今年最初のテント泊。
これは、1年前から決めていた今年のメインイベントだった。
梅雨はまだ明けてないのでは?というような鬱々とした空模様が続く8月かの東京、果たして雨オンナたちが行く槍ヶ岳は大丈夫だろうか、とお盆のころから天気予報とにらめっこ。
そして迎えた18日金曜日。
初めてアタックする槍ヶ岳へは、検討に検討を重ねた結果、新穂高温泉から入り、槍平小屋テント場をベースに2泊するコースに決定。
無料駐車場に停めるため、深夜に集合し、暗闇の中央道を一路松本方面へひた走った。
朝4時ころに到着すれば、深山荘前とは言わずとも、鍋平の無料駐車場には停めることができるのではないか、と予想。
しかし。
(この写真は帰りに撮ったもの)
なんと、新穂高温泉直前の道路が、土砂崩れの恐れのため夜間は通行止めになっている、とのことなのだ。
全く知らない情報で完全にリサーチ不足だった。
通行止めの場所(新穂高温泉手前約7キロメートル地点)に早朝4時過ぎに着き、
警備員さんに出直しを促される。
近くに点在する駐車場らしきスペースはすでに満車。
とりあえず私たちはこっそり空き地のようなところに車を停め、事態を見守ることに。
どうやら車が並び始めた。
乗り遅れないよう、私たちも列に並ぶ。
15分ほど待って朝5時、交通規制解除。
幸運なことに、1番理想的な深山荘前無料駐車場に車を停めることが出来たのであった。
こうして私たちの山旅が幸先よく始まった。
支度を整え、朝5時45分登山開始。
登山センターで登山届を提出。
じわじわと上る林道を、ウォーミングアップを兼ねて歩き始める。
18キロのザックが体に食い込む。
7時ころ穂高山荘到着。
思ったより早かったかな。
ザックを下ろして少し休む。
なんだか牧場のような景色が広がる。
軽い休憩のあと先へ進む。
さらに約1時間、奥穂高への分岐を過ぎてすぐ白出沢の給水ポイントに到着。
ここで給水をし、補給休憩。
この沢を越えると本格的な山道が始まる。
足元に気をつけて慎重に進む。
少しの斜面でも汗がどっと吹き出す。
足場は岩が敷かれた道。朝露に湿っていたが、思ったより滑らない。
時折ある浮石にバランスを崩されそうになりながら、変わりばえのしない樹林帯を沢に沿って進む。
約1時間でチビ谷というところに到着。
1時間ごとにちょうどいい休憩ポイントが現れる(笑)。
行動食を取る者は取り、身体を休める者は休め、
しっかりと休憩。
相変わらず変わらない景色の中、傍の植物たちに心を癒されながら、
約30分、滝谷避難小屋のある沢に到着。
ここは過去に増水した沢に流された登山者が亡くなるという事故があった場所なので、
水量を確認するためのライブカメラが設置されている。(槍平小屋のHPで閲覧可能)
ここでは休憩を取らず、約1時間先の目的地槍平小屋を目指すことに。
(藤木レリーフ)
しかし、避難小屋から約30分、(前の休憩から約1時間)
やはりしんどくなって、
南沢というところで休憩(°▽°)。
少し休み過ぎだったかなぁ。
あと30分、の踏ん張りで最後の山道を歩く。
木道が現れたらすぐだって!
新穂高の駐車場をスタートして6時間。
目的地の槍平小屋に到着。
テント泊の受付をし、とりあえず…
生き返ったあと、テントを設営する。
意外と空いていて、選び放題だった。
水場とトイレの近い場所を選んだが、
実はここは、槍ヶ岳へ向かう通り道のところだった(^^;
落ち着いてからお昼ご飯にする。
私は袋ラーメンをコッヘルでいただく。
んー!山に来たって感じ!
さて、午後の予定である。
登山届には、テン場から見上げることが出来る奥丸山まで行くという予定にしていたが、
どうやら、すぐそこの奥丸山の山頂でさえ、すっかり雲の中という空模様。
2本目のビール(1本500円也)を買うついでに小屋の人に話を聞いたところ、
「こんな天気で奥丸山に登っても意味がないです。小屋のカメラでもガスガスで真っ白です。
明日槍ヶ岳を攻めるなら、ゆっくり身体を休めた方がいいと思います。」
…はい、即決(°▽°)
奥丸山は、穂高連峰や、笠ヶ岳の眺望がひらけた展望台、と言われていて、余裕があったら登りたいと思っていだけれど、小屋の方のアドバイスにより、
私たちはゆっくり身体を休めることに(°▽°)
この、一見寝ているように見える格好が実は身体前面のいいストレッチになって、
とてもリフレッシュ出来た。
そして、思いおもいにそれぞれ時間を過ごし
まだお腹が空かなかったけれど午後4時ころから宴会開始。
初日の夜は、槍ヶ岳に1番登りたがっていた彼女が、高級うなぎを持って来てくれ、
豪華にうな丼!
そして、山梨の生ワインで、乾杯。
地上より贅沢なディナーとなった。
まだ明るかったが、雨もぱらつき、酔いも回って来たので早々に就寝することに。
翌日槍ヶ岳アタックは、4時起床ということで1日目を終えた。