えにして立ち上がってみると、
まだ麻酔が効いているので右足に力が入らず、膝カックンのような状態に。
でも歩けないわけではないので、ゆっくりと用を済ませる。
紙パンツがややこしい。
寝たり起きたりを繰り返していると夕食の時間。
頭もスッキリしてきて、食事も美味しく平らげ、麻酔も抜けてきたのでジャージに着替える。
手術した足はこんな感じ。
歯磨き洗面を済ませて、最後の夜をまったりと過ごし、就寝。
退院の日の朝、主治医の先生が顔を出してくれ、術後の足を診察。
抜いたボルト(ネジ)を持って来てくれた(^^)。
出血もなく、手術は上手くいったようだ。
今後の診察について軽く説明を受ける。
退院手続きまで時間があったのでまたゴロゴロしていると懐かしい顔が。
再建手術のあとにリハビリでお世話になった理学療法士の先生が来てくれた。
「元気そうですねー!」と懐かしくお話をしながら、病棟の廊下を歩いてみる。
「もう全然大丈夫ですねー!
山登りも復活したんですか?」と聞かれたので、
富士山に登ったことや、怪我をした山にリベンジしに行ったことなどを話すと、驚いていた。
また趣味を楽しんで元気てお過ごし下さいねー!とお別れして、退院の準備をした。
会計を済ませ本数の少ないバスに乗ることが出来、自宅には正午前に到着することが出来た。
健康体の病院ライフ、もう味わうことは無いだろうと思うと貴重な経験だった。
【参考までに、今回の費用は約13万円。高額医療制度は利用せず。予想より高かった💦】