モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2022.7.9武尊山

友人と計画していた登山が流れ、さてソロでどこに行こうか、と行き先を考えていた時浮かんだのがこちら。

 

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自家用車が使える、というのと、友人たちとのキャンプ一泊登山がなかなか実現しないので業を煮やして…というところ。

 

こちらの山も、ルートがたくさんあり、かなり迷った。

しかし、往復約400キロの運転を考え、駐車場までのアクセスと駐車状況を優先してオグナほたかスキー場から登るルートに決めた。

 

夜明けの関越道をオービスにビビりながら疾走する。

大きなスキー場なので迷わずに6時過ぎ到着。

朝ごはんとして購入したカレーパンと野菜ジュースをお腹に入れる。

(ちなみにお手洗いはありません)

ひろーい駐車場に、停まっていたのは私の車と他2台だけ。(帰りはもう1台増えていた)

 

 

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いろいろ支度を整えて6時30分歩き始める。

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自分が車を停めた第一駐車場からさらに一段上がったところ(建物の入口)の横に登山口。

今の時期は草が茂って立ち入っていいのかわからない感じ。(大丈夫です)

 

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ゲレンデ下部と並行した茂みをジグザグに登っていく。

ここ、ゲレンデ直登だとかなり傾斜があるぞ。

 

約20分でコンクリートのタタキのあるゲレンデに飛び出る。

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長い長いゲレンデ歩きの始まりだ。

私はザックの肩紐に折り畳み傘の枝をくくりつけ、日差し対策をとりながら無の境地で歩き始めた。

まだ研究は必要だが、この晴雨両用傘はかなり日差し対策として有効だったと思う。

気温はそんなに高くなかったけれど、日差しのダメージって意外と大きいと思うから。

 

斜度を変えながらゲレンデは3つのリフトをつないで続いていた。

そして、その最高所のリフト降り口のさらに上、あそこに見えるのが最初の中継点前武尊山。

まずはあそこまで行くのだ。
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ラジオクラウドを聴きながら歩き続けて90分。

コンクリのタタキが終わった。

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ここからさらにゲレンデの左端に作られた朽ちた階段を登ってあの先の稜線まで行き、山道に入る。

その前にボトルに水分補給し、傘をしまう。

 

この最後のゲレンデ歩きがなんだか無性にキツかった。

斜度があったということかな。

一足長ずつしか進まず、稜線になかなか辿り着かない。

さらには小石がガレているところもあり、立ち止まり立ち止まりしながら

 

斜面と格闘すること約20分、7時57分に登山道入口に到着。

吐くほどキツかった💦

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樹林が日差しを遮ってくれ、いくらか涼しく感じる。

しかし足元は脆く削れた登山道で、

足を掬われないよう慎重に歩いた。

 

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もうゲレンデ下部は雲の中。

 

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鎖場登場。
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お地蔵様が現れると

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空が近くなり
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9時ちょうど、前武尊山到着。

予定より30分も多くかかってしまった。
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ヤマトタケル様に見守られながらプチトマトを頬張る。

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水気のある食べ物のなんと美味しいことか!
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今回水は2.5リットル持って来て、半分は凍らせてあった。

順調に減っている。

脱水症状にならないように、塩分のタブレットもバリバリ補給する。

約15分ほど休憩し、次の休憩ポイント家ノ串山へ向けて進む。

 

まず、前武尊から先へ目を向けると尖った山頂が目に入る。

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これは川場剣ヶ峰と呼ばれるピーク。

この山頂は右側に巻いて進む。

この巻道が、熊笹の刈り取られきれてない部分が滑りやすい、ということで注意。

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樹林が繁っているので分かりづらいが、右側は切り立った崖だ。

油断すると踏みはずしてしまうので慎重に。

約20分ほど歩くと、剣ヶ峰に直登する鞍部に出る。

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しかしあまり歩かれていないようだ。

巻道は左側を下って続いている。

ここも樹林が深く、ググッと高度を下げたかと思えば

 

