モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2020.8.7-8雨飾山②登山編

前日、キャンプをしながらも途中何度が雨に降られ、予報が当たらなかったことを少し嘆いたが、

寝ている最中も雨音で目が覚める感じだった。

 

予定通り4時に目を覚ますも、パラパラとテントを叩く雨。

 

誰ともなく二度寝をする。いつの間にか消えた雨音。

「どーする?」

「どーしよーか。」

 

結論の出ない沈黙ののち、

「今降って無いなら、行こうよ。」

 

はい決定!

こういう人がいてよかった(笑)

 

そそくさと支度を始め、5時15分、登山スタート。

 

登り口にある休憩所で登山届を提出し、友人はいざという時のために携帯トイレを購入。(500円/1個)

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登山口から数十メートルのところに回収箱もある。

 

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最初は湿原のような平らなところを歩いていく。

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このプレートが400メートルおきに設置されているらしい。

急登が始まるところがたしか2/11だったから、スタートして約800メートルは湿原地帯ということか。

 

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急登が始まる。樹林帯なので景色はない。

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坂続きで汗もビッチョリ。

1時間くらい歩いたところで朝ご飯休憩をとる。

さらに歩いてやっと平らなところに出たか、と思ったら

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(コース上唯一の携帯トイレブース)
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そこからまさかの激下り。

 

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たしかこの先に荒菅沢という休憩ポイントがあるはずなんだけど、まさかあのはるか下に聞こえるのがそれ?

 

雨飾山は2000メートルに満たないので、頭に入れてきた地図と高度計を見ながら、なんとなく心に余裕を持っていた。しかし。

今まで登ってきた分をチャラにされてしまったかのような激下りに心が萎えていく。

 

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スタートして約2時間。7時15分荒菅沢到着。

遠くに布団菱と残った雪溪も見渡せた。

 

ここの水はどうやら飲めるらしいので補給する。

雑味のない冷たい美味しい水だ。

雪溪の先の稜線…まさかあんなところまではいかないよね?

登れる気がしないよ。

心の声が表に出てしまう。

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どれが山頂なのかわからなかったので補給を終えた後とりあえず先へ進むことにする。

ここからまた激しい登り。

 

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空が近くなって来ているのは感じるが、荒菅沢から山頂がこんなに遠いとは思わなかったので、読図をもっと勉強しなければ、と反省しつつ斜面と向き合った。

 

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荒菅沢から40分、やっと稜線に出る。

しかし眺望はない。

かろうじて広がるお花畑をカメラに収める。

 

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距離を表す道標も8/11を過ぎたし、山頂はもう直ぐか?と思ったら現れたのがこの岩場。

 

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ポールを畳んで力を振り絞る。

この先もはしごがいくつかあったりして、険しいところが続いた。

 

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9/11に来たところてたまらず、

「ごめん座らせてー⤵︎」と休憩を申し出た。

残り800メートルがどうしても続かない。

足をしばし休めて、見えない山頂に向かって再びポールを出し歩き出す。

 

晴れていればここは気持ち良い稜線歩きが堪能出来たはずだった。しかし今の私には、「晴れた日にもう一度登りたい」という余裕は無かった(笑)

 

 

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登山開始からちょうど4時間。

9時15分山頂到着。

山頂は強風に見舞われていた。

しかし、かろうじて植林で守られていたスペースで、補給休憩をとることに。

 

山頂はこの時間にしては多くの人々がいた。さらに続々と登って来ていた。

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急いでいたわけではないが、体が冷えて来たので10時前には下山を開始する。

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時折吹く強風で体が震え出した。友人たちを振り返る余裕もなく、ひたすら先へ。

標高が下がると風も和らぎ、体の震えが治まった。

防寒具を着ていても汗冷えは危険だと思った。

 

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11時25分、荒菅沢に到着。

ここからまた激登りが待っていると思い、しっかり足を休める。

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顔を洗ってクールダウン。

登って来た山頂もすっかりガスの中。

登れる気がしなかったあのあたりまで行けたんだねー、と自分を褒めてあげたい。

 

さ、ここからもう一山越えてキャンプ場に戻る。

ところが、激登りだと覚悟していたはずのところは意外とそうでもなく、

その先の下り道の方が長く感じた。

 

13時、キャンプ場到着。

ちょうど湿原を歩いているあたりから雨が降り出した。

もう雨なのか汗なのかわからない全身ずぶ濡れ状態だったので、一服したあとテントを撤収し、

キャンプ場でもらった割引券が使える“サンテインおたり”でリフレッシュして、

 

帰路に着いたのであった。