モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

2016.3.21金時山から明神ヶ岳

【カメラ落下の後日談】
結局修理の見積もりは、ほぼ新品が買えるお値段だったので、
修理はお願いせず、貯金をして新たに購入することとした。



さて。
三連休最終日。
やっとお休みが取れたという友人と、彼女の好きな金時山へ。

そして、念願の明神ヶ岳まで縦走することとし、2便目の高速バスを予約した。
某山のお天気予報サイトではAマークが並ぶ。楽しみ!




ところが(笑)

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乙女峠のバス停を降りるとまさかのあられ(笑)
そして気温2度(笑)。

おかしいなー、と雨女二人笑いながら歩き始める。

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岩のゴロゴロする斜面を登り、たどり着いたのは乙女峠
しかし眺望は無し。
荒れた茶店に物悲しさを感じながら、さらに進む。
カッパに振り付けるあられのパラパラという音が可愛い。

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高度が上がるごとに思いがけない雪景色が広がる。
路面は噂通りのぬかるみ。
ここまで、数人の登山者とすれ違っただけであったが、
賑やかな声とともに山頂到着。

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我々は賑やかな団体さんの声を後に、一目散に金時茶屋へ。


込み合った茶屋の中、譲り合いながら席を確保し、きのこ汁を注文。
体中から湧き上がる蒸気と、しゃべるたびに吹き出る口元からの息で、ここがとても冷え込んだ空間であることを感じる。
きのこ汁の暖かさが嬉しい。

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金時娘さんと息子さんの甲高い声が飛び交う中、速やかに昼食を済ませ、次の行程へ。

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公時神社への分岐を過ぎ、初めてのコースをドキドキしながら進む。
急勾配、そしてぬかるみの中、足元への注意がとめどない。

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大きな岩のある広い斜面から、これから進む尾根道がよく見えた。
気がつくと雪もやみ、視界も開けていた。
振り返ると、今まで雲の中だった金時山も、
綺麗にその姿を現してくれていた。

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この辺りから明神ヶ岳までは、2時間ほどで到着する見込み。
私たちは、まだまだ続く黒いぬかるみの登山道に、とりあえず尻モチだけはつくまいと集中して進んだ。



それにしても。
この尾根道のぬかるみ、私は完全にナメていた。

これほどまでに延々と続くとは!
えぐられた細い道に、柔らかいドロ。
登りはまだしも、下りには不安がよぎる。
滑ることも計算に入れて前傾姿勢で降りてゆく。
さらに、背丈ほどある笹林は、先ほどの降雪が溶けて湿っていて、
上半身を、容赦なく濡らしてゆく。

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でもこんな可愛い出会いもあるから、山歩きはやめられない。

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長く続いた笹の道が急にブナの林に変わった。
どうやらその手前に分岐点もあった様子。
やっと山歩きっぽくなった、と笑いながら、ペースを少し上げて歩く。

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再び尾根道に上がると、正面にそれらしいピークが。
“あれが明神ヶ岳かな。”と話しながら、水飲み休憩。
さあ!もう一息!



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標高が1000メートルを超えると空気の冷たさが変わる。
ぬかるみと闘ってきた長い尾根道を振り返りながら、やっとの事で山頂到着。

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まさかの14時57分(笑)。

反対側に見える大涌谷の壮大な景色に迫力を感じながら、小休止。
あとは宮城野を目指して降りるだけ。
気をつけながら頑張ろう!

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ぬかるみ地獄はまだまだ続き、急な岩場も現れる。
眼下に広がる箱根の町に励まされながら高度を落としてゆく。

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突然右手に現れる住宅地。
すきまから覗く豪邸に、ひたすら夢を語りながら(笑)、ゴールはもうすぐ!と黙々と進む。

そして…

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ゴール\(^o^)/

ドロドロになったストックとシューズを、水たまりで洗いながら(笑)、宮城野バス停を探す。
途中の路地で、しゃがみこんでグッズを洗う登山者を発見。
私たちの前を歩いていた人だ。
ここでドロを落とすことができる、と教えてもらい、
素手でシューズの脇に着いたドロを落としてゆく。
これで辛うじて電車に乗ることへ許されるだろう。

ばに着いたのがちょうど5時ころ。
8分着のバスに乗り、宮之下から登山鉄道に乗り換える。
道路は渋滞している模様だ。
登山電車に乗るのは初めて。
お山の後にこんな楽しみが待ってるなんて、箱根は本当に懐の深いところであった。

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