モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2023.9.10木曽御嶽山

今年の登山テーマは『祈り』。

そして絶対登りたかったのがこちら。

アクセス方法をいくつか検討したが、結局夜行日帰りの毎日あるぺん号がお手頃であるとわかり、紅葉のシーズン前にと予約を入れた。

 

 

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土曜日の夜だと言うのに人数が少ない。それはなぜかと言うと、

ロープウェイの始発の時間が8時30分(遅い)だったから。

だから旅行代金も安かったのか(笑)

バスも一回り小さな車両だったため、よく揺れて音もうるさく、寝付けなかった。

時間調整をしつつも、バスは朝7時過ぎにロープウェイのセンターハウスに着いてしまった。

建物が開くまでバスで待機して降ろされた。


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しかし天気は良好だ。

チケット売り場にザックを置いて、センターハウスにコインロッカーが無いか探検する。

1階はベンチなどの休憩スペースと売店

2階は営業していないレストラン。

山頂を見上げる場所に献花台がひっそりと置かれていた。

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結局コインロッカーは無かったが、スタッフさんに聞いたところ、400円で預かってくれるとのことだったので下山後の着替えセットをお願いすることに。

それから朝のおにぎりを食べたりしていたら7時50分チケットカウンターが開いた。

クーポンをチケットに交換して、乗り場へと向かう。

そう、今回私は帰りのバスの時間に間に合うか少し焦っていたのだ。(始発が遅いから)f:id:jzm02454:20230916065735j:image

乗り場で少し待っていたら、始発より10分早い8時20分から乗車がスタートされ、私は4台目のゴンドラに乗ることが出来た。
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約15分ほどで山頂駅到着。

日本アルプスを見渡せる絶景。この時間は(笑)。
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日差しが強く、帽子を持って来なかったことをすぐに後悔。

8時44分登山口スタート。
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5分ほど柔らかい道を歩いて七合目の山小屋行場山荘に到着。
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8時52分。ここから階段地獄の始まり。
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こんな階段がずーーーーーーっと続く。
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何人もの人に抜かされて9時48分八合目女人堂到着。
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腰を下ろしてしっかり休憩。今回は梨をむいてきた。みずみずしくて美味い!
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約10分ほど休み、先へ。

ここからは樹林帯を抜けるので帽子の代わりに手拭いを頭に巻いた。それだけでも違う。
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祈りの山の象徴のような仏像や石碑がいたるところにあったので出来るだけ手を合わせる。

急だけど整備された道をヒイヒイと進む。

抜かして行った若者グループの姿がすぐに遠く見えなくなっていく。
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樹林を抜けると山頂まで見渡せる場所に出た。

鳴らせる鐘は全部鳴らす。
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噂に違わずずーーーっと登り。

次の目的地石室山荘は見えているのに届かない。

ここで休憩をとることに。

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山荘まで300メートル…がなかなか縮まらない。

富士山を思い出しながら歩くが、直登の分富士山よりもつらい。

 

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時々振り返って絶景で勇気をもらい、11時20分九合目石室山荘到着。

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山荘の中が登山道になっていて、小屋の中でも休んでいいとのことだったので腰を下ろして休憩。

ここは、2014年の噴火の際に避難者を何人も保護した山荘だったそうだ。

今でも部屋の一部には緊急用ヘルメットが何箱も用意されていた。

石油ストーブが何台も置かれていたので朝晩は冷え込むのだろう。

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ここから私もヘルメットを着用して頂上を目指す。

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あと30分くらい、と励ましても足が上がらない。

なんとか稜線まで上がると活火山らしい荒涼とした景色が広かっていた。

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噴火の火山灰で埋まってしまったニノ池。

もしもう一度登るなら今度はニノ池山荘に泊まりたい。

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正午を過ぎ、やはり山頂はガスが上がってきてしまった。

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12時17分、慰霊碑到着。
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噴火後に作られたシェルター。
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最後の階段がまたつらくて(泣)

100段? くらいの間に3回立ち止まった。
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12時22分登頂。

きっと噴火の際にはかなりの火山灰で埋もれたのだろうが、多くの人の尽力によりその面影は薄くなっていた。
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ガスで眺望もなく、神社の社務所も閉まっていたので山頂を辞す。

慰霊碑のところまで降りてベンチで休憩をとった。
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慰霊碑にお線香を手向け、

驕りへの自省と鎮魂を胸に静かに手を合わせる。

 

時刻は12時50分になろうとしていた。

時間があれば、通行規制が解除された王滝方面へ行ってみたかったが、そのまま来た道をピストンしてロープウェイ山頂駅へ下って行く。

 

山頂に神社があって御朱印をいただけると思っていたが、どうやら王滝方面に行かないとダメだったらしく、

私は石室山荘で御朱印をいただくことにした。

 

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(山バッヂと共に)

 

重力に任せて下っていく。しかし足元は不安定なので慎重に。

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ガスを抜け、眺望も広がるが、やはりアルプスの高い山は雲の中だった。
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女人堂で残った行動食を食べ荷物を減らす。

14時までに女人堂まで来られたので、少し安心した。
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ここから階段地獄下山編。

登りも長く感じたが、下りも長かった。

そしてとても荒れていた。
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行場山荘に14時42分に辿り着き、なんとか16時のバスの時間までに下山する目処がついた。


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そこから10分くらいでロープウェイ山頂駅到着。

登山靴を洗って、汗を拭き、カフェでソフトクリーム…

ではなくてやっぱりこっち(笑)


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スマホを充電したり、写真を転送したりして、15時過ぎにロープウェイでセンターハウスまで下った。

 

今回はお風呂に入れない行程だったので、預けた着替えを受け取り、汗をかいたウエアをトイレでマルっと着替え、顔を洗ったらかなりさっぱり。

ロビーで残った行動食(まだあった(笑))を食べ尽くして、無事にバスに乗れたのであった。

 

しかし日曜日の中央道渋滞にはまり、新宿に着いたのは6時間半後の22時半だったのは言うまでも無い。