コロナ禍から、山小屋やテント泊を取り巻く事情は様変わりした。
しかし、2年が過ぎて対応策も練られ、やっとまたテン泊登山を楽しめるようになったと思う。
今年テン泊一発目に選んだのはこちら。
北八ヶ岳は個性的な山小屋が多く、そのほとんどが予約制となった昨今、
テント場は予約不要、となっているということで、こちらを拠点に、天狗岳とにゅうを登ろう、と計画。
仕事を持つ友人たちが月曜日に休みをとってくれ、日月という並びでお世話になった。
東京駅に6時集合し、渋滞が始まる前に中央道で首都圏を抜ける。
目指すは白駒池駐車場(1日600円)。
ちなみに少し手前の麦草峠駐車場(無料)は9時頃の段階でほぼ満車だった。
東京はムシムシと空気が重く、早朝でも気温が下がりきらなかったのに対し、
標高が2100メートルのここは、気温が16度を指していた。
風も吹いて涼しい。(いや、寒い)
お手洗いを借り、支度をして9時25分歩き始める。
白駒池までは遊歩道が整備され、観光客もたくさん。
実は今回の旅にはミッションがあって。
その名も『北八ヶ岳の山小屋グルメを満喫しよう!』
駐車場から歩いて約1時間ほどで高見石小屋到着。
多くの登山客がくつろいでいる。
そして私たちもレジャーシートを広げて大きなザックを降ろし、
まずは注文を。
目当てはもちろん!
この日は揚げパン5個セットのみの販売(900円)。
2個ずつしか買えない、と思っていて、選びきれない〜と迷っていたのでこれは嬉しい。
しかも、
5個ぺろっと平らげてしまった(笑)
腹ごなしに小屋奥の高見石に登る。
白駒池の展望台であるこの岩場からの景色は…
驚きの白さ!(笑)
ちょうど雲の高さに来たんだな。
心の眼で眺望を楽しみ(笑)、私たちは次の目的地黒百合ヒュッテに向けて出発。
樹林帯で大きな石がゴロゴロの登山道をじわじわ登っていく。
下山組ともたくさんすれ違った。
景色は変わらないので、路傍の苔や花を愛でながら歩く。
高見石小屋から約1時間10分。
空が近くなり、長い樹林帯からようやく稜線へ。
12時45分中山展望台到着。
またもや驚きの白さ(笑)の広い岩場。
近くの中山山頂が樹林帯の中なので、ここは眺望のひらけるいいポイントらしかったが心の眼で見る(笑)
それにしても風も強い。
これはてんくらだったらCだな。
当初、私たちはこの日のうちに天狗岳まで登る予定だったが、この眺望と強風であっけなく断念を決めた。
樹林帯の中の中山山頂を知らぬ間に通り過ぎ、
大きな岩の急坂を下ると
道はいつしか穏やかになっていた。
分岐にしたがって歩いていると、また大きな岩が。
ここが中山峠だった。ここから数分で目的地の黒百合ヒュッテだ。
高まる気持ちを押さえながら歩く。
木道を歩くこと5分。13時32分黒百合ヒュッテ到着!
噂通り、使用自由のパレットが点在している。
先客は昨日からの一張りのみで、私たちは好きな場所にテントを張ることができそうだった。
パレットの上にそれぞれテントを下ろし、小屋でチェックインをする。
そして大事なもう一つのミッションへ!
揚げパンをいただいて2時間しか経ってなかったのでシチュー単品と、ビールをロングで注文し、
山小屋のクオリティとは思えない美味しさのシチューを堪能した。
さて、小屋を出てテントの設営だ。
小屋に近いベストポジションにパレットを並べる。
これがあるだけでテント生活は格段に快適になる。
時折強い風が吹くが、ガイロープは石に繋げれば大丈夫な感じ。
我ながらキレイに張れた、と思いつつ、慣れない友人の展張を手伝いながら、
本日の宴会場も完成。
まだまだ明るかったが、おめでたいことがあった仲間のお祝いと、今年の夏山との出会いを祈って乾杯‼️(15時)
揃いも揃って酒豪の仲間たち。
食事は立派なつまみばかり(笑)
まだまだ明るいのに(笑)、空き瓶がこんなに。
そしてシメに作ったパスタがまた上手に出来て。
20時には大人しく?就寝したのであった。
続く→