モモジリの旅

一回一回が大切な思い出

17.10.1伊豆ヶ岳

お天気が良さそうな日曜日、数日前の大山登山の筋肉痛が残る中、
2年ぶりにこちらのお山へ同期と2人で登って来た。

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未曾有の大災害が発生した御嶽山噴火から3年。
あの日の翌日登ったのもここ伊豆ヶ岳であり、
そのあと登ったのも1年後のこの時期だった。
未だ戻れぬ人々に思いを馳せながら
紅葉にはまだ早い秩父の山道を歩いた。


そんなこんなで4回目となる伊豆ヶ岳、私にとっては“ハードな山歩き”として記憶に残っている。
そして今回も、後半に訪れるアップダウンに心を鍛えられながら、
木漏れ日が美しい尾根道歩きを楽しんだ。



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西武秩父線正丸駅は標高301.8メートル。
看板のレトロさが可愛い。
特徴的な斜め階段を下り、舗装された沢沿いの道を山に向かって歩いて行く。
乾いた空気に道端のコスモスがきらめいている。
休憩処で田舎まんじゅうを買う。
今日はお山で甘いものが食べたい気分。

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30分ほど歩いて汗ばんだところで登山道に入る。
沢の音が心地よい。
途中、滲み出た水が沢のようになった登山道もあった。


急登の階段をひと登りして正丸峠到着。
景色が良く見える。
通り抜ける車やバイクの人たちも気持ちいいだろうな。



呼吸を整えて先へ進む。
ここからいわゆる稜線歩きとなる。
尾根を通る風が本当に心地よい。


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20分ほどで小高山到着。
さらに進むと伊豆ヶ岳へと続く男坂を女坂の分岐に到着。
崩れやすいこの山の男坂は、鎖こそ取り付けられているものの、以前は“通行止”となっていたはすだが、
現在は自己責任となっていた。

私たちは女坂で。

女坂といっても山頂直下は滑りやすいスリリングな急斜面。

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山頂は樹木に囲まれ、眺望は無いが多くの方々が休憩をしていた。

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私たちはここではなく次のピークで休憩を取ることにし、先を進む。
急斜面に足を取られながら慎重に下る。

そして次のピーク古御岳に向かってまた登る。
この繰り返しが伊豆ヶ岳のキモ。

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東屋もあるこの場所で荷物を降ろし長めの休憩。
先ほど買った田舎まんじゅうをいただく。
もっちりとした皮に、甘めの粒あんが素朴で優しい。

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道標には出ていないが、この先の目標でもある子の権現まではまだ6キロほどある。
エネルギーを満たし、先へ進む。

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古御岳を下り、高畑山へ。
登っては下り。

すると、記憶に無いこんな開けた場所に出た。

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鉄塔にはもう電線はかかっておらず、周囲は伐採されている。
これから撤去されるのだろうか。

尾根道の右手には奥多摩の山々が。

景色も良く、ここでゆっくりランチでもしたいな、と思うような場所だった。


道標が示す天目指峠(あまめざすとうげ)についたのはここから30分ほど歩いてから。林道と交わり、自転車乗りの皆さんが休憩をしていた。

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気まぐれのようにお寺の鐘の音が聞こえる。
これは名栗の方へ下って行くところにある竹寺からだろうか。

私たちは子の権現へむけてさらに先に進む。

ここからのアップダウンがしびれるほど心と足に来た(笑)

記憶では、4回ほど登り返しがあったと思ったが、それはほぼ当たっていた。

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下っては現れる容赦ない斜面。
ここに来るまですっかり乾いていたウエアがまた汗に染みていく。

「あ!今日はビール飲めるんじゃん!」

いつもは車で出かけるが今日は電車なので、そのことに気付き(^^)、
頭の中で思い描きながら黙々と歩いた。

13時過ぎ、子の権現到着。

車でも来られるこのお寺は、軽装の家族連れなどが秋の休日を楽しんでいた。

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お参りを済ませて向かうは、
古民家の佇まいが有名なうどん屋【浅見茶屋】。
つづらの斜面を下ること25分。

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午後2時を回り客足も引いたグッドタイミングで私たちは瓶ビールで乾きを潤し、コシのあるうどんに舌鼓を打った。

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ここから駅までは舗装路となっている。
時間も気にせず歩いていたら、電車がちょうど到着するところだった。
吾野の湧水に寄ることは出来なかったが、またこのエリアに登りたい、と言ってくれた彼女と再訪を誓ったのだった。