モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2023.7.18伯耆大山

遠征登山。

夜行バスには数えきれないほどお世話になって来たが、今回は過去最遠の鳥取県への挑戦。

そんな話を友人としていたら寝台特急サンライズ号のことを教えてくれた。

そうなると乗ってみたくてたまらなくなり、サンライズ号のチケットが取りやすい平日の遠征となった。

 

特に思い入れのある山ではない。

しかしぼんやりと夜行バスで行けそうな山を探していたときにヒット。

天気予報はよくなかったが、雨対策をしっかり整えて夜7時40分バスタ新宿発の夜行バスに乗った。

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11時間の乗車時間のうちサービスエリアでの休憩は5回。

なるべく外に出てストレッチなどをやるように努めたところ、

下車する米子駅に着いた6時30分頃はしっかり睡眠も取れて快適なコンディションだった。

 

夜行バスは米子駅から道路一本離れたところに止まった。

帰りのサンライズ号ノビノビシートで利用するマットなどを駅のコインロッカーに預ける。

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駅前のターミナルから大山(だいせん)登山口である大山寺行きのバスを、駅前のコンビニで買った朝ごはんを食べながら待つ。

米子駅は新駅舎が間も無く完成。

空はどんよりしている。

 

時間通りにバスに乗り、8時20分ころ終点大山寺に到着。

そこは、利用しようと思っていた大山ナショナルパークセンター前だった。

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下車したのは私ともう一人だけ。

こんな空模様のときは当然かもしれない。

私はセンターでお手洗いを借り荷物を整え、不要なものをコインロッカーに預けて8時35分歩き始めた。

ちなみに今回は雨予報ということと、遠征であるということで、リュック はポケッタブルなものに。中身は水と行動食とおにぎり2個とタオルなど。

 

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ナショナルパークセンターから川を渡って駐車場のところの登山口。

駐車場受付には、【山頂売店は休業します】の看板。

8時45分スタート。
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しばらくはずーっと階段ばかりらしい。
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樹林帯なのでこの時点では雨はそんなに気にならなかった。

歩き始めてすぐのところに、一木一石運動用の石が用意されていた。

登山道整備に使う石で、山頂まで運ぶのを登山者に求めている。

水を運んだりするのと同じものだ。

私も一つ運ばせてもらう。
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把握していたけれど本当に階段ばかり。

キツイわー。

約1時間歩いて標高1100メートル地点。

この登山道はこのような標高の看板と合目の看板が設置され、自分のいる場所が分かりやすくなっているのがありがたい。
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雨が降っているせいか、懸念していた虫たちもそんなに感じなかった。

 

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体を打つ雨は樹木が守ってくれたが、雷鳴が聞こえ、ますます慎重に歩みを進める。


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10時32分6合目避難小屋到着。

ここからは本来なら山頂までの稜線と、麓の景色が見渡せる絶景休憩ポイント。
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雨風が強いので小屋の中で休憩。

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雨だけでなく汗もかいて全身びしょ濡れ。

まあ、覚悟してましたが(笑)

エナジージェルを補給して先へ。

ここからは樹木も低くなり、雨風(そして階段(笑))との闘いとなりそう。

 

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雷鳴を遠くに聞き、強い雨に体を叩かれながら足元を見て黙々と歩いていると再びカエルに遭遇。

無事に帰れるように守られている感じがして勇気が出た。

稜線に近づいていることを感じながら、川のようになった道を登る。
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ここまでですれ違った人は3人。

1人は避難小屋で引き返したそうだ。

11時27分8合目到着。

ここでひとまず稜線に出た。あとは緩やかな木道が続くはず。

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木道も滑りやすいので慎重に進む。

リュック の上に着ているカッパが風で飛ばされそう。

 

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台地のように広がる稜線を約20分進み、山頂避難小屋を過ぎて

11時50分まずは山頂へ。


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絶景が売りの山頂も360度視界ゼロ(笑)

そそくさと避難小屋まで戻り、重い扉を開けて中へ。
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週末などは売店も開き賑やかなのだろうが、今日は誰もいない。

若干トイレ臭のする小屋の中でお昼のおにぎりを食べる。

山頂限定の山バッヂが欲しかったなぁ。
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強く降りつけていた雨も、霧のようになり、少し気持ちが楽になった。

お腹も満たされて下山する。

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先ほどの一木一石運動で運んだ石を小屋前の置き場に置く。

何にも見えなかったけれど、一応石室コースを周回。

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とにかく木道で滑らないように気をつけながらぐるっと歩いたあと、来た道に合流し、下る。

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登りの時は必死だったから気にならなかったけれど、結構一段一段に高さがあり下りも大変だった。

雨が上がって虫も出てきたのでスプレーを顔周りに何度もかけながら進む。

5合目を過ぎたあたりで、時間に余裕があったので下山コースを大山寺経由にする。

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このコースも急登ということだったので、とにかく転ばないように注意して下る。

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分岐から約25分で行者谷に出た。

ここは大山を見上げることの出来る絶景ポイント。


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広い河原でルートを外れないように反対側へ渡る。

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わかりやすい表示に従って先へ。

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ちょうど大山寺の上にあたるエリアをぐんぐんと下り、
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13時50分修繕中の大神山神社に到着。

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お参りをして御朱印を頂こうとしたら、直書きしかしていないということで残念。
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あとは日本一長い?石畳の参道を歩いていく。

しかし雨上がりのためかなり滑って危険(笑)

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約15分ほどで神社の鳥居に到着。

そのまま進めばナショナルパークセンターだつたが、

「大山寺はどこ?」となって違う参道を登ることに。

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境内には誰も居ず、社務所も留守だったので御朱印もいただけず、

お参りだけしてお寺を後にする。

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この日、すれ違った登山者は合計6人。

そんなガラガラの日に開いているお店も無く(笑)、

唯一開いていた大山参道市場というところで記念のバッヂを購入。

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14時40分ナショナルパークセンターに無事到着して緊張が解けた。

新しい建物で設備も整っており、ロッカーに預けた荷物を出してシャワーを浴びる。

本当は下山口にある日帰り温泉でのんびりしたかったところだが、今日は定休日。

私は一旦ここでシャワーを浴びて着替えた後、米子駅まで戻り、さらに皆生温泉までバスで出て寝台特急までの時間を過ごすことにしていた。

 

15時20分のバスで米子に戻り、乗り換えて皆生温泉に着いたのが16時45分。

素晴らしい乗り継ぎ。

 

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サウナ付きで650円というコスパの温泉でさらに体中の水分を搾り出して
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最高!!!!

絶景は体験出来なかったが多くの人に愛されているがゆえの階段地獄(笑)を体験出来、良かったと思う。

それに旅は最高だ!

 

 

おまけ。


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寝台料金のかからないノビノビシート。

山小屋だと思えば全く問題なく快適に東京まで帰って来ることが出来ました😊