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大きな岩の登り返しがあったり、地図に載らない高さのアップダウンが続いて消耗した。

巻道を抜けたら、視界が開けた。

しかし山頂はガスの中。

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さらに目の前の山頂に向かってヘロヘロになって斜面を登って行く。
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10時16分家ノ串山到着。

前武尊から武尊山の間の真ん中あたりのピークだ。

広くはなかったが、丸太がベンチがわりに置かれていたので座り込んでプチトマトタイム。
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山頂にはシャクナゲが咲いていた。

元気をもらって休憩を終え出発。
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雲が晴れ、武尊山(左側)中ノ岳が見えた。

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家ノ串山を下るとすぐに岩場が訪れる。
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行きの時はこの辺りでトレランチームに追い越されたりして撮れなかったので帰りの写真を。

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両手を使い、足場も小さな(あることはある)岩場をいくつか乗り越える。

少しのミスが大きな事故につながるので胸の中はドッキドキだった。

10時55分、武尊牧場キャンプ場方面への分岐を通過。

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ここからは見晴らしの良い道で中ノ岳を巻いていく。

 

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途中にあった水場は枯れていた。
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斜面とは言え、緩やかにアップダウンもあり、

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大きな石が連なる道もあったり、


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雪溪も残っていたりして、山深さを感じながら、最後のひと登り。
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しかしこの登りが本当に力が出ず、

ヘロヘロになって11時24分山頂到着。

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途中追い越されたトレランチームとは、雪溪のあたりですれ違った。

山頂は違うルートからの登山者が数人休憩していた。

私も自分の歩いて来た方向を眺めながら休憩をとることにした。

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ところが、最近よく持参する黒糖マーガリンパンを食べる欲が湧かない。フルーツ缶、プチトマト、エナジージェルを食べ、休憩を終え引き返すことにした。

これが後々禍根を残すことになる。

 

11時50分、同じ道を歩いて戻るが、アップダウンがしんどい。

 

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中ノ岳の巻道を、そんなに楽とは感じないで進み、例の岩場ゾーンに辿り着き緊張感が増す。
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なんとかクリアすると家ノ串山に12時46分到着。

たまらず座り込んで水をボトルに補給してもう一つのエナジージェルを吸う。

剣ヶ峰への細かなアップダウン。

目の前の斜面に直面するたび、立ち止まって気力を振り絞る。

 

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熊笹の歩きにくい巻道を抜け、

 

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13時50分前武尊に戻って来た。

またもや倒れ込むように休憩。

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持ってきた塩分タブレットを全部食べ尽くす。

水をボトルに補給するが、氷が溶けきらず、思うような水分を入れることが出来なかった。

しかし、ここからは下り道で緊張が解けるゲレンデだ。

とりあえず先へ進むことに。

 

 

ゲレンデまでコースタイム30分くらい。

そんなにあったか?と思いながら、結構長いこと樹林の下山道を歩いていた。

鎖場も越え、段差の大きなところもクリアする。

まだかなまだかな、と思っているとやっとゲレンデへ。

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しかしここからコンクリートとタタキのところまでがまた地味に長く(笑)

一向に近づかないコンクリートを見ていたら、

猿の群れがワラワラいた。

私が降りて行くと繁みに入ってしまった。

氷が残ったプラティパスをザックから出し、後頭部に当てたり、脇の下に挟んだりしながら下り坂を歩いた。

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15時30分駐車場到着。

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この時、アプリを止めようとスマホをいじったら、手が痺れているのを感じた。

どうやら脱水症状になったらしい。

車に戻り、飲みかけのエナジードリンクと、残ったプチトマト、黒糖パンをなんとかお腹に入れ、やっと一息ついた。

山頂では、無理やりでもカップラーメンとかにして塩分と休憩時間を確保した方がいいのだろうか。

 

 

この後、近くの花咲の湯で山バッヂを買い汗を流して、

快適に常磐道を自宅へ向けて走ったのであった。